【スーパーフリー事件】
現役大学生による集団強姦事件スーパーフリーをご存知でしょうか?

事件のあらまし
スーパーフリー事件とは、1998年4月頃~2003年5月まで強行された現役大学生による集団強姦事件のことをいいます。
数多い性犯罪の中でも現役、しかも有名大学に籍を置く学生ばかりが起こした集団強姦事件ということで記憶に残っている人もいることと思われます。
また、スーパーフリーとは早稲田大学のイベントサークルです。
当初は早稲田大学の公式団体のひとつで定期的に飲み会やコンパなどを開催、大学生にとってはごく普通のサークルでした。
スーパーフリー事件の首謀者は当時28歳の和田真一郎という早稲田大学の学生でした。
和田は大学のサークルを利用し、仲間を拡大させながら次々と輪姦を繰り返しています。
また、この事件には反社会勢力の加担もあったとされています。
当時、平成の性犯罪ではまれに見る悪質さで世間を賑わしました。
本記事では事件の詳細や主犯、和田信一郎の生い立ちから現在に至るまで追求してみました。

異常なイベント
早稲田大学に和田が入学するまではごくごく普通に機能していたといわれるスーパーフリーですが、和田が参加するようになってからは異常なサークルに変わっていきます。
和田はスーパーフリーが公式団体であることをいいことに、六本木のクラブで定期的にイベントを開催しているのです。
このイベントこそが事件の始まりといっていいでしょう。
東京の華やかさに憧れ出て来た女子大学生を言葉巧み勧誘し、やってきた女子に強い酒(アルコール度数96%のスピリタス)を甘いサワーだと思わせ飲ませています。
酒を拒否する女子にはジュースに睡眠薬を混ぜることもあったようです。
その後、泥酔する女子を人気の少ない雑居ビルなどに連れて行き、男子数人で輪姦するという卑劣極まりない所業を成し遂げているのです。

事件となったのは3件だけ
スーパーフリーは数々のイベントやパーティーを開催し、400件以上とも思われる集団強姦を繰り返したにも関わらず、被害届が出され告訴されたのは3件だけでした。
・1件目の発覚
スーパーフリー事件1件目の発覚は和田の自宅で鍋パーティーを開いた日に起こりました。
当時19歳の彼女は、案の定、和田たちに無理やり酒を飲まされています。
泥酔した彼女は和田を含めた男3人に輪姦されてしまったのです。
・2件目の発覚
2件目は、2003年に行われたイベントの二次会での事件です。
六本木でのイベントが終わり二次会と称された集まりを居酒屋で催すことになった和田等。
もちろん、そこには何も知らない女子もいます。
まだ18歳だという女子が和田たちの餌食となってしまったのです。
その卑劣な手口は前回同様、強いお酒を無理矢理飲まし泥酔させます。
そして見事に輪姦にことを運ぶのですが、その男たちの数はなんと13名だったとか。
ひとりの女子相手に13人もの男が強姦、とても正気の沙汰とは思えません。
・3件目の発覚
3件目は同じく2003年の5月。
前回と同様に二次会で、これもまた同じように強いお酒で酔い潰させます。
犠牲となった女子は20歳、この時の輪姦男は5人でした。
その後、この彼女たちは輪姦男たちに屈することなく被害届を提出します。
精神的にも身体的にも深い傷を負ってしまったにも関わらず被害届を提出した彼女たちの勇気ある行動には胸を打たれます。

実際は30件の被害届
深い傷を負いながらも被害届を提出してくれた彼女たちのおかげで集団強姦事件は明るみになり、犬畜生にも劣る和田等15人が逮捕されます。
しかし、和田たちが輪姦した総数は数百件といわれたにも関わらず実際の被害届は30件程だったようです。
それにしても、なぜ30件の被害届が3件だけの案件になってしまったのでしょう。
そこには、悲しく辛い女子たちの思いがありました。
輪姦されてどんなに辛くても、事件となり裁判沙汰になれば輪姦された時の状況を詳しく説明しなければなりません。
被害者はみんな20歳前後の若い女子ばかりで、これから結婚・出産を控えています。
将来を考えると、とても事件の詳細なんて語れません。
きっと、和田等畜生男たちはそんなことも計算していたはず。
後に、事件の被害者女子の一人が自ら命を絶ったことは和田たちの耳に届いているのでしょうか。

和田真一郎の生い立ち
氏名:和田真一郎
誕生日:1974年7月30日(現在46歳)
出身地:新潟県新潟市
家族:父 母 真一郎は一人っ子 
スーパーフリー事件の首謀者である和田真一郎は、新潟県で生まれ育ちました。
和田のお父さんは、地元で建設業や配送業など手広く事業を展開するやり手でした。
いくつもの会社を持つ経営者の息子として生まれた真一郎は経済的には恵まれていたと想像できます。
しかし、やり手な父親だからこそ一人息子の躾にも厳しかったようです。
お父さんは、息子に後を継がせたいと思っていたようで、真一郎がまだ小学生の頃から建設業で扱う重機の操縦法を仕込んでいたようです。
礼儀作法にも厳格で、服装の乱れや人前での醜態などは時には手を挙げられることもありました。
また、息子の自立を促したのか、真一郎がまだ小学校低学年だというのに新潟から北海道までの一人旅を計画していたことがエピソードとして残っています。
このように和田の父親は躾とはいえ、息子にはかなり厳しく接していました。
父親にしてみれば、息子を愛するが故の躾だったかもしれません。
しかし、幼い息子には父親の厳しすぎる躾を愛情と受け止めることはできず、単に弱いものいじめに感じたのかもしれません。
この厳格な躾が息子の将来にどう影響したのでしょう。
ちなみに、母親についてはごく普通の母親だったと思われます。

和田がスーパーフリーに入会するまで
スーパーフリーが輪姦を繰り返すようになったのは早稲田大学のサークル、スーパーフリーに和田が加わってからだといわれています。
和田は新潟で生まれていますが、小学6年生で東京都三鷹市に家族で移り住んでいます。
子どもの頃は成績優秀でしたがとくに目立つこともなくどちらかというと暗い性格だったとか。
高校は地元の三鷹高校に進み、大学は中央大学経済学部を受験し見事に一発で合格しています。
なぜ、三鷹のような都心に住みながら都心から離れた大学を選んだのか、それは厳しい父親から逃れたかったからでしょう。
しかし、「大学に入ったら思い切り遊んでやるんだ!」と、当初の思いとは縁遠かったキャンパスライフ。
そこで、和田は都心の早稲田大学に再入学を決意するのです。
これが運命の分かれ目だったのでしょうか。
早稲田大学に再入学した和田はスーパーフリーの先輩に声をかけられます。
その頃のスーパーフリーの活動は飲み会やコンパなどで、それこそ和田が夢にまで見ていたキャンパスライフそのものでした。
もちろん、和田はスーパーフリーに入会、その後は第13代目の代表者となるのです。

スーパーフリー事件のきっかけ
スーパーフリーでは第13代目の代表者に就き8年もの間その地位を揺るがしませんでした。
そうはいえ、和田は当初お金に困っていたことからスーパーフリーでの活動にはあまり興味を示さなかったようです。
和田がせっせと精をだしていたのは六本木のクラブ「ヴェルファーレ」でのバイトでした。
このクラブ「ヴェルファーレ」でイベント経営のノウハウを学び、後にはスーパーフリーのイベントを大成功に導くことになるのです。
ところがその頃、バイトで忙しくイベント活動を休止していたスーパーフリーには3名ほどのメンバーだけで、それでは賄えないと考えた和田は他校の学生にも助っ人を頼んでいます。
これがインカレと呼ばれ、このインカレサークルこそがスーパーフリー事件のきっかけに発展していくのでした。

輪姦の提案と卑劣な役割班
インカレメンバーには早稲田大学をはじめ、明治大学、慶應義塾大学、学習院大学、東京大学など日本を代表する有名大学が含まれていました。
和田は他校とのインカレサークルを運営することになり、ある日、明治大学のメンバーから輪姦を提案されたといっています。
そして、このインカレメンバーで結成されたスーパーフリーは3つの班で分けられ卑劣な役割を遂行しています。
① 鬼畜班
鬼畜班とは輪姦を実行する役割で10人程いました。
メンバーの中でも上層部が担っていて当然、和田もその一人となります。
② 和み班
和み班は、被害者女子を丸め込む役割をしていますがその数は40人以上いたようです。
また、鬼畜班との役割を兼任する者もいました。
主に輪姦した女子をファミレスなどに連れて行きなだめ、後々、訴えられないように無理やり笑顔の写真を撮って「強姦なんかじゃなく合意の上だった」と偽装行為をする役割をしています。
③ ギャルズ
ギャルズは50~60人で結成された女子メンバーで、知り合いの女子を斡旋するほか被害女子をなだめる役割をしていたようです。
同じ女子でありながら卑劣な役割を果たした暁には和田のコネで芸能関係の仕事や現金報酬が約束されていました。
また、この卑劣な手口に加え、スーパーフリーの後ろには反社会勢力のヤクザがついていることも匂わせています。

和田真一郎の現在
スーパーフリー事件は多くの犠牲者を出したにも関わらず、逮捕に至ったのは15人だけでした。
首謀者の和田には懲役14年の刑が下されますが、2018年6月には千葉刑務所を出所し職にも就いたとされています。
反社会勢力であるヤクザとの付き合いもあった和田がそう簡単に堅気として生きて行くとは思えません。
後に、週刊誌のインタビューに応じていますが、何を考えての発言だったのでしょう。
被害に遭われた女子たちを思えば信じられない行動です。
幼い頃に根付いた弱いものいじめの性癖は生涯変わらないのではないでしょうか。