ガティン(袈裟奉納) / 松本市 ■ 信州編[04] 松本が”日本一”タイ王国になった日(後編) | カレー探偵やみちゃん 世界食べ歩き

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富山県射水市在住のカレー研究家、ブロガー。ブログは15年継続中。カレーの聖地「イミズスタン」の命名者として、各種新聞・雑誌、テレビ、カレーイベントでイミズスタンをPRしています!「イミズスタン・カレーサークル(ROTI)」を主宰。

 

カレー探偵、やみちゃんです。


 

◆◆ カレー遠征 2017 中秋
  信州編(松本・駒ヶ根・伊那)

 

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第三章 托鉢(たくはつ)風景

 

 

今回の随筆は写真枚数が多いので前編・後編に分けてお届けしている。

 

後編は托鉢風景から。

 

 

 

 

 

昼近くになると会場に僧侶の皆さんが入場。

 

その数、約15名!

 

『ワットブッタデッモンコン松本』には5名が常駐しているそうなので、それ以外の10名は、帝都ほか、他のタイ寺院からの出張参加ということらしい。

 

 

 

準備が整うと、来場者は一斉に狭い通路に整列し、鉢をもった僧侶の行進をお出迎えする体制に。

 

 

 

 

 

皆、それぞれ持参した食品などを僧侶のもつ鉢の中へと入れていく。

 

鉢はたちまちお布施であふれかえるので、そばにいるサポーターが鉢から取り出しては袋に入れていく。

 

一連の流れに無駄は無い。

 

 

 

 

 

 

 

やみ先生と見つめ合う瞬間。。

 

 

 

 

なお、むき出しの手料理は鉢に入れるわけにもいかず、形式的に入れる真似だけで留める。

 

 

 

 

◆動画② 托鉢風景

 

熱心な信者たち。

 

 

 

 

 

回収されたお布施は係により、参加者に平等に分配される。

 

私も帰りにドリンクを何本かいただいた。

 

 

 

 

 

 

その後、僧侶たちは定位置に戻り、食事がはじまる。

 

 

 

 

 

それに遅れて信者たちにも食事の許可が下り、テーブルに並んだ豪華な料理を取って、各自、思い思いにいただく。

 

 

 

 

 

テーブルに集まる人人。

 

約250名はいたと思われる。

 

持ち込まれた料理は圧倒的なボリュームだったが、参加者も多いので人気料理はあっという間に無くなった。

 

 

 

 

第四章 食べる探偵とヤミノウチ

 

 

 

せっかくのこの品数、一人で全種類を食べるには無理がある。

 

 

 

 

このような場合、4、5人のグループを作りシェアをしたほうがいろいろ食べられて楽しい。

 

参加者はファミリーや友人は勿論、場合によっては近くに座っていただけの人たちともグループを作り、食事を囲んでいた。

 

 

 

 

 

 

 

私は けーざん氏のご好意で彼のご家族と一緒に食べさせてもらった。

 

ファミリーのあたたかさが胸に沁み、なぜか、まぶたからも汗が出てしまった。

 

きっと辛いものが多かったせいだろう。

 

 

 

 

 

松本市内のガチなタイ料理店「太陽」の女亭主がつくった【カオマンガイ】。

 

米の粒にチキンの旨みが染み渡り、激ウマだった。

 

さすがタイ人の中でも料理上手と評判の方だけのことはある。

 

 

 

 

カオマンガイ用のチリソース。

これが激辛!

 

加減して使う。

 

 

 

 

豚の心臓。

やわらかい。

 

クセはほとんど無い。

 

 

 

 

春雨のようなもので作った焼きソバ。

 

 

 

 

ヤミノウチの手。(近影)

 

カーオ・ニャオ(もち米)にココナッツの甘い菓子をつけていただく図。

 

 

 

 

友情出演。

けーざん氏の手。(近影)

 

カーオ・ニャオ(もち米)にソムタム(激辛パパイヤサラダ)をのせていただく図。

 

 

 

 

第五章 ガティン・宗教儀式

 

 

◆動画③ 式典の準備

 

食事が終わると、徐徐に空気が変わる。

 

 

 

 

 

そう、『ガティン』の式典が始まるからだった。

 

一同、神妙な表情で正座をし、手を合わせながら歌を歌う。

 

 

 

 

◆動画④ 歌を歌う一同

 

独特の節をつけた宗教歌。

 

とたんに会場内は厳かな雰囲気に変わった。

 

 

 

 

◆動画⑤ 誓いを立てる一同

 

歌が終わると、合図に合わせて何らかの誓いの言葉を全員で復唱する。

 

 

 

 

 

言葉の内容は分からないが、緊張感が漂っていた。

 

 

 

 

 

一通り終わると、今度は個別に僧侶の前に歩み出て、袈裟を捧げていく。

 

 

 

 

やみ先生からも袈裟を献上させていただいた。

 

お返しに、「お守り」や「魔よけ」などのアイテムがいただける。

ありがたい。

 

 

私は現在、いただいた「お守り」をカレー探偵事務所の一角に。

「魔よけ」を白いポルシェ2号(豊田自動車謹製)の車内に掲げ中。

 

 

 

 

こうして約250人が順に袈裟を納め終わると式典はいよいよ終盤。

 

 

 

 

 

『ワットブッタデッモンコン松本』の顔なじみのお坊さんから”水かけ”(※)をしていただき、すべてが終了した。

 

 

※水をかけてもらうことで幸福になる

 

 

 

 

最終章 感謝とともに

 

 

以上で私の『ガティン2017』体験記は終わりだ。

 

過去2回のタイ寺訪問の記憶からだいたいの内容は予想していたのだが、今回は想定を大きく上回る、過去最大規模の壮大な式典だった。

 

 

タイ東北部イサーン地方の家庭料理がこれだけの内容・ボリュームで一同に並ぶ機会は我が国では稀有のことであり、この日の松本はどう考えても”日本一”のタイ王国だった。

 

まさに、タイ料理好きや、アジアの郷土料理に関心がある人には大変有意義な式典だといえるだろう。

 

 

もっともこれはあくまでも宗教行事であり、タイ仏教の信者でもない外部のものがどこまでお邪魔してよいものかという疑問は常に付きまとう。

 

現状ではまだ知名度も低く、私のような参加者も少ないことから、お寺からは「どんどん来てPRしてください、ネットにもどんどんUPしていただいてかまいません」という好意的な対応をしていただいている。

 

大変ありがたい。

 

 

今後も寺院およびタイの皆さんののご好意と友情に背くことのないよう、節度と良識を持って参加・交流させていただきたいものだ。

 

 

最後に、けーざんさん。

本当にありがとうございました!

また行きます!

 

コップ クン クラッ!

 

 

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