行ってきました。





鈴木おさむさん脚本の舞台は何度か観に行ったことがあるのですが、

朗読劇は初めてだったので、ワクワクしながらいざ会場へ!





まずは演出についての感想を。

究極に引き算がされた舞台のセットに、ステージの真ん中にある画面には、話の流れに合わせて書の文字だけが映っては消える。


またSEBGも重要な場面だけで使われていて、それがすごくよかった!

特に耳鳴りのSEと照明は、舞台だからできる演出で、それが美幸と同じ体験を出来ているようでドキドキ、ハラハラ。


繊細なモノローグの描写でその場面を想像しながら、酒井若菜さんと水川かたまりさんの目の演技をたまーにチラッと見つつ、

お二人の声の演技を存分に楽しんでいました。



そしてなにより、構成がとっても上手かった!

同じ書でも、最初と最後で違うように感じる構成、ハラハラさせる場面のBGと照明で、より深く"美幸の心の世界"に引き込まれました。

純粋な書が阿部定みたいになる構成も、上手かったなぁ。そこに彫る文字のセンスもすごい!

書の文字に「鈴木おさむさんの"作家の色"が出ているなぁ」と、感じました。




朗読劇は、同じ空間に居て同じものを聴いて見ていても、お客さんがそれぞれ違った画を頭の中で想像して楽しんでいるので、

その異空間がとても楽しかったです。