(今回書くことは、私の体験談と個人的感想を踏まえています。)


自傷行為には色んな方法があると思いますが、

ここではリストカットなどの見た目に残る方法と、オーバードーズなどの見た目に残らない方法の2つに分けて話を進めていきます。


私の中で前者は、「誰かに心配されたい気持ちが強い人」がやってしまうのかなと思います。自分の状況に気付いてほしくて、でもそれが言葉に出来なくてやっちゃう。

後者は、誰かに心配されたい気持ちは勿論あるけど、それよりも悩みを抱えているのを周囲にバレたくなくて自分1人で今の状況をなんとかしようとした結果、やってしまうのかなと思います。


私は後者でした。

とにかく処方薬をたくさん飲む。

それは「死にたい」気持ちよりも「今直ぐにラクになりたい」気持ちの方が強かったです。


私の場合ですが、処方薬をたくさん飲むと、30分ぐらいしたら急激に眠くなります。

それからは、ひたすら寝るだけ。

でも、寝て起きてすっきりすることはほぼ100%無くて、また嫌な現実が待っているだけ。

そしてその現実から逃れたいから、苦しくてどうしようもなくてラクになりたくて、

処方薬を飲んだり、お酒をたくさん飲んでしまう。


今こうやって書いていると、当時のことを思い出してしまって、結構ツラいです。

絶対に戻りたくはない。


でも現在そうやって思えるのは、自傷行為をやった先に「このままだと本気でヤバいな」と心の底から思えたからです。

私の場合は、家族のことは勿論の事、バイトで苛立つ事やどこにも吐き出せないイライラの解決法が分からなくて、

とにかくイライラしている自分から離れたくて、オーバードーズを繰り返していました。

でもそれだとキリがないし、何よりも次の日にやりたかったことが眠過ぎて出来なかった方に今度は苛立ちを覚えたので、

「じゃあ処方薬をたくさん飲むのはやめよう」と思って、辞めれました。

そしてバイトはシフトを変えてもらって、自分が働きやすい日で調整しました。



今でもツラくてしんどすぎると、一瞬頭の中で「処方薬をたくさん飲んじゃおうか」と思ってしまいます。

でもその後、やりたい事が出来ない辛さの方を私は知ってるから、

もうたくさん飲むことはしないし、やろうとしても出来ないです。


それに、誰かに自傷行為を強い言葉で止められたり怒られたり見放されたところで、やめるきっかけにはなりにくいのかなと思います。

よくあるのは、主治医の先生と「もうしないって約束してね」という言葉だと思いますが、人間そんな完璧じゃないし、何かの拍子で先生に対して苛立ちを覚えてしまうこともある。

そしてそれは依存先が変わっただけで、何かのきっかけで自傷行為が加速してしまう人が多い気がします。


だから私はタイトルに「自傷行為はしてもいい」と書きました。

してもいいけど、自傷行為をした先に、何かしらの発見は絶対にあってほしいです。

それには、自分を客観的に俯瞰して見ることが必要です。


そしてなにより1番分かってほしいのは、自傷行為の奥底にある感情は「必死に生きている」ということです。

必死に生きているからこそ、辛くて抱え切れなくて、どうしていいか分からない、その行動の先が自傷行為なんだと思います。



今の私は、自傷行為をやる人とやらない人のどっちの気持ちも分かる。

分かるからこそ、さすがにやってる最中だと止めるけど、

でもやってしまった後だったら、その先にある気付きがあってほしい。

気持ちが落ち着いたら、自分が本当にやりたい事、やってみたい事をまず考えて、そして行動してほしいです。

とにかく、自分から離れる行動をしてほしい。時間を忘れて自然と熱中することをしてほしい。

それは、本や漫画を読んだり動画を見るのでもいいし、

絵を描いたり文章を書くのでも、楽器を演奏するのでも何でもいい。


「あっ、これやってみたいな」という自分の日常の身近なことから始めてみるのが、おすすめです。


あとは色んなエンタメに触れると「人間を知れる」から、

そこから「こんな考え方の人も居るんだな」という発見にも繋がって、楽しいです。




生きているなら、わたしもあなたにも笑って過ごしていて欲しいし、

せっかくここまで読んでくれている人が居るなら、私は「こんな変なやつでも生きていられるんだな」と思ってもらえて、

「だったら私もとりあえず生きてみるか」と思ってほしいです。