演出のダイゴさんと
カレーからクラスチェンジして
別の「なにかおいしいもの」になってました。
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シアターカフェNyanでの「姫首輪」公演無事終了しました。
辻野加奈恵嬢のユニット:チャイカの企画で、
短編のお芝居5本を日によっていろいろ組み合わせて上演するっていう
命知らずのイベントでした。
短編のお芝居ですど、
普段あんまりお芝居に興味がない人でも、
気楽に見ていただけるのですけど、
演じる側からすれば、短編だから気楽だーなんてことはなくて、
例えば、ラーメン半玉も大盛りも、量こそ違えど、
麺を茹でてスープに浸して具を載せて、っていう
「おいしいものを届ける手間」はおんなじ訳でして。
むしろ短時間に凝縮するぶん大変かもしれない訳でして。
今回わたしは「少女地獄」という演目で参加しました。
そして外輪能隆さんの「皮膚と心」にピアノBGMで参加させていただきました。
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「少女地獄」は神戸で上演したのですが、
今回は演出の上田ダイゴ氏に脚本の冗長な部分など校正・加筆いただき、
また号外乱舞やダイナミックな照明など、ケレン味あふれる演出をしていただき、
「私自身が見てみたいお芝居」にしていただきました。
私が表現したいところの
「愛が重すぎてこじれて、結果エログロナンセンス」が
あふれにあふれて嬉しい次第でした。
そして大胆な演出にも果敢に挑戦してくれた辻野加奈恵嬢にも感謝しきりです。
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そして、他の珠玉の演目たちも、
メイキングの段階から拝見させていただき、
貴重な経験とか勉強になった、とかじゃなく、
ふつーに一観客として楽しませていただきました。
『来訪者』
海外のレトロホラーを思わせる雰囲気。
後半のひりひりする焦燥感はお子様号泣もの。
清掃シーン等を舞踊的に表現する手段は、
私の好きな映画「ピストルオペラ」を思い出しました。
『トイレの穴子さん』
ハイテンションコメディなのですが、
この穴子さんを好きになりそうなあたりで、
この人お化けでもう死んでるんだーと気づき、切なくなるのです。
『来たぞジャイアン』
思い出話しのMCで間をつないでいると思いきや、
すでにお芝居に入っているギミックが秀逸。
敬礼するあたりでは本番も練習もトリハダが立ちました。
実はご本人はスポーツマンです!
『皮膚と心』
真っ暗な舞台に、ぼんぼりのような照明スタンドを持ち、
着物姿で乱舞する女、
というだけでもういろいろなんかOKでしょう。個人主観。
オチが軽やかで一気にハッピーエンドになるあたり、
トムクルーズの「宇宙戦争」を思い出しました。
そして真っ暗闇で蛍光塗料を頼りに鍵盤を触る私の心拍数はすさまじいものでした。
下手なダイエットより痩せれますよ!
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いやもう本当に誘っていただき、
共演の皆さんやスタッフさんにも感謝しきりです。
なにより大勢のお客様ご来場いただき、嬉しさとともに、
楽しんでいただけていたらなぁ、と思いしきりです。
わたしですみません…
個人的MVPは舞台監督さんです。スゴイ人です。