2016年3月21日(月)

昨日、私はモンベルのシュラフマット(ULコンフォートシステムマット150)に

枕(システムピロー)で寝床をつくり、その上にシュラフ(アルパインダウン

ハガー800#3)に入って就寝した。

夜中、暑くて目が覚め、シュラフを全開にしてまた、眠りに着こうとしたら、

連れ合いが『寒い、寒い。寒くて眠れない』と。

因みに連れ合いは、グランドシートと、テントのフロアの上に

マット無しに直にシュラフ(ダウンハガー650)で眠っていた。

試しに、私と交換してみた。

確かに地面の冷たさが直に背中に感じる。

それでも、冷たいと思うくらいで、そのまま眠ってしまったが、

30分くらいして、寒くて目が覚めた。

テントのフロアに直に寝袋では、大地に体温を持って行かれる。

体が冷え切っていた。

隣をみると、連れ合いは寝入っている様子。

仕方ないので、何か下に敷くもの、

冷気を遮断できるものを探したが、

結局は連れ合いがパッキングに使っているビニル袋が

衣服保管用の真空袋だったので

それに空気を入れ、開口部を閉めて、

俄か作りのエアマットにして敷いてみた。

なかなか、冷気を処断してくれて、ゆっくりと眠れた。

改めて、シュラフマットの威力を知った晩であった。

 

夜中、小キジが撃ちたくてテントの外に出たら

やたらに寒くて、体がガクガク振えてしまった。

西表といえども流石に、夜中は寒い。

 

7:00 起床。軽く朝食を済ませ、すぐにテントを畳んで、パッキング。

8:20 ザックを第2山小屋跡にデポして、昨日来た道を戻る形で

名もない滝(マヤグスクの滝)目指して出発。

 

8:51 イタジキ川の出会。

ここから名もない滝を目指してイタジキ川を遡行する。

水量は昨日より若干少なく感じる。

しかし、パラッパラッと雨粒を感じた。

雨が降ると一気に水量が増すので、

雨が降らないことを願いつつ、滝へと急ぐ。

テープを頼りに殆ど川の中を進んでいく。

道に迷うことも、難所も特に無い。

 

 

9:51 名もない滝到着。

なかなか写真では大きさが伝わりにくいが、

かなりの水量で迫力がある。

 

滝の高さがだいたい20m位で、幅が40~50mはあると思われる。

階段状の滝で、簡単に上まで登れる。

上流はテラス状になっており、周りは高い断崖絶壁。

そしてゴルジュ状の滝が奥にあり、

そこから勢いよく水が流れ落ちてきている。

 

やはり、こんな滝は他ではそうは見られないと思う。

素晴らしい・・・・

暫く、滝で遊んでから戻った。

 

10:19 イタジキ川の出会を渡り返す。

10:55 第2山小屋跡着。

11:05 出発。

 

11:19 5番道標通過。

 

11:32 4番道標。一発。

 

この毛虫にさされると、

刺されたところがパンパンに物凄く腫れるらしい。

やはり、手袋は必須である。

 

12:00 3番道標通過。

14時30分の浦内川観光船に乗らねばならないので、先を急ぐ。

途中、物凄い泥沼があった。

連れ合いがハマり、もがいたが結局全身泥だらけになってしまった。

ここまで来て、こんな目に合うとは・・・・・・

 

12:18 2番道標通過。

 

12:31 1番道標通過。カンピレー口である。

 

 

12:48 カンピレーの川のほとりの岩盤の上で大の字になって、しばし休憩。

物凄い達成感が押し寄せてきた。

感無量・・・・

 

 

12:58 カンピレーの上流域の滝。

 

13:07 よく見るカンピレーの風景。

 

13:11 通過。

流石に、観光客姿が目に着いてきた。

 

13:36 通過。

 

13:57 軍艦岩から、カンピレーまでの山道。綺麗に整備されている。

 

14:01 船着場の休憩所に着く。

どうやら、間に合った。

 

14:30 船にて浦内川を下る。

 

14:36 浦内川の岸辺に咲いているセイシカの白い花。

石垣の一部と西表にしか自生していないらしく、

幻の花と呼ばれている。

 

14:57 下流船着場着。

これは浦内橋から上流を撮影したもの。

この川の遥か上流、この川のはじまりからここまで

西表を南北に横断してきたんだなあ・・・・・

 

船の料金を支払うとき、横断かと聞かれそうだというと、

入山届の提出を確認された。

仲間川遊覧と違い、浦内川では横断の為に乗船するなら、

入山届を提出していなければ切符を売ってはくれないようだ。

 

ついに西表横断が終わってしまった・・・・・

 

今日の宿、マリンペンションたいら に連絡入れたら、

迎えに来てくれるとの事。

バスで向かうつもりだったが、助かった。

また、林野庁と派出所にも無事下山したことを連絡した。

 

宿のニ階には、洗濯機と、

靴も洗えるような水場もあって結構助かった。良かった。

シャワーを浴び2日間の泥と汗を洗い流しサッパリとした。

その後、スーパー川満でビールとつまみを買ってきて、

連れ合いとささやかながら、宿の部屋で

無事計画通り下山できたことに乾杯した。

ビールが五臓六腑に染みた。

旨かった。