荒神様の御影(お姿)は火難除札などの中で見ることがあります。いくつかの御影がありますが、一番多いのは八面六臂(顔が八つ、腕が六本)のお姿でしょう。手にはそれぞれ宝珠・仏具・弓矢・斧などを持っておられ、いかにも怖そうな形相をしていらっしゃいます(写真)。
ところで、荒神様は広く日本国民に信仰されながら、その行法(密教の専門的な祈り方)はほとんど伝えられていません。観音様やお不動様などの行法はスグに学べますが、荒神様はなかなかその機会がないのです。
そこで私は若い頃、三人の阿闍梨(行法の師僧)を訪ねて伝授を受け、貴重な「三宝荒神法」を学びました。先日、5人の弟子僧より要請があって伝授をしましたが、大変にむずかしいものです。
貴重なこの行法を永く伝え、正しく相承されることを願ってやみません。ついでながら、荒神様のブログを三度続けました。そうすると、どうしたことか、荒神様の逸話や資料が次々に集まりました。これは偶然なのか、それとも、もしかして・・・・です。