こちらでは基礎知識をご紹介しながら 当店の取扱い商品もご案内しております。 |
肌襦袢とは?
お着物を着用するときの下着となる「肌襦袢」。肌襦袢という名称以外では「肌着」とも呼ばれています。肌襦袢は主に上半身に身につけていただく下着です。そのため裾除けとセットでご使用になられるのが通例です。さまざまな素材やデザインがあり、ご使用になられる時期や用途により使い分けていだだけます。
肌襦袢の素材
主な素材は「絹・綿・化繊・麻」などがあります。なかでも一般に多く愛用されているのが綿素材です。綿の肌襦袢には「さらし」「ガーゼ」「クレープ」などの種類があり、着用の時期や用途に合わせて選びます。また近年では化繊を使用した冷感素材や発熱素材の肌襦袢も人気です。
定番品3種類の肌襦袢
当店で定番商品として扱っている綿素材の肌襦袢をご紹介させていただきます。
・さらし肌襦袢
通年で使われているさらし肌襦袢。 張りのある生地質で、さらりとした感触を好んで使われることが多い素材です。汗の吸湿性も良く、爽やかな着心地が特徴です。
・ガーゼ肌襦袢
肌ざわりの良い、柔らかい感触が特徴のガーゼ肌襦袢。肌ざわりが良いことから通年で使われる場合もありますが、やや保温性の高い素材のため袷時期に向きます。
・クレープ肌襦袢
主に夏場に利用されるクレープ肌襦袢。季節に拘らず、春先や秋口の汗ばむ時期にもおすすめです。肌ざわりも良く、柔らかい質感もうれしい素材です。
さらし肌襦袢共袖 |
ガーゼ肌襦袢共袖 |
シルケットクレープ肌襦袢 |
冷感、発熱素材の肌襦袢
汗をかくシーズンにおすすめなのが「吸湿・速乾・消臭」の機能を備えたさらっとライン。寒いシーズンにおすすめなのが、吸湿発熱性・調湿機能に優れたソフトな触感の新あったかせんい、あったかライン。どちらもきもの着用時のインナーの工夫で、快適なきもの姿をサポートしてくれる人気商品です。
【さらっとLINE】 シャツ型肌襦袢 |
【あったかLINE】 シャツ型肌襦袢 |
お洒落なレース袖
「お洒落な装いを・・・」という方には、袖口にレース生地をつけたもの、袖や衿に色・柄物をつけたデザインのものなどがあります。見えないところにもお洒落をする、そんな和の粋さを感じる部分です。
ガーゼ肌襦袢レース袖 |
クレープ肌襦袢レース袖 |
衿抜きの深い肌襦袢
花嫁衣裳の白無垢や打掛、舞台衣装などの衿抜きの深い着物では、通常の衿抜きの肌襦袢では、肌襦袢の衿が出てしまうため、えり抜きが深くなっている肌襦袢がおすすめです。
婚礼用ガーゼ肌襦袢くり衿 |
衿ぐりが深い肌襦袢 |
肌襦袢と長襦袢の違いは?
肌襦袢と長襦袢、どちらも襦袢という名称がついていますが、用途は違うものです。 肌襦袢はインナーとしての肌着。長襦袢は着物の下のベースとして着るもので、肌襦袢との大きな違いとして、半衿(襦袢袖)が付いたものが長襦袢(襦袢)となります。
通常、お着物の着用時には、素肌(ショーツ・ブラジャー)→肌襦袢・裾除け→長襦袢→着物の順で着用します。例えば”肌襦袢・裾除けを着用しない”と選択すると、長襦袢は素肌に直接触れる形で着ることになり、襦袢への汚れが気になります。特に絹素材の長襦袢では、お手入れも簡単ではないため、肌襦袢や裾除けのインナーを着た上に、長襦袢を着ることが通例となっています。
和装スリップ |
長襦袢 |
二部式襦袢 |
参考画像の和装スリップは、肌襦袢+裾除けのワンピースタイプの肌着(インナー)です。そのため半衿(襦袢袖)はありません。一方、長襦袢と二部式襦袢には半衿(襦袢袖)が付いていますが、これらが着物のベースとして着用する襦袢に分類されます。
半襦袢とは?
肌襦袢のなかには、半衿を取り付けることができる「半襦袢」があります。こちらは衿に半衿が付けられるように広衿となっています。(細衿に対しての広衿)
さらにこの半襦袢には「半衿と襦袢袖」を取り付けられたものがありますが、こちらはお着物の着用時に外見からは、あたかも襦袢を着ているように見えることから通称「うそつき襦袢」とも呼ばれています。
以下参考画像は、左から半衿・襦袢袖がついた上半身のみの半襦袢、上下セパレートに分かれた二部式襦袢、半衿・襦袢袖がない身頃のみの半襦袢などがあります。軽い外出やお稽古の時などには、とても便利な肌着(襦袢)です。
上半身だけの 半襦袢 |
セパレートの 二部式襦袢 |
身頃のみの 半襦袢 |
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