暁とは、赤い月ではありません。
日の出の前の暗い時分を言いますが、その暁にトイレに行きたくなり、いつもそこで起きてしまい、二度寝をすることとなりますが、
昨日は、イヤホンをつけ、音楽を聴きながら二度寝をしました。
ペッタション 交響曲第14番
意識は、朦朧、体は浮いているような錯覚。
その中に、音楽が流れ、その異様な空間に吸い込まれるような不思議な感覚が得られました。
ペッタションの音楽は、楽しいとか、花とか、優しさとか、そういう一般的に好まれる曲とは、真逆です。
苦しいとか、寂しいとか、酷いとか、荒々しいとか、
そういう暗黒の世界そのものです。
聴くものを選び、拒絶さえする曲に感じられるのは、間違いありません。
意識朦朧の中、脳裏に浮かぶ映像は、まさに荒野というか、無機質な賽の河原の如きものでした。
岩石の間から、ガスが噴き出て、そこに荒れた風が吹きつける。
そこに悲しい祈りのようなメロディが流れ、寂しさを助長する。
なんという超シュールな世界なのだろう。
終結部のメロディは、なんなのだろう。
勇気づけなのか、破壊なのか、
ドラマティックだ!
寒気さえ覚えるその寂寥感は、何だ!
実に素晴らしい。
益々、アラン・ペッテションの足跡が気になる次第です。
このような大天才の音楽に触れたことは、人生の宝でもありましょう。
眠りの中の感動の映像でした。