第2話が中途半場だけど、第1話を鑑賞し始めちゃったんで。ゴメンね。

坂口は、弁護士になって3年目。で5件も逆転無罪を勝ち取った辣腕弁護士だ。なぜ逆転無罪なのか。全部控訴審なのか。という疑問はさておいて(いや法律監修ミスだけど)

日本の刑事裁判での無罪率の低さから言ったら、奇跡的な成果だ。
でも、このドラマが毎週放送されると言うことは、彼の無罪獲得記録は、毎週1個づつ更新されていくのだろう。
それこそ、奇跡をとおりこした、神の領域だ。

さて、第1話のお話は・・・
自宅に放火した疑いで逮捕された吉田栄作。
昔、亡くなってしまった息子の部屋(2階)に放火した容疑だ。
経済的に苦しく、保険金詐欺容疑もちらついている。

事件の晩、持病のある妻は、検査入院していて無事だったが、夫が計画的に放火するのを知っていて避難していた。と疑いがかけられる。

吉田栄作は否認を続けていたが、自白しないと妻も逮捕すると言われ、病弱の妻の身を案じて、自白強要に屈してしまい、自白調書が作成されてしまった。

妻が依頼に来たとき、妻が、吉田栄作の自白調書や、火災現場から吉田栄作が持ち出した息子の遺品の写真などの証拠を持っていた。
謎だ。
どのように入手したのだろうか。
一応、条文を確認しようか。刑訴法だ。
第四十七条 訴訟に関する書類は、公判の開廷前には、これを公にしてはならない。但し(略)
妻が勝手に入手できるものでは無い。

刑訴法
第二百九十八条 検察官、被告人又は弁護人は、証拠調を請求することができる。
第二百九十九条 検察官、被告人又は弁護人が(略)証拠書類又は証拠物の取調を請求するについては、あらかじめ、相手方にこれを閲覧する機会を与えなければならない。但し(略)
刑訴規則
第百七十八条の六 検察官は、第一回の公判期日前に、次のことを行なわなければならない。
一 法第二百九十九条第一項本文の規定により、被告人又は弁護人に対し、閲覧する機会を与えるべき証拠書類又は証拠物があるときは、公訴の提起後なるべくすみやかに、その機会を与えること。
二(略)
訴訟提起後、被告人、弁護人は、検察官が取調請求しようとしている証拠は、閲覧することができる。
被告人は、拘置所に収監されているので、事実上、閲覧しに行くことはできないので、見ることが出来るのは弁護人だけだ。

それなのに、弁護人の依頼に来た妻が、すでに証拠を持っているとは・・・法律監修ミスにカウントしよう。

妻から依頼を受けた坂口は、川口春奈を従えて、拘置所の吉田栄作に接見に行く。

イメージ 1


弁護士側から見た吉田栄作。
画面右上にある黒いUFOは、カメラのレンズの汚れだから気にしないで。

でもって、ここの接見窓には、金属製の輪はなく、アクリル製と思われる輪がある。
こういう材質の場合もある。
しかし、その内側は、2重になっていないからNG。
法律監修ミス確定。


坂口は、川口と、パラリーガルの趣里ちゃんを従えて、火災現場に行く。
趣里:写真を沢山撮りながら「消防は、最初、1階の失火が原因と考えていたんでしょ」
川口:裁判資料?を見ながら「そうみたいですね。和室の押入にあったストーブから火が出たんじゃないか。って」
坂口:部屋の見取り図を見ながら「子ども部屋は、和室の真上か」
川口「でも、だったら、なんで放火を疑ったんでしょうか。吉田栄作に虚偽の自白までさせて」
趣里「そりゃ、見込み捜査だからよ。借金があって、家にひとりで居たときに火事が起きて、保険金を受け取った。怪しいから放火だろう。って前提で捜査してるんだもん」
川口「そんな無茶苦茶な。悪質すぎますよ」
坂口「悪質というか、それが彼らの役目ですから」

川口は、日本最大のジェームスなんたら法律事務所で、なんらかの問題を起こして、杉本哲太が所長をしている保駿堂法律事務所に移籍してきたばかりだ。
ジェームスなんたらで刑事事件の基礎を教わったのかどうか知らないが、企業法務に最も力を入れている法春堂法律事務所に転職して、刑事弁護部門に配属されたのだから、刑事弁護に強いんじゃないのか。
日本最大のジェームスなんたら法律事務所は、常識的に考えて企業法務に力を入れている。というか、それ専門だろう。
そこに所属していた新進気鋭の弁護士なら、企業法務に強いはずだ。ボクが所長なら、絶対、刑事部門に配属しないで、企業法務部門に入れる。

まあ、なんだかんだで、川口は刑事弁護のイロハも分かっていない。パラリーガルの趣里ちゃんに教えて貰っている。
刑事弁護に無知なパラリーガルを、たまたま写真係として現場に連れて行き、いろいろ質問を受けて、担当弁護士が、実地教育するなら分かるが、立場が逆だ。


というところで、今日は時間切れ。