●冬の大和路 三重塔巡り | きょうのもののふフォト列伝 ー古戦場 城 もののふ 旅ー

きょうのもののふフォト列伝 ー古戦場 城 もののふ 旅ー

熱く 燃えて 散って 逝った 我ら祖先のもののふ達 その懸命な生きざま姿を追う旅を続けています。

大和郡山市の松尾寺へ。

奈良盆地西の山際の高台に位置する真言宗の古刹。

寺の門を入ると。

 

わわわ、長い石段! こりゃ難儀だ、帰りも恐いが、行く!

 

すると、樹木に守られるようにそびえ立つ三重塔。

塔の背景の木々がいいなぁ。

松尾寺は、かの「日本書紀」を編纂した舎人親王の創建という。

この石段もきつかった。

 

奈良盆地を西から一望。

 

次は…、飛鳥の里の岡寺へ。

広~い駐車場に数台しか停めてないところに停める。すると、

「…あのう、すみませんがここ有料なんです。お寺さんのすぐ近くに無料のがあります。そっちへ移動すればお金お返ししますが、どうなさいますか」と係のおねえさん。

「うーん、まようなぁ、…クルマ回すの面倒だし、正直おねえさんの勝ち!」と断言。

ああ、なんという列伝の太っ腹!しかし(500円だったか、もったいなかったかなぁ)

 

岡寺は日本最大の塑像・如意輪観音像(高さ約5㍍)が本尊という。

直接撮るのは×ということで、ポスターを撮る。

仏さんの表情はみな微妙に違うなぁ。この仏さんはまじめで実直そう(笑)

 

おぉ、青空をバックに朱色の三重塔が! これは美しい。

30年ほど前の再建という。

 

奈良盆地、今度は東からの眺望、春のような霞たなびく。

 

岡寺からさらに北へとクルマを進め、高取町の壷阪寺へ。

かつて高取城へ来た帰りに寄ったお寺さん。

仰天するほどの大小石仏が所狭し居並ぶ。

最も大きいのはこの高さ20㍍、重さ1200㌧の大観音像!

 

これも大きい、高さ15㍍、壺阪大仏の石像。

大仏の背に重文の三重塔が。

1497年室町時代再建。何度もの火災などを免れてきた。

石仏が並び立つなか、木造の三重塔は逆に際立つ。

塔の向こうに観音像が立つ。

 

壷阪寺は、奈良時代前の703年に建立され、三十六堂六十坊がひしめく大伽藍だったという。

本尊は高さ8㍍、木像の十一面観音像。

 

壷阪寺はインドハンセン病患者を1964年頃から長年支援・援助を続けてきた。

インドはその感謝として、現地で石仏の部品パーツをつくり、それを壷阪寺に送った。

そして日本に石工たちが来て、組み合わせて石仏像として完成させ、境内に立てた。

大観音像は66のパーツを約7万人の石工たちが日本で組み立て立像したという。

 

まだ奈良には三重塔が数多ある。

そして国宝薬師寺の三重塔も、興福寺の三重塔も地味なれど国宝だし。

また来れるかな、三重塔巡りに…。

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