通常、鉄欠乏を疑ったり指摘されたりすれば「鉄のサプリや鉄剤を飲まなければ…」と思うのが普通ですよね?しかしここに落とし穴があって、ある状態の方が鉄を摂取してしまうとかえって状態が悪化してしまうことがあるのです。その方とは…

 

 

「腸内環境が悪い方です」

 

どういうことかと申しますと、細菌は自分が増殖するために鉄を材料にするため鉄が大好きです。悪玉菌が多いような腸内環境が悪い方が不用意に鉄剤を服用してしまうと、悪玉菌にわざわざ大好きな餌を与えてしまっているようなもので、悪玉が更に増殖し腸に炎症をおこします。

 

人間はカラダのどこかに炎症があるときには、細菌に餌を与えてしまわないように血液中に鉄を流さないようにします。そして鉄を体内に入れまいとして腸からの吸収をブロックします。そうしないと細菌がどんどんと増殖して死に至るかもしれないからです。

 

この防御機構のため、鉄は存在している場所が他のミネラルとは異なり、血液中にはフリーの鉄としては殆ど存在しておらず、そのほとんどが血色素(ヘモグロビン)の中や、トランスフェリンといったタンパク質と一緒に結合していたり、貯蔵鉄(フェリチン)として肝臓や脾臓に貯えられていて、できるだけ細菌に鉄を奪われないようにしているのです。

 

ここで、

 

腸内環境がよくないと思われる症状を列挙します

 

□便やオナラがくさい

□お腹が張る、痛む

□湿疹ができやすい

□胃もたれや便秘下痢をしやすい

□抗生物質、解熱鎮痛剤、ピル、下剤等をよくのむ

□胸やけ用の胃酸抑制剤をよく飲む

□野菜、海藻類、きのこ類をあまり食べない

□甘いもの、スイーツ、清涼飲料水をよくとる

□小麦製品(パン、麺類)、乳製品(チーズ、バター等)をよくとる。

□加工食品をよくとる、食品添加物に無頓着である  

                         等々

 

3-4つ以上当てはまる方は赤信号です。

 

 

腸内環境が良くないなあと思われている方は特に、またそうでない方でも念のために鉄剤投与前には必ず貧血や鉄の数値だけでなく、鉄代謝に関わる血液検査(鉄のタンパク結合能やフェリチン値)を行って、鉄代謝状態をチェックし、そしてカラダのどこかに炎症がないか(フェリチン、銅、血沈CRP値等)を調べることが大切です。

 

当院ではこれらはルーティン検査となっており、問題ない方のみ処方していますので、安心して服用してください。

 

なお、鉄剤を服用してから、ますますお腹が張る、痛む、便通異常等の腸内環境悪化を思わす症状がでてきて、鉄剤を服用しているのにデータが改善されないという方は、「鉄剤を服用しない方がいい方」に該当するかと思われますので、主治医にご相談ください。

 

 

まずは腸活をして、腸内環境をしっかりと整えてからでないと、安易な鉄剤服用は効果がないばかりか、かえって有害であることがお分かりいただけたかと思います。

 

「まずは腸活をしっかり行って、それからですね!」 鉄剤を服用するのは

 

 

またブログします。