腸活しようと、せっせと毎日食べている納豆やヨーグルト等の発酵食品や野菜や果物等の食物繊維が、腹が張って苦しい、下痢や便秘で便がスッキリでない、胸やけもする等のお腹の不調の原因であることがあるなんて思いもしませんよね?

 

実はこのような方が少なからずいらっしゃいます。

 

健康な方ではこのような事は起こりませんが、ストレス過多や胃酸が少ない状態(胸やけを抑える薬の服用やピロリ菌感染等)においては腸の動きが悪くなり、消化機能が低下しています。そこに本来であれば健康にいいはずの発酵食品や食物繊維リッチな食材をどんどん食べていると、それらが消化不良をおこし、殺菌作用に重要な胃酸を抑えてしまったり、胃酸が少ない状態もあると、本来細菌がほとんどいない小腸で雑菌が異常増殖してしまう病態をひきおこしてしまいます。

 

これを小腸内細菌異常増殖:Small Intestinal Bacterial Overgrowth  略してSIBO(”シーボ”)といいます。

 

この病気は、消化器専門医でも知らない医師も多いほどの新しい疾患概念で(栄養療法を行っている医師なら知っているはずですが)、2020年頃から診断基準についてさまざまな研究がおこなわれているところです。

 

小腸は、胃十二指腸に続く6-7mの臓器ですが、そもそも小腸は消化液等の液体に満たされガスがたまらない作りになっている状態でお腹の中に収納されています。そのためガスに耐えられる構造をしていません。

 

そこに異常発酵により発生した多量のガスが胃腸を内外から圧迫することで、さまざまな症状を引き起こします。

 

●お腹が張って苦しい

●ゲップが異常にる

●胸やけがする

●下痢と便秘を繰り返し、便がスッキリでない

 

これらの症状は過敏性腸症候群と逆流性食道炎を合併している状態によく似ていて、この病気の存在を知らないとシーボと区別がつきません。

 

一番多いのは、過敏性腸症候群と逆流性食道炎と診断され治療を行っているけど良くならない、、という経過です。なぜか、、シーボとこれらの鑑別診断ができておらず、治療は薬ではなく原因となっている食材を制限する低FODMAP食事療法が一番重要であるのにも関わらずそれがなされていないからです。

 

また、シーボか否かの診断は問診や経過から可能です(腸で発生した有害なメタンガス等を測定できる呼気検査はありますが保険適応になっていません)。

 

ですので、腸活を頑張ろうと毎日せっせと発酵商品や食物繊維をとっているのに胃腸の調子が悪いというあなた。シーボかもと思われた方は栄養療法やオルソモレキュラー治療を行っている医師に是非相談してみてください。きっとよくなると思います。 

 

追記:やはり、からだにいいからと特定の食材ばかりの''ばっか食べ"はNGということですね。「万遍なく色々な食材を!」 健康保持には大切なことですね。

 

 

またブログします。