小林研一郎指揮、プラハ交響楽団のコンサート🎵

わが祖国全曲…



どうしても聴きたくて、聴きに行った♪

小林研一郎氏は、ここ、いわき市出身。いわきが生んだ世界のマエストロである。

(実は、ピアノは同門)


考えてみると、わが祖国、全曲の演奏会って…

私は初めてだなぁ

一つの演奏会で、全曲フルで聴くのは、ものすごく精神力も使う。精も根も尽き果てる…

演奏者の気力、体力はすごい…

ティンパニ奏者が、ものすごくノリがよくて素敵すきて、目が釘付けに…

彼を見ているだけで、曲がとてもわかりやすく動く。聴こえる。


スラヴ地方…

聴きながら、2017年に観た、ミュシャのスラヴ叙情詩を思わずにはいられなかった。

宗教と政治と、その戦いに翻弄され続けたスラヴ地方…

その中で、屈強に守り抜き発展させ、描いた芸術の全て…

それらは、血であり、魂であり、言葉にならない叫びであり…

それらは、やはり我々の想像では、到底追いつかないものであろう…

それでも!ミュシャのスラヴ叙情詩も、この「わが祖国」も、最後は明るい希望を描いているのだ!

その輝く未来を、スラヴの人達は信じ続けて生き抜いたのだ!すごい!




小林研一郎氏が演奏後に語ってくれた。

2002年にプラハの春音楽祭でのこと。ケンイチロウ、あなたにとって、このモルダウ川は美しい川だろう、でも、我々スラヴ人にとっては、これは血の流れなんです、と…

そして、精も根も尽き果てているので、とてもアンコールができる状態ではありませんが、ここは私が生まれた土地。

モルダウの少しだけを解説してつきで演奏します、と、またこれが、とても素敵な解説で、素晴らしかった。


そして、足立優司氏の、とてもわかりやすいプログラムノート!




心の洗濯というより、ずっしり重い歴史と、人々の強い力を改めて考えながら帰路についた…