<写真をクリックするとamazonの奥地へ飛びます>
<あらすじ>
ある日、地上には生ける屍「ゾンビ」が急増、遂には正常な人間1に対してゾンビ40万という割合になっていた。
ヘリコプターでフロリダ半島を調査に行った4人(女性科学者サラ、無線技師マクダーモット、サラのボーイフレンドのミゲル、パイロットのジョン)が軍基地に戻る。
ここには国や大企業の重要占類、新聞のマイクロフィルムなどあらゆる記録が保存されていた。
この地下で彼ら4人とともにローズ大尉と兵士、ゾンビ研究者のローガン博士、研究助手のテッド、ヘリの操縦士ジョンらが暮していた。
サラは死人がゾンビにならないようにする研究をし、ローガン博士はゾンビが人間を食料と認識しないようにするための研究していた。
ローズ大尉は研究の遅さに苛立っていた。
独裁的な大尉は、科学者たちの行動がことごとく気に食わない。
そして徐々に軍人と科学者の対立が表面化していく。
ローガン博士はバブと名付けたゾンビを教育し、驚くほどの成果をあげていた。
原始的ではあるが、ゾンビが人間らしいの名残のある行動を見せるのだ。
そんなある日、研究用のゾンビの捕獲業中、ミゲルのミスで兵士とミゲル自身が噛まれてしまう。
感染を防ぐため、ミゲルの腕を切断し、傷口を焼き消毒を試みるサラ。
しかし、助かる確率は非常に低かった・・・
<レビュー>
死霊のえじき(最終版)と死霊のえじき(完全版)があり、最終版のほうはグロ描写が部分的にカットされているそうです。
所有しているのはこれ
話の内容は完全版に該当します。
ちなみにこの叫んでるオッサンはローズ大尉です。
主人公ではありません。
観る前はこの人が主役かと思っていて、「あれ?待てど暮らせど、このオッサン出てこないんだけど」と思っていたら、やっとこの場面で「パッケージのオッサンだ!」と判明。
amazonのレビューや各所のサイトではやはり、最終版は酷評されているようです。
一方、「怖いのが苦手だから最終版で充分」という意見も。
そういうニーズに対応したカット版(なんかカットバンみたい)なんでしょうか。
私が思うに、グロいグロいと言いますが、この作品の場合、ゾンビ達の「活躍」はその後の人間ドラマの展開には欠かせないシーンなんです。
グロが重要とか決してそういう意味じゃないですよ。
ロメロ監督はゾンビそのものの怖さ醜さよりも生きている人間の内面の醜悪さを描きますが、そこで汚い描写を取ってしまったら、意味合い的にも薄味になってしまうと思うのです。
カットしちゃったら別モンになっちゃうよー。
そんなことすんならさ、フルチの映画からグロ取ってごらんよ。
別モンどころか、映画自体が陰も形もなくなっちゃうから。
・・・話が逸れました。
フルチ映画は違う意味で別物です。
さて、この作品でもロメロゾンビ特有のキャラゾンビが登場します。
只のゾンビじゃなくてキャラゾンビにすると、妙な愛着沸いてしまうから不思議。
その名も「バブ」。
「スゲー!山口良一のオールナイトニッポンだ!」
彼は、マッドサイエンティストぽいローガン博士の教育のもと、生前の記憶がちょっと戻ったりします。
この人、生前なにやってたかと言いますと・・・
「親分に、敬礼!」
なんと、兵士です。しかもかなり真面目で仕事熱心な。
ゾンビの敬礼、はじめて見ました。恐らく、史上初でしょう。
かなり、かわいいです。
このバブが後半大活躍です。
「なんだよこの教科書、アンダーラインだらけじゃん!」
射殺されたローガン博士の死体を発見して泣き出しそうになる表情も見どころのひとつ。
まるで、忠犬ハチ公です。
ローズ大尉を撃ち、博士のあだ討ちをするところも、本来のゾンビの特徴から考えるとすごく型破りですね。
画像を撮り忘れたんですが、頭にカーラーを巻いたおばちゃんゾンビとか、スポーツの試合中に抜けてきたようなユニフォームゾンビとか、とにかく「かつては生きていました」という生活感バリバリ漂うゾンビたちもロメロゾンビの特徴と言っていいでしょう。
そんなところも、私は好きなのです。
ゾンビだらけで絶望的に見えるラストですが、案外優しい終わり方です。
でも、最後にも「ドッキリ」がありますよ。
私は本当に3cmくらい飛び上がっちゃいました。
「ママッ!こんなえもんかけいらないわよ!!」
急げ!夏の大バーゲン!!
おまけ☆
Youtubeにあった予告←レトロ&チープ、しかもアナウンスとBGMに大噴出!
<超主観的評価>
ストーリー★★★★★ スリル★★★★ テンポ★★★ バカ★★ グロ★★★
総合★★★★★
注*画像下のコメントは作品とは関係ありません。
にほんブログ村