ストーリーはグロのオマケ 『ビヨンド』 | 蝦夷☆オブ・ザ・デッド

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蝦夷の片田舎より分析しない掘り下げない脱力バカレビューをお届け(ホラー多めほぼネタバレ)

ドラえも~ん!地獄の門が開いちゃって大変だよ~!   
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<あらすじ>
1927年。
ルイジアナ州に建つセブン・ドアーズ・ホテル」に滞在していた画家が、町の住人たちに
リンチ処刑され、挙句の果てに壁の中に塗り込められた。
・・・それから54年後もの歳月が流れ、現在。
既に閉鎖されていたセブン・ドアーズ・ホテルを叔父の遺産として相続したライザは、ホテルの営業再開の準備のため改装工事をはじめるが、理解不能な出来事が相次いで起こる。
外装工事をしていた塗装工は不自然な転落事故を起こして重傷を負い、地下室の水道管の修理に来た配管工は壁から飛び出してきた手に顔を握りつぶされ殺される。
地下室の様子を見に来た使用人マーサは、配管工の無残な死体のほかに、半ミイラ化した身元不明の古い死体を発見する。
転落事故を起こした塗装工の往診のためホテルを訪れたマッケイブ医師は、歳月の割に状態の良い身元不明の死体に関心を寄せる。
ホテルの隣家の住人、盲導犬を連れた盲目の女性エミリーは、ホテルを手放して即刻立ち去るようライザに警告する。
エミリーは、「このホテルは地獄とこの世を結ぶ地獄の門の上に建設されたもの
で、過去、ホテルに滞在していた画家が地獄の門を開く鍵を偶然手に入れてしまった。
その為に彼は忌むべき存在とされ、街の人間にリンチされ葬り去られてしまった」とホテルで起きた忌まわしい事件の真相を
ライザに打ち明ける。
しかしホテル再開で頭がいっぱいのライザは、全く取り合わない。
その後も不審な事故は続き、遂に、ライザに警告したエミリーさえもお供の盲導犬に喉を食いちぎられて死亡。
ホテルの改装を依頼されていた建築家は、出かけていった図書館の本棚を上がり脚立から落下、そこへ突如現れた
タランチュラに生きながら顔を食いちぎられ殺される。
使用人マーサは頭を串刺しにされて死亡、ライザも何者かに襲われるが、間一髪のところで、マッケイブ医師に助けられる。
ライザとマッケイブ医師は事態を把握できないまま警察に助けを求めようとするが、すでに時遅し。
地獄の門が開かれたため街全体が「死」に支配されていた。
甦った死者たちに追われ、逃げ惑う二人が最後にたどり着いた場所は・・・・・・

<レビュー>
グロシーン、メイン。
ストーリー、オマケ。
さすが、ルチオ・フルチ監督(故人)。
いやぁ、何度言っても勢い余ってフルチン監督って言いそうになるなぁ(照)

フルチ監督の映画によく登場するカトリオーナ・マッコール嬢ですが、実はオスカル様です。

♪愛!それは~あ~ま~く~    
♪愛!それは~あ~ま~く~
 
フルチ映画の看板女優がオスカル様という、グロと耽美のギャップがまた素敵。
キャスト陣ですが、調べたらなかなか面白かったです。

<マッカイブ医師の親友役>
「サンゲリア」の、主人公を乗せたばっかりにトバッチリを受け散々な目に遭う船主役と同じ
(アル・クライバー)。
今回もやっぱり散々な目に。

<使用人マーサ>
ダリオ・アルジェント「インフェルノ」で「暗闇の母」を演じていた怪女優(ヴェロニカ・ラザール)。
暗闇の母強かったのに、今回は激弱。

<役場の職員>
フルチ本人。

この映画はフルチ監督の作品の中でも名作と言われているようです。
私としては名作でも迷作でも好きなものは好きなのでどっちでもいいんですが、「地獄の門」のオチよりは確実にわかりやすくてスッキリいたしました。
納得しなくてもいいんですけどね。
だって、フルチだし。

こちらのゾンビはうつむき加減の悲しそうな顔でしょぼしょぼ歩くのが特徴です。

やっぱり集団行動が好き   
そろそろ飯の時間だってよ・・・食堂行くか・・・

逃げる時間、稼げそうですね。

グロシーンは呆れかえるほど満載です。
死体置き場に不自然に置かれた硫酸、顔が溶けちゃうオカン。
穴がぽっかり空いた少女の頭の向こうに景色が見えちゃったり。
図書室に南米のタランチュラ出現・・・ルイジアナにタランチュラが生息している模様
逃げたペットか?

図書館のクモ   
図書館のクモ、でかっ。毛蟹かと思いました。

風穴
   
あーあ。風穴あいてもうた

なんかバッチイ   
ホテルのゾンビ。なんか非常にバッチイ。それがフルチ(ン)クオリティ。 

ストーリーの見せ場にグロがあるのではなくグロを見せたいがために無理矢理前後にストーリーをくっつける。
しかしそれで強引に観客を引き込む馬力にかけては天下一品。

<超主観的評価>
ストーリー★ スリル★★★ テンポ★★ バカ★★ グロ★★★★★
総合★★


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