結局思いつかなくて、やめてしまうケースが多いと思います。
私の場合はゴールを「絶対に海外で働く!」と設定し、そのためには
Reading、Listening、Speaking、Writing全て網羅なければならないと思っていました。
何か目的が無ければ継続は絶対に出来ません。
また、TOEICや英検など、途中経過を数字で示すものがなければこれもまた面白くないものです。
とはいえ千里の道も一歩から、ということで
英語に目覚めた大学4年の後半、中学英語レベルの英語力しか持ち合わせていなかった私は、
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文法ごとに単元が分かれていて、合計419の例文があります。
この例文をまずは本を読みながら付属CDと共にじっくり精読し、
歩いている間も、寝る前も、Ipodに入れてとにかく聞きまくりました。
おそらく百回以上は聞いたのではないかと思います。
この参考書の良いところは、英文の下に和訳があり、
また和文はわざと英文の構造で並んでいるため、
英語を学ぶ上での基礎である「英語を前から読む能力」がしっかり身に付きます。
例えば、以下のような感じです。
My brother used to be working at a maltinational corporation but he is unemplyoed at the moment.
私の兄は/かつて働いていました/多国籍企業で/しかし彼は/無職です/現在は。
この参考書を始めた頃はちょうど大学4年生で、同じ研究室には海外留学生もいたため、
英語を話す機会は少なからずありました。
しかし、勉強を始めるまでは中学英語を駆使しての限られた表現でしか会話できず、
歯がゆい思いをしたことを憶えています。
驚いたことに勉強を始めて数か月後には419の例文の表現を用いたり応用したりして、
自分でも格段に会話力がアップしていることに気がついたのです!
その後卒業して4月に社会人になり、翌年1月までは全く勉強していなくてもTOEICで650点をスコアできました。
つまり例文を勉強し、憶えることで、話す力の向上のみならず、読む力も、聴く力も、同時に上がっていたのです。
TOIECは仮に満点だとしても、通訳など英語で食べている人にとっては、
「スタート地点」と呼ばれているように極めて初歩的なテストなのですが、
TOEIC 650点というのは、「あ、この人英語の勉強始めたんだな」と思われるレベルのスコアだと思います。
上級者にとっても、ALL IN ONEは辞典として活用できる位、文法書としては大変優れています。
また、会話表現で頻出する表現も盛りだくさんですので、米国に駐在してある程度話せるようになった今でもたまに参考にしたりしています。
いずれにせよ勉強を始めてすぐに英語がうまくなるプロセスなどは絶対にありません。
初歩は、やはりそれなりに大量のインプットが必要なのだと思います。
ALL IN ONE ではなくても、何か自分に合った参考書を探し一度基礎を叩き込むべきです。
しかしながら「勉強するぞ!」と机に向かって眉間にしわを寄せながらだとと絶対に続かないので、通勤電車やバイトへ行く途中、車を運転している際など、細切れの時間を活用できるような教材を最初に利用すればよいのだと思います。
また、できれば、アウトプットできる環境=外人と接触する環境があればベストなのではないでしょうか。
段々成果が見えてくると、学習の意欲が上がり、TOEICや英検などのテストにチャレンジしたり、もう一段レベルの高い勉強をしたいという気持ちになってきます。