中国語に文法は存在するのか。
こんなことを台湾人の友人と討論し合うことがあります。
そんなの当たり前でしょう、文法は存在するに決まってるよ。
そういわれる方がほとんどだと思います。
僕も最初はそう思っていました。
でも、この問題を話題にするのはほとんど相手の側、
つまり台湾人です。
どうやら中国語圏の方たちにとって中国語は文法がはっきりしない
言語のようです。
とは言っても、私たち日本人が中国語を勉強する時
特に勉強を始めてまだ時間が経(た)っていない場合、
文法を集中的に学びます。
そんな私たちにとって、中国語に文法は存在するのか
という疑問は少しおかしくも思えます。
ではなぜ中国人や台湾人はそう思うのでしょうか。
長いあいだ考えた結果、一つの結論が出ました。
それは、
確かに中国語には明確な文法が存在する。
ただ、それは英語のように厳格(げんかく)なものではない。
ということです。
実際に例を挙げて考えてみましょう。
「わたしは公園に行きました」→「我去了公园」
です。また、
「わたしは昨日、公園に行きました」→「我昨天去了公园」
ですよね。
ただ、多くの台湾人は
「我昨天去公园」
と言います(語学学校の先生もそう説明してくれました)。
つまり、「昨天」という過去を現す語があれば他は過去にしなくても
その文は過去形に変化する、
ということです。
中国語圏の人たちにとって「我昨天去公园」
という言葉は何も間違ってはいない言葉のようです。
そんな人たちが中国語の教科書の「我昨天去了公园」という例文をを見た時に、
「いやぁ、別にいいでしょ。これでも間違いではないんじゃない?」
と反応します。
もしこれが英語だったとしたら大問題ですね。
実情はこんな感じです。
ただ、私たちは中国語のネイティブスピーカーではないので
やはり正しい文法を学ぶ必要があると思います
(しっかり勉強した後、その地になじんだ言葉を使えば良いのです)。
とは言っても、中国語圏の人たちも基本的な文法は必ず守って使って
いますのでその辺を心配する必要はないです。
このブログでも簡単な文法からちょっと難しい文法まで
紹介していますので参考にしてくださいね。
例えば、「回数」を入れる場合の決まりは?
→ 「上海に三回行ったことがあります」
「AするならBしたほがまし」という文法であれば
→ 「納豆食べるくらいなら死んだほうがまし」
で紹介していますので参考にしてほしいです。
これからも新しい文法をバンバン紹介していきますので
楽しみにしていてください。
語学を学ぶには、文法を学ぶだけでなく文化や風習も
学ぶ必要があります。
奥の深い、そして本当におもしろい経験だと思います。