前友達とディズニーに行った。ランドに行くのは10年ぶりとか。シートは違って、世界観が強くクセの強い乗り物もたくさんあった。そんな中で、一番感動したのが美女と野獣だった。2時間くらい待たされたけど、それに見合うくらいだなって思ったほど。映像やアトラクションとしての美しさももちろんだけど、美女と野獣のお話にすごく興味を持った。

 

 ルッキズムの世の中、やはり見た目の美しさはかなり重要視されるし見た目がいいでけでちやほやされる。そんな時代に、姿が醜い野獣と美しい女性の恋物語っていうのは時代に逆行しているように感じた。

 

 野獣の正体は結局かっこいい王子様だから、醜いということ自体を肯定しいるわけではないのだろう。王子様がかっこよくなかったらそれもそれで違う気もするし。プロローグで語られるような、「見た目に惑わされず、中身を見よう」ということがこの物語の核だし。ただ、恋に落ちる上で見た目の要素がゼロだった、ということはかなり革新的なんじゃないか。

 

 狼に襲われたベルを助け、傷ついた野獣の手当てをする中で2人がお互いの健気さや寛容さを見出していくところは泣けた。野獣の、不器用ながらも身だしなみやプレゼントといったベルのためを思った行動をする健気さがよかった。あと一番涙腺にきたのは、ベルの優しさだった。

 

 2人で食事をする時、野獣がとても汚い食べ方をしてしまう。もちろんベルは嫌そうな顔をするのだけど、最後にはお皿を手に取る様子を見せて、「こうやって食べるんだよ」とでも言いたげな、優しい寛容な表情をする。そんな態度をとる背景にはオオカミから助けてくれた経験があるんだけど、それがわかっていても優しすぎて泣けてしまった。

 

 もちろん僕らが女性と食事をする時にはテーブルマナーを気をつけなければいけない。野獣のような、スプーンすら使わない食べ方をしてしまったら一発アウトなのは明らかだ。それでもベルは野獣を見限ることはない態度をとっていた。そして野獣もそれに応えようとする姿勢があった。優しさと健気さがうまくはまっていてすごくよくて泣けてしまった。

 

 ずっと僕は野獣目線で話を追っていたからこそ、ベルの見た目に惑わされない姿勢やガストンに対する勇敢さ、野獣への寛容さに感動してしまった。野獣目線だからこそ、最後のシーンの、ベルが選んでくれたのが野獣だとはっきりわかった時も一緒に嬉しくなって泣けてしまった。

 

 ディズニーって子ども向けみたいなイメージあったけど、大人だからこそ理解できることとかもあってすごくよかった。今ディズニー見てみるのけっこうありかも。