職場には認知症の方がもちろん沢山います。
私と同じ町の、とあるおじいちゃん。
認知症に加え、車いすユーザーで
ご長男が同居されています。
その方のファイルを見たら
職業は左官屋さんだったと知りました。
どうりで・・・。
多くの男性利用者さんは、塗り絵などを渡しても
さして興味もなさそうだし
トライしてもすぐ止めてしまうことが多い。
でもその方は、ずっとやっている。
植物画など綺麗に塗り上げます。
やはり左官屋さんだったから
黙々と作業をするのがあまり苦でもないのかな、と。
塗り上げて完成!というのも
左官屋さんに通じるものがあるのではないかと。
佇まいが静かな方で
職人にたまに見うけられる荒っぽさは感じません。
その方に、ちょっと勇気をだし話しかけてみました。
”私、○○さんと同じ ○○町に住んでいるんです”
”何丁目なの?”
”8丁目です”
”そうか、あの辺りはは夕日がきれいでしょう?”
そうなんです、我が家は
通り向かいは畑です。遮るものがない畑。
赤く落ちていく夕日、昇ってくる朝日
それはとっても見事なのです。
ちょっと浄化されたような気持ちになった
この おじいちゃんとの会話。
認知症の患者さん、人によっては
なんかピュアなものを感じさせるなあ と思うのは私だけ?
トゲトゲしたものを感じる職場にあって
オアシスを与えてくれた
このおじいちゃんに感謝
↑
これは、キリマンジャロの朝日だそう。
行ってみたいな。