彼と付き合ってから、
私はずっとひとつの問いを抱えている。
――この関係は、彼を幸せにしているだろうか。
それは自己否定から来た問いじゃない。
私は自分の生活も、選んできた人生も、嫌いじゃない。ただ、**前提が違う**ことを知っているだけだ。
時間の使い方、責任の重さ、優先順位。
恋愛だけに人生を寄せられない現実が、ここにはある。
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## 「寂しい」と言われたときに、私が感じていたこと
彼が寂しさを口にするとき、私は罪悪感と共感を、同時に感じていた。
わかる。
会えない時間が続くと、不安になる。
好きだからこそ、もっと触れたくなる。
それは、私も同じだ。
でも同時に、**それを全部引き受けることはできない**とどこかでわかっていた。
彼の寂しさを消すために、私が無理をすることはできない。それは優しさじゃなくて、長く見れば関係を壊す選択だから。
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## 先に別れを考えた理由
正直に書くと、私が「別れたほうがいいのかも」と思ったのは、彼のためだけじゃない。
もし、「やっぱり無理だった」と彼に言われたら。「もっと会える人がいい」と選ばれなかったら。その未来を想像して、**自分が傷つくのが怖かった。**
だから私は、「彼にはもっと合う人がいる」という正しそうな理由を用意して、先に終わらせようとした。それは、やさしさの顔をした自己防衛だった。
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## 私がしなかったこと
私は、彼の代わりに答えを出すことをやめた。
* 余裕のある人と付き合ったほうが幸せか
* 会える頻度を優先すべきか
* この前提のまま続ける価値があるか
それを決めるのは、私じゃない。
私はただ、**今の私を正確に差し出す**ことにした。変われない前提。できることと、できないこと。それでも好きだという事実。
それ以上は、踏み込まない。
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## 彼を好きでいるということ
彼を好きでいるからこそ、私は彼の人生を奪いたくない。でも同時に、自分の人生を削って差し出すこともしない。
その間に立つのは、中途半端じゃなくて、**成熟した距離感**だと思っている。
満たし合う関係じゃなく、それぞれの不足を抱えたまま、一緒にいられるかどうか。
それを試す時間を、私は放棄しない。
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## 私の中の結論(今のところ)
* 別れは、先回りして与えるものじゃない
* 寂しさは、誰か一人の責任じゃない
* 好きだから怖くなるのは、自然なこと
* それでも正直でいるほうを選ぶ
この文章は、誰かを説得するためじゃない。
もし迷ったときに、「私は逃げずに立っていた」と思い出すために書いている。