札幌小樽では22日からまとまった雪になった。

札幌市は24時間の降雪量が、45センチに達し、それまで暖気が続いて51センチまで減った積雪が、一時96センチに達したと報道されたが。近年45センチの降雪は聞いた覚えがない。


札幌市街から少し離れた自宅前で、午後車道まで15センチ程度積もった雪をきれいに雪かきをして電気融雪槽にすべて入れたが、いわゆるパウダースノーだから、たいへんさは感じなかった。


(写真中央が電気融雪槽の投入口)

この雪質なら、さらに多少降っても翌朝の雪かきも楽だろうと高を括ったのが敗因になった。


深夜になり、電気融雪槽に入れた雪が溶けたかを確認に操作パネルがある玄関に出ると、なんとびっくり玄関に続く階段が全く見えなくなっていた。経験上、30センチ以上の雪が新たに積もったことになる。


一瞬迷ったが、深夜に車道を除雪車が通ると、翌朝雪を片付けるのがたいへんになるだろうと思い、可能な範囲で雪かきしておこうと雪かきを始めた。


案の定、午前1時、重機の音と明るいサーチライトが徐々に近づいてきた。



わかりにくいが、車道路面は全く見えないから、やはり30センチは雪が積もったようだ。
深夜の雪かきは、危険と隣合わせで、今回のように除雪車が急に現れることもあり、不用意には車道には立てない。実際毎年のように人身事故が起きているからだ。


除雪をするといっても実際は車両が通れる程度に雪を車道両脇に寄せるだけだから、踏み締められた固い雪が残されるだけだ。各自この雪をどうにかしないと朝通勤や送迎などにマイカーを利用できなくなる。


新聞配達の方は除雪車が朝刊配達時間までに生活道路に入らなければ、徒歩で配達されている。これはこれでたいへんだ。

今回の雪は電気融雪槽に何回かに分けて入れなければ処理しきれないほどの量だった。

(蓋を開けると融雪槽内部と雪が見える)

翌日になっても、電気融雪槽で処理しきれない雪が残ってしまった。あと2回は融雪槽に投入しなければならないようだ。


電気融雪槽は、強力な電熱線を並べたコンクリート製の管を地中に埋め、電熱で雪を融かす単純な仕組だから、故障する可能性が少ない。融かした水は、地中に浸透していくため下水道配管は必要ない。
設置して35年、定期メンテ以外は故障知らずで、まさに我が家の冬の守り神だ。

電気式以外に代表格として灯油式の融雪槽があるが、動作音が大きく近所に響く、融雪効率が高いがゆえに下水道配管が必要になる、配管含めて構造が複雑になる、などマイナス点も多いと聴き、当時我が家の検討から外した。

今シーズンは、降る雪が少ないまま終えられたらと思っていたが、現在の積雪は平年より多いかもしれない。

温暖化が原因なのかわからないが、ここ何年か、道内の積雪の番付けに変化があると感じている。これまで積雪が多いといえば、札幌周辺では岩見沢市や旭川市が挙げられたが、今年は札幌市が上回っている。旭川市は周囲を山に囲まれた盆地のため、岩見沢市は石狩湾で発生した雪が北西の風により運ばれるため、というのが従来の定説だったが、最近は定説も通用しないようだ。

札幌市に雪が降れば、比例して我が家の毎月の電気料金の負担も増えていく。

春はまだまだ遠そうだ。

《終》