中小飲食店がデニーズ戦略を応用する方法
〜大手チェーンの知恵を自店で活かす〜
おはようございます。マーケティングパートナー・フードコンサルタントで税理士の山内新人です。
今朝デニーズで朝食をいただきながら、「この戦略は中小飲食店にも使える!」と思うポイントを整理しました。
大手のやり方を丸ごと真似する必要はありませんが、エッセンスだけ取り入れるだけで売上は変わります。
1. 時間帯別メニューとターゲット設定
デニーズの強み
朝・昼・夜で明確にメニューと客層を分け、1日を通して席を稼働させる。
中小店での応用法
- 朝:軽食+コーヒー(出勤前や散歩帰りの人向け)
- 昼:ランチセット(主婦層・近隣オフィス)
- 夜:おつまみ+ドリンク(会社帰りや近所の常連)
👉 同じ厨房でも時間帯ごとに「売るべきもの」を変えるだけで、回転率と客単価が上がります。
2. 季節限定・期間限定メニューで来店動機を作る
デニーズの強み
定番で安心感を提供しつつ、季節限定で「今行きたい」と思わせる。
中小店での応用法
- 春:桜色スイーツ、旬の野菜天ぷら
- 夏:冷やし麺、かき氷、冷製パスタ
- 秋:きのこ・栗メニュー
- 冬:鍋、グラタン
👉 期間限定の名前をメニューに付けるだけでも来店理由が生まれます。SNSで「○○は今だけ」と告知すると効果大。
3. 健康志向メニューの導入
デニーズの強み
低糖質パンや栄養表示で健康志向層を取り込む。
中小店での応用法
- カロリーや糖質の目安を黒板やPOPに表示
- 野菜たっぷりメニューを1〜2品加える
- 「低糖質」「減塩」「たんぱく質強化」などキーワードを明記
👉 特に女性客やシニア層の支持が広がります。
4. 滞在価値を高める工夫
デニーズの強み
Wi-Fiやコンセントで長時間滞在も快適に。
中小店での応用法
- 1〜2席だけコンセント席を作る
- コーヒーおかわり自由にする
- 小型の観葉植物や雑誌コーナーを置く
👉 滞在時間が延びると追加注文や常連化が進みます。
5. 地域密着の販促
デニーズの強み
店舗ごとのポスターや地域イベント連動。
中小店での応用法
- 近隣イベントのチラシやポスターを店内掲示
- 地元食材を使った「ご当地メニュー」
- 地域のLINEグループや商店街ページに情報投稿
👉 「このお店は地域の一部」という認識が広がります。
まとめ
デニーズは"時間帯別のターゲット設定”と“来店理由の更新”を徹底しています。
中小飲食店は、すべてを真似する必要はありませんが、
- 朝昼晩で売るものを変える
- 限定メニューで来店理由を作る
- 健康志向で新たな層を取り込む
- 滞在価値を少し上げる
- 地域とつながる
この5つの視点を持つだけで、売上構造は確実に変わります。
今日からできるのは、「時間帯ごとの売れ筋商品を3つ書き出す」こと。
それが、あなたのお店をデニーズ並みに“来店理由のある店”にする第一歩です。
