「大体このあたりだが。。。。」
私は暗い峠道を、ゆっくりと目を凝らしながら車を走らせていました。
「おかしいなぁ。。。。。」
十数年振りとは言え、この場所に見覚えがあります。
このカーブの先は直線があり、次のカーブの先は連続したカーブがある。。。などと記憶を確かめながら車を走らせていましたが。。。。
どうしても見つかりません。。。。
「ふぅん。。。。見つからないんだ?」
助手席に乗っている友人はニヤニヤしながら喋ります。。。。
「まぁさ。。。イイじゃん?見つからないんならさ!」
友人はチョット馬鹿にしたような口調で喋ります。。。。
カチン!としました。。。。
「あのさ!言っとくけどさっき話したことは嘘じゃないからな!!」
思わず叫んでしまいました。。。。
「分かった!分かった!」
友人は、昔とんねるずの「みなおか」だか「ねるとん」だかで石橋氏(とんねるずの大きい方)の決め台詞をジェスチャーを交えながら喋りました。。。
カチン!カチン!。。。。。ムカつきました!!!
「分かったよ!俺が嘘を言ってると思ってるんだな?」
「上等だよ!ぜってぇ~~~!見つけてやる!!」
「見つけてお前を違う世界に連れてってやる!!!」
もうやけくそでした。。。。。。。
そう叫ぶと。。。我を忘れた私は。。。
車をUターンさせ。。。。。何度も何度もその道を往復するのでした。。。。
。。。。。。。。。。。。つづく。。。。。。。。。。。。。