狭山事件の再審を求める東京集会 | ESG投資、金融・経済関連の情報や書評など

狭山事件の再審を求める東京集会

標記のイベントに参加してきた。(2023/9/22 台東区民会館ホール)

主催は狭山東京実行委員会で、狭山青年共闘会議、清掃・人権交流会、

部落解放同盟東京都連合会女性部などが団体アピールをし

 

基調の報告は、弁護団の 河村健夫弁護士であった。

河村氏からは、事件そもそものところから、現在の裁判状況について

説明があった。

 

裁判でやはりネックなのは、担当の大野勝則裁判長が12月に定年退官を

控えていることだ。これまでの三者協議でも弁護団側は11人の証人

尋問やインク資料の鑑定を求めているが、検察側は一切不要と否定している。

 

ある意味では、最悪の状況に置かれていると言えるが、運動側は状況を

打開する目的で、裁判長宛ての要請葉書の出状を呼びかけている。

今年6月には再審を要求する署名葉書を51万筆集めて、裁判所に提出した。

 

そんな葉書や署名に力があるかと疑問視する向きもあるかも知れないが

河村弁護士は、「そんなことはない」という。たとえば、カルロス・ゴーンは

フランスの主要メディアからの厳しい批判を受けて、東京地裁は仮釈放を

認めた例がある。

 

これなどは、従来からの「常識」からすれば考えられない事例だったと指摘

している。海外メディアだけでなく、政府筋からの無言の圧力もこの件では

あったと推察されるという。