ワーカーズキャピタルガイドラインの基本部分の紹介
以下は、連合のホームページから引用した、ワーカーズキャピタルガイドライン報告書の「肝」の部分である。
「ワーカーズキャピタル責任投資」の基本理念
(1)投資判断にESGといった非財務的要素を考慮する
(2)労働者(労働組合)の権利保護を考慮する
(3)過度に短期的な利益追求を助長させる行動を排除し、中長期的且つ安定した収益の確保に努める
(4)運用方針、または責任投資の手法を明示し、透明性の高い運用に努める
(5)投資先企業に反倫理的、または反社会的な行動がみられた場合、経営陣との対話や株主議決権行使など適正な株主行動をとる
(6)運用受託機関に対しても責任投資を求め、責任投資を資産運用における主流に(メインストリーム)していく
「ワーカーズキャピタル責任投資」のための行動指針
(1)ワーカーズキャピタルの所有者として有する責任と権限を認識し、ワーカーズキャピタルの運用方針の決定に参画する
(2)ワーカーズキャピタルの一方の拠出者である事業主との対話を行い、責任投資の手法を決定する
(3)ワーカーズキャピタルの運用方針、または責任投資の手法について明示し、運用受託機関の選定に参画する
(4)ワーカーズキャピタルが過度に短期的な利益追求を助長することにならないよう、適宜運用の監視を行う
(5)ワーカーズキャピタルの最も代表的な年金基金の運用に際しては、年金給付の財源を不当に毀損させないため、中長期的且つ安定した収益の確保を基本とした運用に徹することを運用責任者に求める
(6)ワーカーズキャピタルの株式等の投資に伴い、投資先企業の実質的な株主、あるいは資産所有者として、投資先企業に反倫理的、または反社会的な行動などがみられた場合、投資先企業の経営陣との対話や株主議決権行使など適正な株主行動あるいは資産所有者としての行動をとる。または運用受託機関等に、適正な株主行動あるいは資産所有者としての行動を求める
(7)ワーカーズキャピタルの運用方針、責任投資の手法、またはガイドラインを公表するなどを通して、労働者(労働組合)間の連帯を図る
以上