先日 P-90 化完了した Squier Affinity 君。

青いのでブルーノと呼ぶことにします。

 

 

さてブルーノ君ですが、ネックが薄くて弾きづらいったらありゃしない…

近年の流行りなのか人間の手が小さくなりつつあるのか知らんけど、2010年以降設計のエレキギター全般にネック細い薄い気がします。

 

去年 Fujigen EOS や Ibanez GIO をお茶の水で触ってきたけど、同じような感じでネック薄くて握った瞬間「あ、無理」って感じでした。

ギター弾いてた35年ほど前はナット幅45mmくらいが主流だった気がするんで、それに慣れちゃってるのかなぁ。

多分おなじ原理 で(なにがw)弦も10-46じゃないと何か頼りなく感じてしまいますね。最近9.5-46にしてますけど。

 

せっかく P-90 にして(安PUとは言え)ボリューム一つで Les Paul/Strat/Tele ぽい音に変えられるってわかったんで、ブルーノ君は使い倒したい。

で、ポチっちゃいましたね。ネックを。

最近よくネットで見かける「カナダ産フレイムメイプル」ってやつです。台湾製とのこと。

一応ちゃんと吟味して買いましたよ。

まず写真で見る限り、トラスロッドがヘッド側で調整するやつは穴の開け方からして大抵品質よくないぽいのでパス。

あとAffinityが21Fなので21Fフルスケールでしっかりしてそうなやつという条件吟味して買いました。

 

届いたのよく観察したけど、ものは悪くなさそうです。

ちなみに見た目フレイムメイプルすごいですけど、多分ステインで強調されてます。塗装剥がしたら実際はそうでもない可能性ありますが、まあメイプルで作りや強度に問題なければ杢は気にしません。

握った感じは悪くないです。

とりあえず12F位置の厚み測ってみました。結果こんな感じです。

 

・Squier Affinityノーマルネック → 22.2mm

・無銘ネック → 23.7mm

 

1.5mmも厚いじゃんw

 

こりゃ期待できます。

でも問題発生。ヒール幅がAffinity本体のポケットに合わない…

測ったら

 

・Squier Affinityネックポケット幅 → 約56mm

・無銘ネック → 55mm

 

ほぼ1mmも細い…

本体に合わせてみたらガバガバで、おそらくネジ止めしても演奏中とかに動いてチューニング狂ったり、弦落ちする可能性高い。

諦めるか、なにか方策立てるかしかないと。まあ、買う時に55mmというのはわかってたわけではありますが。

熟考の末、後者にしました。

 

まず1、6弦張ってセンター出したところで、どのくらいの隙間があるか確認しました。

 

 

クランプはこれ買いました。

 

 

センター位置を出すのに少しづつテープ重ねていきました。

最終的に多分1mm近く盛りました。

 

 

これ6弦側だけです。片側に偏ってますね。

逆にありがたいです。

ボケットの広い方の隙間を埋めればいいので。

 

さて、ここで思案のしどころです。どうやって埋めるかです。

ましゃかこのままテープで済ませるってわけにはいかんです。多分動くしそのうち潰れちゃう。

本体側ポケットの脇にシムをボンドで貼りつけるってのも考えたんだけど、もしネックを戻したくなった時に剥がすのめんどくさすぎる。

消去法的にネック側を細工するしかないなと。

こちらも削って貼り板をボンドで接着というのも後々面倒になりそう。

ってことで、1mm程度の厚さの檜の端材をカットして極薄強力両面テープで貼り付けることにしました。

 

 

こんな感じでカットしてバリとって接着。

 

 

ボディに合わせてみて、角度調整のため下側だけ少し削ったりしてセンター出し。

 

 

いい感じになりました。

ただ傍からちらりと見えるのが残念すぎる…

 

 

ここは色塗ってごまかすことにしました。

この前買ったメイプルのステイン塗りました。

 

 

ちょっと目立たなくなりました。

 

 

さて脇シムは一段落したので穴あけです。

ステインが乾いた後装着して下穴開けるのですが、プロの作業とかではクランプで止めたままボディのホールから直接ドリルぶち込んで下穴開けたりしてますが、ちょっと僕には無理。

慎重を期して、まずきっちりセンター出したところでボディから止めネジ差し込み、プラハンで軽く叩いて4箇所マーキングしました。

 

 

これだと木ネジの太さがボディーのホールほぼピッタリなので、マーキング位置は穴のセンターになるはずです。

いきなりドリルで下穴だとビットは3.5mmくらいしかないので、ボディー側ホールからメクラ打ちするとセンターずれる可能性ありますからね。

ここは慎重です。

 

位置決めしたらした下穴開けです。

深さはあらかじめ元のネックで測っておきます。

 

 

18mmの深さでした。

止めネジの太さが4.1mmだったので3.75mmくらいで開けるのが理想なんだけど、手持ちが2、3、3.5、4しかないので2→3→3.5の順で開けていきました。

最後3.5で掘った後ちょっとドリルを回して少し大きめに開けました。

 


 

次にネジねじ込んでネジ山切りです。

 

 

ちゃんと真っ直ぐ、全部同じ高さでいい感じです。

試しにネジ止め装着。

 

 

ばっちりです!

次はペグ装着。

 

先日ブラツキー君用のGOTOHペグを注文したんだけど、

 

 

ブルーノ君もクルーソンタイプつけたいので急遽キャンセルして、代わって Musiclily の1,500円のを2セット買いました。

2セットでもGOTOHより安かった。

 

 

ペグを仮置きしてマーキング。

 

 

1.5mmで下穴あけ。

ペグ装着完了。

 

次はネックの角度調整です。テンションガイドは最後につけます。

ここでいろいろ問題発生!

 

このネックに最初からついてたナットが異常にチープで、しかも溝が1弦側によってる、つか1弦側が狭い。

ということでナット交換。

あと、ハイフレット側の弦高が高すぎるのでシム装着も必須。

まあ一筋縄にはいかんなぁ…

 

まずはナット交換から。

これは最近やり慣れてるんでお手のものです。

 

 

ナット幅が3mmと細いので、先日買っておいたハンディなノミというか彫刻刀の出番です。

 

 

リペアマン御用達のHOSCOのナット用ノミとか5000円近いのでね。

とりあえずDIYレベルではこれで十分でした。

 

 
 
 

食い切りはAmazonの安もんです。

HOSCOの食い切りはフレット交換用なんで歯がもったいないので普段使い用に買いました。

 


ナットはブラツキー君で使った Musiclily の牛骨のやつの余りです。

2個で700円くらい。

 

 

ただサイズがイマイチ合ってない。

交換用ネックに付いてたナットはW42xH5.4xD3、一方 Musiclily はW42xH4.5xD3.2。

そう高さが合ってない。Musiclily の方が1mmほど低い。

高けりゃ削ればいいんだけど、低いんじゃどうしようもない。

ただ新品のギターのナットは大抵高めに設定されてるので、もしかしたら合う可能性もあるためとりあえず作業進めてみました。

いつも通り削って形整えてはめてみる。ただし接着剤はつけてないです。

 

 

ネック装着です。

シムはいつもの付箋。付箋最高。厚さは枚数で簡単に調整できますからね。

これおすすめします。

 

 

見返り美人。

 

 

さてチューニングを、と思ったけどやっぱりあかんかった…

ナットが低すぎて1Fでビビりまくり。

またかよー。トホホ…

 

ということでナットやりなおしです。

でもなんかめんどくさいなぁ。

下になにか挟み込むって方法もありなんじゃないかなぁ。

などと呟きつつ、今日はこの辺で。