昨夜偶然見つけた動画なんですが、去年の春頃バズったみたいですね。
その時はまだギター再開してなかったので知らなかったですが、これはある意味衝撃的でしょう。
※日本語の自動翻訳字幕できます
Tom Andersonのテレキャス(多分40万くらい)と$100のテレキャスDIYキットをベースに、ギターの音を決めているのは何かというのを掘り下げた実験です。
結論としてはペグ、ナット、ブリッジ、サドル、ピックアップとピックアップと弦の距離、角度そして電装系が同一であればボディやネックすら無くても(ほぼ)同じ音がするというものです。
かなり極端ですが、実験としては素晴らしいと思います。
動画見ながら「いや、俺には違って聴こえる」って人もいるでしょうが、ブラインドテストしたらその音がエアギターとアンダーソンのどちらか言い当てるのは難しいと思います。
ただ、エアギターとテレキャスの比較が完全な開放弦とだけというのは少し恣意的な気がしないでもないです。
もし5フレット辺りのAバーコードをシミュレーションして、実際にテレキャスを手で押さえた音と比較したらまあまあ違いがあるのではないかと思います。
でですね、本題はそこじゃないんですよ。
よくあるこの手の議論が収束しない原因は、そもそも自分が議論してる「音」は何かを定義しないで、ただ一括りに「音」と言いながら進めてるのが問題と思います。
例えば色で言えば、色そのもののことを議論してるのか、色の濃さについて議論してるのか、色の明るさを議論してるのか、お互いに理解してないといかんのです。
サブジェクトが違うもの同士で議論しても永遠に平行線を辿るしかないです。
いま個人的にギターの音について少し調べてますが、老後時間と資金に余裕があったら大学に行って研究してみたいです。
さしあたり、音を色と同じように成分に分けて表現してみたらどうだろうか、ということを考えてます。
例えば色だとHSVとかHLSとかで表現したりします。
音もこのように表現して、何をもって良い音と感じるかというのを数値化して領域を可視化してみたらどうかと思うのです。
例えばある赤っぽい色=RGB(E7, 69, 39)という色を考えた時、これを赤色と感じるかオレンジの出来損ないと感じるかは人それぞれなわけです。
なので楽器の音もよほど外さない限り、良い音というのはある程度のコンセンサスの元に成り立ってるだけで、皆が言う良い音というのはある範囲内の音だろうと。
その中でビンテージ系の音だったり、誰々の音だったりを領域に分ければ面白いのではないかと。
そこにはボディやネックの材による音の差異もマッピングされます。
おそらく差異は僅少でボディの材料により音色(H)が決まるというのは多分否定されると思います。
ネックは多少影響あると思ってます。
ただ、まだよくわかってないのが、ビンテージ系のエアー感のあるサウンドです。
あれって弦の振動がある条件でいい具合に減衰して出る音と思うんですよね。
そうすると出だしの音色だけでは説明しきれず、余韻の時間軸も含めた音を解析して始めて理解できるものと思いますね。
その辺ちゃんと研究してみたいです。
もし詳しい方いらっしゃったらご指導いただきたく。
では、今日はこの辺で。