先日不注意で倒したらナットが欠けてしまったYAMAHA SC-3000

 

 

おいおい、いつ買ったんだよwって?

10日ほど前たまたま見つけて衝動買いしてしまいました。

高い買い物じゃないですよ。2万とかです。

それ以上出すつもりなかったんですが、たまたま持ち合わせ範囲内だったんですわ。

 

これね記憶にないんですが1982年製です。

ちょうど僕がバンド活動やってた頃ですね。なので当時ものだと懐かしくてつい食指が動きます。

でね、YAMAHAがこんな製品出してたの全然知らんかったですが、帰ってから調べたらまあYAMAHAさん結構力(リキ)入れて作ってたみたいなんですわ。

 

 

 

しかし、胴、棹(さお)ってなんだよw

 

40年前だけど当時でも普通にボディ、ネックって呼んでたけどな。

まあ、そこはスルーして、マテリアルだけみるとそれなりでしょう?

いまこの材でセットネックのこのギター作ったら10万以上するんじゃないですかね?

デザイン的にも当時を忍ばせてくれます。

あとピックアップも自社開発してます。

 

 

こんなもん載せて食いつく人いたのかどうかは知らんけど、まあ力(リキ)は入ってますよね。

トーンノブがプッシュ・プルSW機構になっててネックとブリッジはタップできるようになってます。

ハムバッキングではなく単に巻き数が変わるだけです。音ですか?それは後ほど。

 

ナット交換の話に戻します。

ナット交換はやったことなかったんですが、まあ調べた限りでは簡単そうだったのでやってみました。

部品は全てAmazonで購入しました(後述)。

 

まず、割れたナットを取り外したのですが、プライヤーで軽く動かしたらポロッと外れました。

これすでに素人が交換してた可能性高いです。

写真撮り忘れましたけど、すげー適当に塗った瞬間接着剤の後がありありとしてました。

それにそもそもナット幅がネック幅より1mmくらい狭かったし。

まあでもとりあえず参考にするべく外したナットの幅と高さ及び厚みを測っておきます。

あとはひたすらサンドペーパーで削っていきます。

 

 

上が元からついてたナット、下が削ってる交換するナット。

平面出さないといけないので、床のフローリングの上に直にサンドペーパー置いて削りました。机の上だと粉が隙間に残るのが嫌でして。

#80で荒削りしてから#400で仕上げました。

底面、指板側面は広いのでやりやすいですが、左右両側面が難しかったです。

結局綺麗なカーブは付けられませんでした。

 

ナットが仕上がったらネック側も#400くらいで接着剤跡を清掃して仮置き。

 

 

ここで一旦弦を載せてテンションかけて位置を確認しました。

確認したのは、6、1弦の指板の外側からのマージンが同じであること、PUのマグネットの真上を通ってること、ペグに向かって変な角度になっていないことなどです。

確認後、瞬間接着剤で固定です。瞬間接着剤がある程度固まるまでは指で押さえつけてました。

 

固着後確認。若干高くなりましたが、元のが低すぎだった気がするので、まあ許容範囲内です。

ただ左右共に下に若干の隙間が出てるのが気になります。

 

 

もしかしたらヘッドのナット部分が少しカーブしてるのかもしれません。全然気が付かなかったけど。

プロならその辺もちゃんと測ってから削り出しするんでしょうけど、なにせ素人が初めてのDIYナット交換ですからね。

そんなの知らんです。

まあ弾けて音が出れば良いのでナットはこれでOkということで。

それより倒した衝撃で塗装割れしてるところの方が気になる。

多分指が引っかかるので瞬間接着剤流し込みました。

この後タッチアップしてペーパーかけます。

 

 

とりあえず完成。

 

 

ナット交換は作業自体は難しくはないのですが、やはりきっちり仕上げるには経験が必要と思いました。

あと工具ですね。ラウンドしたファイルが必要かも。

良い経験になりました。

 

で、このギターの音ですけど、はっきり言って使えないです。

なんとも中途半端で、カタログスペックの能書きを読んだ後音出しすると、「で?」という感想しか出てこないんじゃないかな。カタログで「オールディな枯れたサウンドを云々」とか書いてるけど、 ギター本体とピックアップで目指すサウンドが完全にミスマッチしてるんちゃう?

シングルの音ではある。でもストラトみたいなクリアなエアー感はない。ただただ薄っぺらい。巻き数多い設定では出力は上がるけど、シングル→ハムPUの切り替えみたいにトーンは変わらないので肩透かし。薄っペらい音がただでかくなるだけで、「この音要る?」みたいな。セットネック&アルダーボディの長所をピックアップが台無しにしてるんじゃないかと。

せっかくこのボディとセットネックなんだからそんな小技やらないで、もっと強力なシングルにするか、いっそのことハムバッカーにした方が良かったんじゃないの?と思いますね。

ルックスからもう少し太い音甘いトーンを想像してたんですが裏切られた感じです。

 

これじゃ将来も価値は上がらないんじゃないでしょうか。ただ古いってだけ。

PU替えたりいじるって手もあるんですが、そうすると堀から変えなきゃいけないので、そこまで手間暇そして金かけるのもどうかと。

まあ同時代に青春を送った者として、いじらずあるがままに絶滅危惧種扱いで保護しようと思います。

 

さて、今回購入したパーツ類は以下です。

ナットは購入する前に、横・幅・高さ・1〜6弦間を測って一番近いのにしました。

 

 

 

 

以下は買ったけど使わなかったです。将来フレット交換時に使えると思います。

 

 

 

正味3,000円てとこかな。

リペアショップに出すと1万くらいかかります。

 

以上です。

 

追記:

その後やりなおしました↓