遠い過去の出来事
 
私は20代後半だったかな?
 
その日は久々に博多に宿泊
 
同乗メンバーと夕食をした後に
 
先輩Kさん(女性です(笑)に
 
ジャズバーに誘われた
 
少し厳しめの先輩だったから
 
何か注意されるのかなぁ?と
 
不安な気持ちもあったけど…
 
同行した(お付き合いも大切だよね)
 
 
Kさん「お嬢ちゃんが居たよね?お名前は?」
 
私『○○○です」
 
Kさん「ウチの娘はサリナっていうの」
 
 
それをカウンター越しに聞いていた
マスターがKさんに尋ねた
 
マスター「サリナ・ジョーンズを
お好きなんですか?」
 
その通りだった
 
 
 
名前だけしか知らない私は
 
話についていけなかったけどね
 
リクエストされた曲を
 
心地よく聴いた
 
 
 
 
そして
 
マスターは私にも何かリクエストは
ない?と尋ねた
 
私「Left Aloneをお願いします」
 
 
一瞬、空気が変わった気がした
 
 
マスターがポツリとつぶやいた
 
マスター「今夜、その曲のリクエストが
ある予感がした」
 
私「えっ?」
 
マスター「その曲だけは断ってきたんだ…
 
亡くなった妻へ捧げる曲として」
 
私「ごめんなさい、辛い事を話させて
しまって…他の曲にしますね」
 
マスター「いや、今夜は特別だよ。
久々に曲を聴いてみたくなったよ
亡くなったのも
ちょうどこんな雨の夜だったしね」
 
 
その後
 
マスターは
ビリーホリデイの話を少しだけした。
 
奥様と重ねていたのかな?
 
横を向いたマスターの目に
光るものが…
 
 
それ以来
 
私も聴こうと思わなかった
 
 
今朝
 
突然に聴きたくなって
 
過去の話を思い出した…
 
 
 
やっぱり胸にしみる名曲だと感じた
 
 
 
 
 
Mal Waldron
 
Left Alone
 
 

 
 
 
 
今の私…
 
Left Alone
 
この言葉が似合うようになった
 
 
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追加
7月14日
 
私の心境に近い訳詞をみつけた
 
そして動画は偶然にも博多・・
 

 

 

(動画をお借りしました(ありがとうございました)