Q: 福島第1の三号機はMOX 燃料を使っていてプルトニウムが入っているんじゃないの?
A: 仰るとおり、福島第一三号炉はMOXを使い始めたばかりです。
この燃料にはプルトニウムが含まれています。
が、普通のウラン燃料でも、使ううちにプルトニウムが生成しますので、
量の差が多少有りますがそれほど大きな違いはありません。


Q: 核爆発は起きないの?
A: 報道でも繰り返し有ったように、原子炉の「核分裂反応」自体は地震直後に自動的に止まっています。
原爆などはこの核分裂反応がねずみ算式に増えて、大爆発しますが、原子炉は元々反応がそんなに進まないようになっている上に、反応を止めてしまう制御棒がしっかり差し込まれています。

ただし止めた後も、じわじわと熱が出てきます。運転時の0.2%程度なのですが、元の出力がでかいので 5000kW 以上になります。ドライヤー5000本ぐらいでせっせと暖めている状態です。これを冷やすための水が無くなってしまったのが今の状態です。核反応的には急激な反応はないですが、水と接触したりすると水素爆発や水蒸気爆発の可能性があります。

これらの爆発は、規模はとても小さいですが、これによって放射能がまき散らされるととんでもないことになります。
が、核爆弾のような大爆発は絶対に起こりません。
溶けてしまって配置が変わった炉心でも核反応が起こらないようにホウ酸水も注入してます。ホウ素は、核分裂反応をストップさせる働きがあります。

現状では、原子炉の「外」で水素爆発が起こっていて、滅茶苦茶頑丈な格納容器内部には影響がないのですが・・・(一部配管に破損があったようですが)
とにかく事態の推移を見守るしか有りません。
今はとりあえず落ち着いた状態にあるようです。