※くだらない真面目な長い話です。

 

 先日、久々に東京へ行きました。

 

 前回の上京が確か

コロナ直前の

2020年1月だったから

 

もう4年ぶり。

 

 

 それまでは

打ち合わせや会議出席、陳情、

関東方面の友達と会う、

などで、多いときは毎月東京へ

出かけることがあったのですが

 

(よく、無駄に富士山の写真を撮っていましたw)

 

 

 コロナ禍を経て会議も打合せも

オンラインで済ませるようになって

 

上京する必要性がなくなりました。

(知人たちとの関係も疎遠になったような・・・)

 

 

 久々の東京。

 

 

 新幹線が東京に近づくにつれて

 

緑の面積がなくなって

ビルばっかりになっていく・・・・・・・。

 

 

 人口は東京に

 

未だに集中し続けているけれど

 

ここで働けって言われたら

私、無理・・・・チーン

 

 

 緑がなくて

殺伐としている感じ。

 

 

 東京駅に久々に降り立ってみると

 

なんと人の多いことか!

 

 よくぶつからないわ!びっくり

 

と思う。

 

 

 休日でこれだったら

平日の朝なんて

どうなってんだろう。

 

 

 最近、田舎暮らしする人や

三重県に移住した人と

接することがあって

 

なんで三重県なんかに、

とも思ったけれど

 

(こんな感じのところですよ。)

(こういう風景が普通のところですよ)

 

 

 東京駅を見たら

 

そりゃあ、

移住もしたくなるわ

 

と思いました。

 

 

 その後、地下鉄で

国立新美術館のある乃木坂まで

移動する間は意外に

人も少なく、ほっとしました。

 

 

 GWなのに

美術館も人が少なくて

比較的、じっくり絵を見ることが

できました。

 

(それでも三重県の地元の美術館だったら

たくさん人がいるときでも

来場者20名くらいですけどね(笑))

 

 

 その後、お腹が空いたので

館内のカフェで食事をすることに。

 

 

 館内のカフェって高いのですけどね。

 

 小さなサンドイッチと

カフェオレだけで1200円って

コンビニで買えば600円くらいですよね(笑)

 これは、ただの愚痴ですw

 

 

 地元の三重県だと

一人で食事するって

 

出張中でなければ

私の場合、

あり得ません。

 

 

 休日に一人で外食していたら

人目が気になって仕方ない。

 

 

 家族単位で動く人が多いうえに

 

人口が少ないから

 

どこに行っても

知ってる人に会う。

 

 

 車で1時間くらいかかる

県内のどこかに出かけても

公衆トイレで、会社の掃除のおばちゃんに

出会うこともあるw

 

 

 自分が気づいてなくても

 

「昨日、〇〇に行ってたね」

と言われることもあるし(笑)

 

まあ、世間が狭すぎる。

 

 

 それに

私のような生き方の者は

目立ってしまう(ように感じる)。

 

 

 今結婚していない、ってだけで

正直、ろくなことを言われませんw

(一応、バツイチです。)

 

 

 でも、都内の美術館のカフェのような

お上りさんも少なそうな場所だと

 

みんな周りの人のことなど

見ていない。

 

 

 何をどんな顔で(笑)

食べていようが

 

都会の人の暗黙の、

っていうか、身に着いた

所作なんでしょう。

 

 周りの人をじろじろ見ない。

 

 

 明治神宮のような観光地っぽいところだと

  

一人でずかずか速足で歩いている私は

なんとなく

じろりと見られたりもしましたが(笑) 

 

そのあと上野の方まで行って

上野駅周辺には

 

変わったバイクに乗ってる

変わった格好のひと、

 

オレンジ色の袈裟を身に着けた

ミャンマーのお坊さんが何人か

 

いらっしゃったりしましたが

 

誰もその人たちを見ない。

 

 

 自分の進行方向とか

自分の連れの顔を見て

歩いているだけ。

 

 

 これは居心地いい。

 

 

 混雑する東京駅には

一瞬でうんざりしたけれど

 

こんな風に、

 

人にかまわない

 

というのが都会の良さなのだろう。

 

 

 一方でこんな光景も見かけました。

 

 JRの電車内で

子連れの人がいて

小さい子が泣いていたえーん

 

 はじめは可愛らしいなあ、

という程度だったのが

 

段々、叫び声みたいになって

ギャーギャー泣き叫び始めました。

えーんえーんえーんえーん

 

 

 電車が混雑していて

人が多くて見えないけれど

私が座っていた席から

5mくらい離れたところにいるみたい。

 

 

 人が降りて、少し乗客が減った時に

 

見えたのは

3歳くらいの女の子。

 

 

 お母さんがその子を

抱っこしてるんだけど

あやしてるようにも見えないし

 

泣くに任せてるだけ。

 

 

 お母さん一人だけで

困ってるのかな?

 

と思って、そっと見てみたら、

 

 

 隣には

ほっそりした白い顔に

薄い色つき眼鏡をかけた

ひげを生やした

20代くらいの若いお父さんが立っていて

 

その人も子供が泣くまま

平然としてる。

 

 

 もちろん、周りの人も

気にしていない様子。

 

 

 これが三重の

近鉄電車内だったりしたら

 

周りの人は親子をじろじろ見るだろうし

 

もしかして

おせっかいのおばちゃんグループが

 

「どうしたの?何泣いとんの?

お菓子あげよか?」

 

などといって

子どもにかまうかもしれない。

 

 ・・・っていうのは

都会にはないんだな、

と思う。

 

 

 最近、三重に移住した若い女性がいて

 

その人の目下の悩みは

 

近所の人から

 

「昨日は早く電気が消えたね」

とか

 

「昨日は車がなかったね」

 

などと言われることらしい。

 

 

 監視されてるみたいで

ちょっと怖いみたい。

 

 

 同じ三重に住んでる私でも

ある程度、街中のマンション暮らしだから

 

近所の人にそんなことを

言われたら

ドン引きすると思う。

 

 

 しかし、そういうのは

「ど田舎あるある」で

 

三重の本当に田舎の方は

昼間は家の鍵もかけないし

 

雨が降りそうになると

隣の人が

洗濯物を取り込んで

玄関先に置いておいてくれる

 

なんてのも普通のことだ。

 

 

 それに合わせて

近所の人が作った野菜を

勝手に置いてくれているのも

田舎あるある(笑)

 

 

 都会から移住した人は

びっくりするだろう。

 

 

 でもそれになじめないと

田舎暮らしはできないと思う。

 

 

 ぽつんと一軒家が

山奥に建ってるところへ

訪問する番組のせいなのか

 

田舎でも人は一人で暮らせるように

見えるのかもしれないけれど

 

周囲に住む人との関係性で

生活が成り立っているのが

田舎暮らしなので。

 

 

 都会の人たちの暗黙のルールのように

 

田舎には田舎の

 

若い人は結婚して子供を作って

村の仕事もして

お年寄りを助けて・・・

 

というルールがあって

 

それで生活が成り立っているから

 

そのルールにそぐわない

生き方をしている人は

村の存続を妨げる

異分子になり得るんだろう。

 

 

 今の東京のような都会だと

昔で言うDINKSみたいなカップルも

多いだろうし、

 

結婚せず、自由に生きている人も

多いだろう。

 

 

 お互い、そういう

プライベートな部分には

 

干渉しないから

 

そのままの生活が成り立つ。

 

 

 日本人って元々自己肯定感が

低い民族のようだけど

 

自己肯定感が低いまま

大人になった人が

 

「子供がたくさんほしい!」

「素敵な家族を作りたい!!」

 

などと思うだろうか、と

私は思う。

 

 

 もし、それでも

家庭を持って子供を作ろうと

するときがあるとすれば

 

周りにうるさい人がいるか、

 

結婚してないことや

子どもがいないことの

コンプレックスをクリアしたい

と思う場合だけじゃないか

と思う。

 

 

 

 都会では田舎のおせっかいな

おじさんやおばさんがいないから

「結婚は?」とか

「子供は?」などと

聴かれない。

 

 

 監視されるような

昔ながらの暗黙のルールみたいなのは

そこにはないから

 

とても自由で、

そういう意味では気楽だろう。

 

 

 だからどんどん

ブラックホール化してしまう。

 

 

 人は集まるのに

子どもは生まれない都市へと。

 

 

 東京で半日過ごしている間に

そんなことを考えていました。

 

 

 でも、帰りの新幹線に乗るときは

 

東京駅の混雑が

まるで気にならなかった自分に

 

驚きました。

 

 

 都会は殺伐としてる・・・

 

という違和感があっても

 

多分、人はすぐに慣れて

 

やがてその生活が

心地よくなるのかもしれません。