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ねずさんのブログよりの転載です。

http://nezu621.blog7.fc2.com/blog-entry-3372.html#more

 

 

夕刊フジに室谷克実先生の論考が掲載されました。
以下に転載します。

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【半島危機は「二の次」の愚】
 韓国の死活問題なのに
 米中首脳会談でも“あさっての方向”に噛みつく


危機が近づくと、途端に「あさって」の方角にかみつき、喧々囂々(けんけんごうごう)と始めるのは、韓族の伝統なのかもしれない。

 韓族とは、その昔の「馬韓」「辰韓」「弁韓」の古代三韓を構成した民族であり、今日の韓国人の祖先だ。百済が滅びるときも、高句麗が滅びるときも、宗教がらみの論争があり、危機の本質への対処は二の次だった。

 ドナルド・トランプ米大統領と、中国の習近平国家主席が4月上旬に行った首脳会談では、一体何が話し合われたのか。いくつかのテーマの中で、北朝鮮問題がそれなりの比重を占めたことは間違いない。米中首脳会談で話し合われた北朝鮮問題が「韓国の死活」に関わることも明らかだ。

 しかし、韓国のマスコミは、米中首脳会談の中身にはあまり関心を示さないまま、2週間ほどして出てきた「トランプ米大統領によると、習近平主席は『コリアはかつて中国の一部だった』と述べた」とのニュースに猛然とかみついた。

 

 そして、お得意の自己立論-自己反問-自己解明を繰り返しつつ、「『コリア』が中国の一部だったことはない」との捏造(ねつぞう)史を確認した。中国政府当局者が「韓国の民衆が心配することではない」と意味不明のコメントを発すると、それを勝手解釈して目下は満足しているようだ。

 『三国志』の中の「東夷伝」を精読すれば、高麗族は扶余(ふよ)系民族であり、韓族とは言葉からして違ったことが分かる。その高麗族が、平壌を首都とする国をつくっていたということは…。いや、漢字を読めない国民には、いくら説明しても無駄か。

韓国のマスコミは、マイク・ペンス米副大統領が日本で行った記者会見の中で、「東海」と言わず「日本海」と述べたことにもかみついた。ペンス氏が述べたのは「日本海を越えた向こうでの挑発」、つまり北朝鮮のことだ。

 それは、韓国にとっても重大事なのに、副大統領発言の内容ではなく、「東海と言わず日本海と言った」ことを問題にしたのだ。

 ペンス氏がオーストラリアに飛び、そこでまた「日本海」と言うや、聯合ニュースは「米副大統領、『日本海』と問題発言、『東海』表記要求にソッポ」(4月22日)との見出しで、ハングル1000字近い記事を配信した。見出しだけで一目瞭然、韓国人にとっての問題は発言の中身ではない。「日本海」と言ったことなのだ。

 こんな報道を読んでいれば、国民の目はどんどん「あさって」の方を向いていくだろう。いや、日本の一部のメディアも同じような愚を続けているが…。

 李王朝が滅びるとき、日本からの書状の内容ではなく、署名に「皇」の字が使ってあるから認めないという話になったことを思い出す。韓族の常識では「『皇』の字は、中国の皇帝しか使ってはならない貴字」であるからだ。この感覚こそ、形式は併合されていたり植民地であったわけではなくても、本質は「完璧な属国」だったことを示すのではないか。

 日本に向かっては上から目線で「歴史を直視しろ」と叫ぶ国民が、自らの歴史を学べず「あさって」の方向に牙を剥(む)き出し、また沈もうとしている。

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もともとの民族性というのが室谷先生の主張ですが、もうひとつ、韓国が戦前の日本統治に対する「対抗国家」としてできあがった国であるという事実も見逃せません。

「対抗国家」では、きわめて単純な善悪二元論に基づき、対象する相手に関するものはすべて悪と位置づけられます。
ですから韓国にとって、戦前の日本統治は悪であり、それを行った日本は悪です。
そして「対抗」だけが正義であって、それ以外の一切は、たとえそれがどんなに大切な問題や課題であったとしても、一切、正義の発露になりません。

冷静に考えれば、北朝鮮有事は韓国にとってまさに死活問題です.
北朝鮮がDMZ付近に300門以上配備する新型ロケット砲は、9000発以上を同時発射できる能力を持つとされます。
するとソウルは一瞬で火の海となり、韓国の民間人には多大な犠牲者が出ることは避けられません。

けれど、そのためにどうするか、あるいはそのために今何をしなければならないか等は、対抗する相手が異なりますから、正義とはならず、現実の脅威としての認識もされません。
「対抗国家」というのは、そういうものです。

上にご紹介した室谷先生の論考を読めば、誰しも韓国のあまりに哀れな国民性に呆れることと思います。
ところが、実は、戦後日本も、戦前の日本に対する、実は「対抗国家」なのです。
従って、現代日本において、戦前に日本が行った全ては悪と理解されますし、兎にも角にも戦前の日本を悪し様に言いさえすれば良い。
なぜなら、それが「対抗国家」における正義だからです。実態は関係ないのです。
そして、そのような教育を受け、戦前の日本への「対抗国家」であるという偏向を身に着けた者が、現代日本における「知識人」とされます。

ですから戦後的「知識人」にとっては、いま、これだけ北朝鮮情勢が緊迫してきていても、国会で野党が議論することは、「東北でよかった」という大臣の発言問題であり、森友学園が教育勅語を幼児教育に採用していたことは、恐怖の出来事であり、ことここに至っても、自衛隊が活動することは、かつての日本軍を想起させるおそろしい出来事です。

そして現実に起きている脅威については目をつむり、メディアを通じて、現実の危機への備えを報道したり解説したりするのではなく、辞任した大臣の発言をオウムのように繰り返したり、くだらないお笑い番組をタレ流ておけば良いとされます。
なぜなら「知識人」にとって、戦後教育に染まった「知識人」以外の人々は「愚民」だからです。

「対抗国家」では、かつての日本を、あるいは日本軍を「悪し様に非難する者」が「知識人」です。
戦前の日本にも良いところがあった、日本軍は立派だったと評価する人は、根拠のない思い込みを主張する人たちは、愚民の中でも特に「頭のおかしな人」ということになっています。

戦時は、平時とは真逆の価値観で物事が動きます。
平時においては、平和的であること、話し合いを求めること、武力を用いないことが正しいことです。
けれど戦時においては、戦闘的であり、話し合いの余地なく、武力行使をすることが正しいことになります。

そして戦争というのは、「戦争するぞ、するぞ」と言っている間は、決して戦争になりません。
片方に軍事力があり、片方が平和ボケしていて軍事を用いることができない、あるいは兵力や火力が片側に一方的に偏在しているときに、戦争は起きます。
それが世界の戦争です。

兵力も火力も劣っているのに、堂々と宣戦布告をして、真正面から果敢に戦いを挑むという、世界の歴史にありえないような戦争をしたのは、実は、世界の歴史の中で、かつての日本くらいなもので、世界の戦争は、常にどちらかが一方的に強く、片側が明らかに弱いときに戦争が起こります。

早い話、日本に自衛隊がなく、米軍が日本や韓国を核の傘で守っていなければ、朝鮮半島は、瞬く間に北朝鮮のもとなり、その北朝鮮は、かつての新羅がそうであったように、間違いなく中共の傀儡国家となります。
ちなみに、歴史上、朝鮮半島を直接支配したのは戦前の日本くらいなもので、それまでのおよそ千年の間、朝鮮半島は、支那王朝の属国であっても、支那王朝に編入されることはありませんでした。

ちなみにある半島は、あまりに貧しく、住む人の人柄が悪く、二枚舌や火病が当たり前で、極めて不衛生であり、とてもじゃないけれど同化するなど思いもよらないエリアでした。
昆虫の世界や、ある種の動物は、他の生き物から蛇蝎のごとく嫌われることで種の保存を図る生き物がありますが、これと同じで、支那の歴代王朝から、まさに蛇蝎のごとく嫌われることによって、どことは言いませんが、ある半島はその自主独立を保ってきたわけです。

不幸にして日本は、その、どことは言いませんがある半島を併合して、本土以上にインフラに毎年巨額の歳費を計上し、実際それによって、半島の衛生環境や教育環境を劇的に改善し、鉄道を敷設し、道路をつくり、約五百年にわたって増えなかった人口を二倍に増やし、文字を与え、残酷な刑罰を廃止するなどしてきましたが、その結果、何と言われているかというと、「日本によって植民地支配され、20万人の若い女性を性奴隷にされた」です。

「恩を知るをもって人とはいうぞ」とは、吉川英治の『新平家物語』に出てくる言葉ですが、その「恩」をまったく解せないのが、昔からの半島の有り様です。

誰が考えても、酷いものだと思うのですが、ところかそうした歴史上の事実も、「対抗国家」としての戦後日本に染まった日本の「知識人」には理解できません。
それどころか、その半島に、理解できないシンパシーを抱き、むしろ日本文明は半島から学んだものであるとまで言い出す始末です。
そして現実に目の前に迫っている半島有事についても、まるで他人事としてしか理解できない。

もし有事となって、北朝鮮が東京に向かってサリンやVXガスなどを搭載した化学弾頭を発射した場合、取り返しのつかない重大時となることは、今の段階でさえも想定できるのに、せっかくいざというときのために政府が広報誌を作っても、テレビに流れるのは、相変わらず朝鮮顔をしたお笑いタレントのおバカ放送ばかりです。
いまの日本は、実は韓国を笑えないのです。

 

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