悪夢のような1日が終わり、夜が明けました。
おはようございます。
息子が入院してるのにブログを書いてる呑気な親ですが、
正直なところ一息ついてボーッとするか仮眠できる時間なんて、息子が寝てる時間くらいです。
リアルで口から出そうになる愚痴を言えるのも、ここくらい。
結果的に大事に至らなかったから、ブログに記録します。
だからちょっとだけ許してください。
昨日の朝食後、息子が突然痙攣?硬直?を起こしました。
鼻チューブを入れたまま、病院食の食パンをやっとの思いでよく噛んでよく噛んで飲みこんで。
飲み込むの辛いな…鼻チューブから栄養入れたしお腹空いてないな…と言いながら。
これには理由があり、一昨日の晩は何故かおしっこが出なくてトイレに夜通し通ったので超寝不足だったのもあります。
じゃあ固形食が無理なら高カロリードリンクは1本飲まなくちゃね。
水分は取らないとおしっこ出ないしね。
と渡すと、何とか飲み干しました。
しかし数分後…
口元が互い違いに曲がり、舌が外へ出てきてしまう
首が左に向いて戻せない
両手が勝手に頭上まで上がり指先は固く握って開けない
足はまだ辛うじて動いたが落ち着きがなく膝を曲げたり伸ばしたり
突然で何が起こったか分かりませんでした。
まだ意思の疎通はできて、泣きながら
「身体が勝手に動いちゃう!力が入るから痛い!」
とまともに喋れないなかで訴える息子。
慌ててナースコールしました。
看護師さんはパッとみてすぐ、
「これは意思の疎通ができるので、てんかんとか熱性痙攣ではないからパニック(鼻チューブを入れたことによるストレス反応)です。そばにいて落ち着かせるしかないです」
と。
しばらく声掛けをしながら身体をさすって深呼吸させて…
でも治まりません。
もう一度看護師さんを呼び、看護師さんと主治医ではない医師が来て筋肉注射で鎮静剤を打ちました。
みるみる硬直がとれ、眠る息子。
そこはひとまず良かった良かったということで終わりました。
昼過ぎまで眠る息子、途中トイレに起きてまた寝て少し寝てまた起きて。
お昼を食べられなかったから、時間差の経管栄養が始まる前にテラスに気分転換しに行くことに。
廊下を歩き出して振り返ると、
…真っ直ぐ歩けていない?
また首が左に曲がって、目だけ斜めに私を見ている!?
本人に聞いても、真っ直ぐ歩いてるみたいなんです。
なんか変なの?って言うし。
すぐに廊下にいた看護師さんに声をかけましたが
「ああ、さっきと同じですねー」
って…
いやいや、どう考えたっておかしいでしょ?
とりあえず部屋にすぐ戻りベッドへ。
そこからまた午前中と同じ状況に。
しかも午前中より症状は強い。
足にも硬直がきている。
看護師さんを呼び、また同じ状況が何度も繰り返されました。
不穏な私に
「お母さん疲れてるね。ちょっと外の空気を吸ってきたら?私みてますよ。」
という看護師さんもいました。
それでもこれ以上できる処置はないの一点張りで、体をさすり漢方を無理やり飲ませ落ち着かせるしかありません。
やがて目をひんむき奇声を上げ始める息子。
相部屋の他の患者さんたちがザワつくのがわかる。
たまらず、部屋を変えてもう人も。
(怖い思いさせて本当にごめんなさい)
主治医の先生を呼んでくださいと何人かに頼みましたが、外来が忙しくすぐ来れないと。
もう私も泣きながら宥めました。
でも息子の反応はたまに薄くなるし、身体が熱く熱を計れば38.5。
そこへ主人から仕事終わりの電話。
私の泣きながらの説明と、息子の奇声が聞こえたのか
「とにかくすぐ行く!!ママ申し訳ないけど、無理かもしれんけど、深呼吸して落ち着いて〇〇を頼む!」
と叫び、電話が切れました。
ほぼ同時に主治医が病室へ到着。
「先生!もう半日もこの状態なんです!
看護師さんたち、何もできることはないと言うんですが何かないんですか!?
熱もいま38.5です!
こんな状況初めてです!
麻痺とか残らないですよね!?」
先生は息子を見てすぐ
「…!!!
これは鎮静剤の副作用が時間差で出ています。
すぐ点滴を準備して処置したら治まりますから!
看護師さん、ちょっと来て!!」
……愕然としました。
何、点滴で対処できるんじゃん!!!
半日も放置して、ふざけんな!!!
バタバタと看護師さん達が走ってきて、息子をベッドごと処置室に連れていこうとします。
「主人がこちらに向かっています。
わかるように、ちゃんと私たちに説明してください!!!」
思わず叫びましたが、ちょっと一礼しただけで誰も言葉を発しませんでした。
旦那が到着し、処置室で眠る息子の姿だけ見届けてから面談室に通されました。
息子の顔は浮腫んでいました。
主治医と看護婦長さんと私たちで面談が始まりました。
まずは主治医から
「…看護師からは1回か…院内連絡を受けていたのですが、息子さんの実際の状況と看護師が見て私に伝えた状況にギャップがありました。
そのために外来患者の対応を優先してしまい、病棟への回診が夕方になってしまいました。
硬直が「断続的」と看護師から聞いていましたが、お母様からは「半日ずっとこの状況」であったと。
熱も最高で38.5もあったとは伝わっておらず、なので今は鎮静剤の副作用と感染症の両面から処置を行っています。
血液検査の結果に少し時間がかかりますので、もう少しお待ちください。」
そして旦那が鎮静剤の副作用について質問し
主治医が、鎮静剤の副作用が息子の場合はかなりの時間差で出たことで皆が原因の解明までたどり着くまで時間がかかったこと、また今まで飲んでいた薬(特にエビリファイ)も鎮静剤にさらに影響を及ぼしたのかもしれないと説明しました。
おしっこが出ずらかったのもこれが原因かもしれないと。
これに対し旦那は
「僕は素人ですし、家内に付き添いをまかせきりだった以上色々言えませんが、ただ電話での息子の奇声を聞いたときは素人でも尋常でないと思いました。
あれを相部屋で聞いていた他の患者さんに申し訳ないですし、部屋を移動した方もいたと聞いています。
それだけのことがあっても、看護師さん達はいつものことだって感覚なんですか?
だとしたらちょっと信じられないです。」
旦那に促され、私も言わせてもらいました。
「私が一番お伝えしたいのは、痙攣や硬直に対する対処法があるのならばそれをすぐにやっていただけたら良かったのに、それだけです。
主治医の先生がお忙しいのは初診の時から分かってます。
でも看護師さん達は医師の指示がなければ薬ひとつ持ってこられない。
患者は忙しい主治医の先生に会えないから看護師さん達しか頼れないんです。
看護師さんが正確に迅速に医師に状況を伝えてもらえなければ、今日のようなことは起こります。
うちの子のように手がかかる子もいますが、患者側もナースコールする前に一度躊躇しますよ?
こんなことで呼んでいいのかって。
だけど私が一番頭に来たのは、対処法がないんじゃなくて誰もきちんとわかる人に聞いて調べてないのにありませんと言われたことです!!!
今夜、息子が回復したら連れて帰ります。
なあなあで仕事をする人達に怖くて任せられません。
もし後遺症が残ったら、絶対に許しませんから!!!」
長い沈黙のあと
主治医は「私が昼に数分でも様子を見に来れば避けられたことですから、こちらのミスです。申し訳ありません。」
旦那が「とにかく血液検査の結果を待ちます。無事に息子を返してください。
よろしくお願いします。」
面談室から処置室に戻ると、息子が目覚めていました。
旦那が「〇〇~大丈夫か…よく頑張ったなあ…」と声をかけると、
しっかり目を合わせた息子は
「あ、父さんか~。来てくれたんだ~。」
と笑いました。
それを確認した旦那は泣き崩れました。
旦那が泣いたのをみたのは、これが2回目でした。