伊那佐山について | やまとびと

伊那佐山について

今回の「山気好日夕」で

山岳ライターの橋尾歌子さんは

伊那佐山をとりあげてくださっています。


何をかくそう、私、編集Kの「地元」でもあります

おらが村の名峰・伊那佐山について

PRも兼ねながら述べてみたいと思います。


現在の宇陀市榛原の比布・高塚・福西・池上・栗谷・

石田・ 山路・大貝・沢・三宮寺・母里の11カ大字を

その昔、伊那佐村と称しておりました。

そのランドマークが伊那佐山です。


古くは古事記に

「多多那米弖 伊那佐能夜麻能 許能麻用母

伊由岐麻毛良比 多多加閉婆 和禮波夜惠奴

志麻都登理 宇加比賀登母 伊麻須気爾許泥」

との記載があり、

この「伊那佐能夜麻(いなさのやま)」が

伊那佐山の由来となっています。


神武東遷の際、疲れ果てた皇軍が

一時的に伊那佐山に陣を張り

仲間に食料を求めたという歌です。


山頂には都賀那岐神社が鎮座しており

山岳信仰のお宮さんです。

今でも春の例祭には村人はこの山の頂上のお宮で

お祭りを行っています。


歌子さんは大貝の登山口から頂上を経て

山路へと下りていかれましたが

「信仰」ベースでこの山の登山を考えたときは

山路の登山口から上ると良いと思います。


道中には頂上までの距離がわかるよう

道のいたるところに丁石が置かれていますし、

山の中腹には鳥居もあって雰囲気満点です。


ときどき急登となりますが

距離自体は、たいしたことはありません。


頂上の都賀那岐神社の御由緒は

歌子さんが書かれたとおりです。

一説によると

麓の高塚に祀られている八咫烏神社も

太古の昔はここに祀られていた、という口伝もあるようです。



さてさて、ここからはスクープです。

たぶん、どの辞典にもガイドブックにも

WEBにも載っていない事ですので、どうぞ、ご刮目を目


伊那佐山山頂から少し下ったところに

「猿岩」という展望に効く岩場があるのですが

伊那佐山にいちばん近いムラである

山路の皆さんによりますと

この「猿岩」の昔からの本当の名称は・・・

キラキラ「天狗岩」キラキラなのだそうです!!!


「いつの頃からか『猿岩』とすり替わっていた」

と、山路のムラの皆さん方は残念がっていました。


やまとびと読者で、このブログをご覧の皆さん、

これからは伊那佐山のこの岩場を

ぜひぜひ「天狗岩」と呼びましょうビックリマークビックリマーク


以上、編集Kの「おらが村自慢」コーナーでした。