今日は縦走最終日。3時起きの4時出発。
朝食をしっかり採ってエネルギーを充填したいところだが恐怖のトイレを思い出して食欲が無かった。
昨夜一緒だった単独若者は十勝岳まで縦走すると言って先に出発して行った。
雪渓を越え丘を登ると遙か遠くにトムラウシが見えてきた。
素晴らしい風景にテンションが上がる。
振り返るとヒサゴ沼が見えた。
やがて到着した天沼はチングルマの最盛期だった。
まさに「神々が遊ぶ庭」。どう写真を撮っても本物のすごさが伝わらないのが残念。
天沼に映るトムラウシ。しばし休憩。
日本庭園を過ぎてもなかなかトムラウシが近づかない。
平原に先行者が二人見えるだけだった。
トムラウシの足下、北沼に到着。
先行していた二人が食事をしていたが時間は朝の7:20。ここまで朝飯抜きで歩いてきたのか。
北沼からの登りはなかなかの岩場だった。岩が滑りにくいので滑落の危険は無いが巨岩の上を歩くので歩きにくい。足跡がないので目印を探すのに手こずる場所もあった。コースタイム30分の所40分かかった。疲れもたまっている。
山頂には男性が一人いるだけだった。
トムラウシの山頂は狭く、標識の後ろは深い火口と火口壁だった。トムラウシでは十数年前の7月、大きな遭難事故があった。無事登頂でき感慨が深い。
山頂からはいくつかの小さな沼が見えたが、特に大きな山は見えない。トムラウシが独立峰的な山だからだろう。
反対側から次々と登山者が登って来るのが見える。短縮登山口からだろう。狭い山頂なので早々と下山することにした。
いつもながら下りは速い。登山者が次々と登ってくるが疲れ切っている様子。トムラウシ公園で休んでいるとシマリスの親子がハイマツの上で遊んでいるのが見えた。
前トム平から振り返りトムラウシに別れを告げた。しかしここからトムラウシ温泉までウンザリするほど長かった。
途中コマドリ沢での休憩を含めて4時間30分の下り。暑くて長い。
トムラウシ温泉で体重計に乗ってみると4.5kg減っていた。完全な脱水状態だった。