それから数日後、師匠と話をしていると、
師匠 『その位牌の人はな、〇〇〇 〇〇って名前だよ、』
と言い、電話で、その名前は誰か依頼主に聞いてみると、

この記事からの続きです↓
赤い本(不思議な話)①

亡くなった兄が当時、お付き合いしていた人が
その名前だったと思うという返事でした。
そして、家族はそれを良く思っていなかったという事も。
詳細はこれ以上分かりませんでした。

そして、それから数日後くらいでしょうか、
私はまた夢をみたのです。
怪我をした若い軍人さんと、世話をする看護婦さん、
場面が変わって、その二人が私に頭を下げるのです。

それだけの夢でしたが、この二人が好き合っているのは
一目で分かり、
恋愛を反対される理由があるなら、
今よりずっと重んじられた当時のご時世ならではの事でしょうか、、、

私と師匠は当時、毎日の様に会って修行をしていたので、
この話をしたのですが、
なぜ、この二人が師匠ではなく、
私にお礼を言ったのかなと話すと、

師匠は礼は弟子にする様に、と言ったからだよ(笑)と言いました。

供養とお炊き上げが済み、どんな様子か
電話で聞くと、こう言いました。

子供は、赤い本に全く興味を無くし、
変な所も無くなって、ホッとしていると。
供養して頂きありがとうございます。
兄も、喜んでいると思います。と、

その瞬間です。私も師匠も、
軍服の匂いを感じていたのです。

ヤマ 『おっしょうさん、軍服の匂いがする。』
師匠 『礼を言いに来たな♪』

私の師匠↓隣に私が歩いています。歩きながら撮影。
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匂いの説明って難しいのですが、古い厚みのある生地の
土、色々な場所の匂いが染みついた長く着た男性の服の匂いなのです。

後日、またそのご家族とお会いする機会があり、
私は、そのお子様に話を聞こうとしてみましたが、
幼子独特のテンションで、会話にならずで聞けませんでした。

そのお子様は、私の黒檀の数珠をとても気に入り、
『キレイ、キレイ、わぁ~光ってる~キラキラ~』と、
不思議そうに覗き込む様に見て、

この言葉は、今でも幼いお子様が私の数珠を見ると言われる事があり、
子供だけに見える何かそういうものがあると、私は感じています。

当時の私は、仏壇やお位牌の存在は、人の想いでも、
ただの物ではなくなるという事を改めて感じる流れでした。

・・・恋人、これから一緒になろうと約束した様な方のお位牌
それをずっと大切に持っていると、約束したのでしょうか、
それを倉庫に置きっぱなしが気がかりだったのだと、、
私はそう思います。

人は亡くなる前、多くの方が一番大切な人の事を想い、
一番気がかりな事を思うと、私は感じています。

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