2泊3日の静岡・大井川遠征の2日目。島田から大井川沿いを遡上して60キロ。目的だった奧大井湖上駅の絶景を堪能したことで、もう引き返そうかなと思い始めた矢先、「自転車ですか。凄いですねぇ」なんて声を、「南アルプスあぷとライン」で来たという、たぶん同世代のご夫婦にかけられた。

 「いやぁ、そうでもないですよ」なんて言いながら、内心は…へへへ(^_^;

 列車はどこまで行っているのかなんて話になり、「終点は井川ですね。もう少し先まで上りますよ」と答えた後、「あと10キロですね。行ってみようかな」なんて心にもないことを口走り…。

 ということで、予定通り井川を目指すこととなった。

 県道に合流した後は少し下り、すぐに現れるのが「南アルプス接岨大吊橋」。「橋の上から南アルプスを一望」「造りは頑丈」とそそられたが、高所恐怖症なのでここも見るだけにしておきましょう。

 

南アルプス接岨大吊橋


 ふと河川敷の方に目をやるとトラックが大集結していた。多くのトラックの荷台に「長島ダム」と書いた紙が貼られていたが、なるほど、ここから砂利を運んでいたのかな。ということは、この先にトラックはいないはず。80キロ以上走ってやっとストレスから解放されたか。

 接岨峡温泉駅への分岐を過ぎると、接岨峡大橋を渡った先で道が分かれ、左手が接岨峡、道なりが井川ダム方面となる。そしてここから長い上りが始まるのだが、そこにまたしても例の時間帯通行止めの看板。どうやら現場はこの先にあるらしいのだが、それがダムの手前か先かは不明。この時の時刻は午前11時58分で通行可能時間帯となっている。井川ダムまでは約6キロ。通行止めとなる13時まで1時間ほどあるので、大丈夫かな。行ってみよう。

 

接岨峡大橋

 

時間帯通行止めの看板


 そんなにきつくないけど延々と続く上り。工事現場はその途中に嘘偽りなく存在していた。井川ダムまでは4キロ弱の地点で、後で地図で確認するとちょうど「岩瀧不動の滝」の前後だった。どうりで滝に気が付かなかったのか。それはともかく、井川ダムへは行けるだろうけど、予定していたうち、ぜひものの井川駅の先にあるという廃線跡は1キロ歩く必要があるので無理っぽい。井川の夢吊橋は、高所恐怖症なのでまあいいとして、「アルプスの里」でのランチも諦めるしかないか。

 

南アルプスあぷとラインと大接近


 そんなことを思いながら黙々と上っていく。終盤は結構緩やかになり、やがてピーク。そして井川ダムへの分岐を入ると、そこからは約1キロの爽快過ぎるダウンヒルとなる。あぁ、上り返しが…。果たして間に合うのか。

 井川ダム到着は午後0時40分。なんだ、まだ50分もあるじゃん。もしかして廃線跡へ行けるかなと期待したが、そこへ至る道が上りの山道だったので、さすがに無理だろうと断念。へ〜、このあたりは「オクシズ」っていうのか。あれ、遊覧船もあるよ。ダム湖の色が〝大井ブルー〟より濃いなぁ、秘境に来た感があるねぇ。などとまったり時を過ごす。

 

井川駅

 

井川ダム


 実はこの時点で通行止めとなるのが午後1時半からと、なぜか勘違いしていたのだ。大ボケですな。そのためのんびりとトイレを済ましたりして、ようやく折り返しをスタート。1キロを上り返し、ダウンヒルに入ったところで例の看板が目に飛び込んで、がく然。あれ、午後1時じゃないか。やば! あと10分ぐらいしかないじゃん。1本道だし、間に合わなかったらここで2時間足止めだ。急げ!

 

ここは「オクシズ」

 

井川湖

 

井川湖の遊覧船

 

井川ダム


 パンクしないでね〜と祈りながら必死に回す。緩い下りがうらめしい。そして…。

 工事現場到着は午後0時56分と、規制開始の4分前。車で待機していた作業員の方たちも作業開始へ向け準備を始めていた。まさにタッチの差の脱出劇だった。やったぜ、ベイビー♪

 

午後0時57分に脱出


 今、改めて通行規制を見ると、通行可能時間は

午前8時30分以前
午前10時〜午前10時15分の15分間
午前11時30分〜午後1時の1時間半
(この11時30分を1時30分と間違えたかも)
午後3時〜午後3時15分の15分間
午後5時以降

となっており、昼間はたった2時間しか通れないのだ。これを最初から知っていれば、井川へは行かず、寸又峡へ行ったかもね。通行できたのは奇跡としか思えない。なお、工事は今年12月24日まで行われるので、行かれる方はご注意を。土日は終日通行可能。

 スリリングな一人芝居を終え、再び奧大井湖上駅展望所へ。こちらからだと、結構な急坂を上っていく。到着したのが午後1時25分。時刻表を確認すると、おぉ! 午後1時29分発の下り列車が来るじゃないか。たった4分後。いろんな偶然が重なり、これも奇跡としか思えない。絶景の中をコトコト走るトロッコ列車を存分に楽しむことができた。

 

再び奧大井湖上駅展望所へ

 

トロッコ列車がやってきた

 

奧大井湖上駅にトロッコ列車が到着

 

奧大井湖上駅を出発したトロッコ列車


 その後は、長島ダムの上を横切る平たんコースを走り、奧泉の先は県道を外れ、大沢橋、白沢橋と歴史を感じさせる橋を渡って集落を1周。その後も両国橋の手前でも県道を外れ、往路とは違うコースで千頭へ向かう。「急須の展望台」は目にとまったがスルー、智者の石には気が付かなかった。

 

接岨湖

 

接岨湖

 

長島ダム

 

大沢橋

 

〝大井ブルー〟の大井川


 午後2時20分ごろに千頭に戻ってきて、ようやくランチタイム。やはりここは「cafeうえまる」で、看板メニューの「長島ダムカレー」(1650円)だねぇ。ゆで卵は奧大井湖上駅、ベーコンはアプト式鉄道、揚げたてでサクサクのエビフライはしぶき橋(長島ダムの吊り橋=見てない(T_T))、重力式ライスコンクリートにはしぶきの福神漬けを盛りつけたという、ボリュームたっぷりの逸品。満足満足♪

 

cafeうえまる

 

長島ダムカレー(1650円)


 ちなみにここではほかに「千頭ダムカレー」(1620円)、「大井川ダムカレー」(1960円)、「塩郷ダムカレー」(1730円)も提供している。前述した井川の「アルプスの里」には「井川ダムカレー」(1150円)があり、ここはダムカレーファンとしては垂涎の地ですな。

 満腹になったお腹を抱え、千頭を出発。いったん国道362号を進んだ後、青崎橋の先から県道77号に入る。往路では走らなかったコースで、大井川左岸を大井川鐵道に沿うように進む。これが凄まじい道だった。駿河徳山駅を過ぎると、ほぼ山道となり、アップダウンの連続。これが7キロ強続いていく。この区間が今回のルートで一番きつかった。一番暑い時間帯でもあり、も〜ヘロヘロ。車がほとんど通らなかったことだけが救いだった。で、最後に下泉駅方面へ向かって下っていくのだが、これが20%はあろうかというチョー激坂。往路をこのコースにしなくて良かったと心底思った。だって絶対上れないもん。

 

青崎橋

 

駿河徳山駅

 

この上は20%前後の激坂

 

下泉駅


 塩郷ダムを通り過ぎ、そのまま県道77号を進むと、吊り橋が見えてきた。「塩郷の吊り橋」で寄ってみると、橋のたもとに「奧大井サスペンスブリッジ恋愛事件」という碑があった。もしかして「火曜サスペンス劇場」の舞台にでもなりここに片平なぎさか名取裕子が追い詰められたのかと期待したが、そうではなく川根本町商工会青年部が過去に企画したイベントだったようだ。

 

塩郷の吊り橋登り口

 

「奧大井サスペンスブリッジ恋愛事件」の碑

 

塩郷の吊り橋


 この先にあるはずの「日本一短いトンネル」は見つけられず、最後に「川根温泉 ふれあいの泉」に寄って島田へ帰還した。実はホテル隣にある老舗のパン屋さん「シルベスター」がかき氷(350〜400円)をやっているのを発見していたので、それを楽しみに暑さに耐えて戻ってきたのだけど、かき氷ののれんは仕舞われており、店内もロールスクリーンが引かれてすでに閉店の雰囲気。あ〜、間に合わなかったか。貧脚をうらむぜよ。

 

このかき氷を食べたかったが、間に合わず(前日撮影)


 この日の走行距離は141キロで獲得標高は1948メートル。グロス時速は12.8キロ。これじゃ遅すぎるね(^_^; まあ、仕上げのかき氷は逃したけど、オクシズの絶景をたっぷりと堪能でき、大満足の秘境ライドだった。

 

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 2泊3日の静岡・大井川遠征の2日目。いよいよメインイベント、大井川沿いを遡上し、奧大井湖上駅の絶景を目指すライドが始まった。

 午前6時半ごろ、海岸線から直線距離で11キロ、海抜55.6メートルの島田のホテルを出発。まずは大井川左岸の県道64号(島田川根線)を北上していく。途中で東名高速とクロスし、その先が河口から19キロ地点となっていた。で、この道ねぇ、交通量が多過ぎない? 秘境へ向かって走っているんだけど、同方向へ向かう乗用車が後から後からわいてくる。逆方向なら分かるんだけどね。

 

大井川を横切る東名高速

 

河口から19キロ


 それ以上に参ったのがトラック。まだ午前7時前後というのに何でこんなに走っているのかというぐらい、次から次へと迫ってくる。道幅が狭く路肩なんて無いに等しいので、怖くてたまらんよ。トンネルも多いしねぇ。上流まで行けばいなくなるかと思ったけど、その様子もなし。最終的には接岨峡温泉近くの河川敷にトラックが大集結していたのを目撃したので、そこから砂利を運んでいたのだろうか。ともかく悩まされた。

 20キロほど走ったところで県道63号とぶつかり、左折して昭和32年に架橋されたという駿遠(すんえん)橋を渡る。渡り終えた後、急坂の細い道を河川敷の方へ下ると、鉄路が見えた。ようやく大井川鐵道と出会えたよ。そのまま鉄路に沿って走ると家山駅。

 

昭和32年架橋の駿遠橋

 

路地と併走する大井川鐵道

 

家山駅

 

家山駅構内


 到着は午前7時51分で人の姿はなかったが、実は金谷駅7時24分発の始発が5分後に到着予定だった。それに気が付かず、駅前はレトロな雰囲気だねぇ、なんてのんびり思いながら出発していた。ま、「鉄」じゃないからねぇ。

 

家山駅前


 大井川鐵道大井川本線は2022年の台風15号被害のため、この日の時点でも金谷〜川根温泉笹間渡(ささまど)間までは運行しているが、川根温泉笹間渡〜千頭間が不通のまま。千頭〜井川間の井川線は運行しているので、こちらに乗車するには川根温泉笹間渡の2つ手前のここ家山で川根本町町営バスに乗り換えて千頭まで行く必要がある。ちなみに「井川」は「いかわ」と濁らないのね。阪神ファンなので「いがわ」だと思ってた。

 駿遠橋を渡る前にあったセブンで補給したのだが、実は今回のルートは市街地を抜けると、コンビニは家山駅近くのここと、下泉駅近くのファミマ、そして駿河徳山駅近くのミニストップしかない。千頭駅周辺は食事処はあるがコンビニはなく、井川まで行くとすれば駿河徳山駅からの往復60キロはコンビニ不毛地帯だ。秘境感が漂うねぇ。まあ、日本なので自販機はあるし、トイレは大井川鐵道の各駅にあって不通区間の駅でも使えるようなので、そんなに怖がることもなかったけどね。

 家山からは国道473号を走る。この日の川根本町は39度まで気温が上昇する予報だったが、この道は木陰が多くて涼しい。また天然クーラーのトンネルにも助けられ、午前中は暑さに苦しむことはあまりなかった。でも午後になると木陰でも暑く、たぶん気温は体温より上なんだろうなと言う感じの気持ち悪さだった。ボトルも気が付けばお湯になってた。

 

ここは家山。木陰があって涼しい


 家山から先は国道だったけどトラックの姿は消え、交通量も一気に減った。右岸に沿ったこの道は一部道幅が狭い所があったし、左岸の県道の方が曲がりくねってないのでトラックは回避したのかな。

 静まり返った中、右手には広大な大井川が流れ、気持ちのいい風景が続く。最高やで。

 

大井川の雄大な景色

 

この区間はほとんど車の通行がなかった


 やがて塩郷ダムに到着。エメラルドグリーンのダム湖はなんとなく神秘的な香りがする。2021年にここを走った筧五郎さんが名付けた「大井ブルー」はこれなのか(https://www.funq.jp/bicycle-club/article/701317/)。ダムの少し下流に、大井川をまたぐ吊り橋では一番長い220メートルの「塩郷の吊り橋」があるが、これは帰りに寄ったのでのちほど。

 

塩郷ダム

 

ダム上の道(天端(てんば)というらしい)は狭い

 

ダム湖。これが〝大井ブルー〟


 塩郷ダムを渡って県道77号に入ると、一気に交通量が増える。トラックもバンバンやってくる。あ〜ぁ。

 ふと、左手を見ると鉄路がある。ただ不通区間なので草がぼうぼう。レールの間にもにょきにょき。その先の下泉駅は老朽化のため立入禁止となっていた。

 

草が生い茂っている不通区間の大井川鐵道

 

不通区間の下泉駅構内は立入禁止


 下泉橋を渡って再び右岸へ渡り、ここからは県道263号を進む。この時は知るよしもなかったのだが、左岸の県道77号をそのまま進んでもよくてどっちでもいいのだが、263号を往路に選んだ自分をメチャほめてあげたい。実は77号は復路のコースにしていたのだが、とんでもない事実にがく然とすることになるのだ。これものちほど。

 さて、時刻は午前9時。ホテルの無料朝食開始時間に出発したので朝メシは抜き。37キロを走り、さすがに腹が減った。予定通り、川根本町の「四季の里」でおそばをいただきましょう。川根本町産のそば粉を使い、地元のおばちゃんたちが交代で毎朝打っているといい、なんと開店は朝の8時。お値段は「日替わりの漬物と天ぷら付きで1000円」とネットにはあったが、こういうご時世なので、天ぷらは別料金となり、ざるそばだけで1000円となっていた。ちょうどいい。じーさんに朝から天ぷらはきついので、ざるそばだけいただく。すげぇ美味でびっくり(^o^)

 

川根本町の「四季の里」

 

おそば(1000円)


 「四季の里」の隣のファミマで飲料を補給し、そのまま右岸の国道を進む。この道は「川根お茶街道」というらしく、実は下流の県道にも同じ道標があった。「川根茶」の産地である島田市の川根町と川根本町を繋ぐ道をそう呼ぶらしい。

 

ここは川根お茶街道


 駿河徳山駅の先の最後のコンビニ・ミニストップはスルー。柳崎大橋を渡っていったん左岸へ行き、右へぐるりと大きくうねった川を千代橋を渡って再び右岸へ。左手に人道橋(そっちを行けばよかった)と大井川鐵道の鉄橋が見える。千代橋を渡ってすぐに右折。やがて左手に鉄路が現れたと思ったら、お〜、見えてきたぞ、トーマス! 標高310メートルほどの千頭(せんず)駅に到着だ。島田からの距離は51キロで時刻は午前10時20分ごろ。

 

千代橋から望む人道橋(手前)と大井川鐵道の鉄橋

 

千頭駅のきかんしゃトーマス号

 

千頭駅ホーム

 

千頭駅


 トーマスフェアというのをやっているらしく(たぶん常設)、150円(乗車券があれば無料)で写真が撮れたり運転台に入れるみたい。孫がいたら喜んだかもしれないけど「鉄」ではないのでね。遠目からでも見られたら十分なのだ。この日は平日で家族連れが1組いただけ。千頭駅周辺も電車の発車時間とは大きくずれており、食事処もまだオープン前だったのでひっそりとしたものだった。

 実は2026年7月から、つまりこの月から千頭から井川までの井川線「南アルプスあぷとライン」は事実上観光列車化され、事前予約制となった。運賃も区間に関わらず片道一律3500円と大幅アップ。普通運賃が適用される一般車両連結の列車もあるけど上下とも1日1本で、上りは接岨峡温泉10時45分発だけだ。これでは途中でヘタれて輪行しようとしても、予約してないので乗れないってことなのかな。サイクリストにとっては残念な決定だったね。

 静かだった千頭駅を出発し、両国橋を渡って左岸に行く。左手には南アルプスあぷとラインの真上に架かっている両国の吊り橋が見える。「ほとんど揺れず吊り橋初心者におすすめ」とあるけど、高所恐怖症なので遠慮しておきましょうね。これも見るだけで十分。

 

両国橋。左手奥にかろうじて見えるのが両国の吊り橋

 

両国の吊り橋


 両国橋の先が大井川の70キロ地点。川の色も〝大井ブルー〟となり、なかなかいい雰囲気。朱色の昇泉橋を過ぎると、左手奥に小山の吊り橋が見えてくる。後で知ったのだけど、映画「ガメラ」のロケ地だったそうだ。寄れば良かった。その先の渡谷橋(わたりやばし)手前で一瞬だけど鉄道のレールと大接近する。

 

大井川70キロ地点までやってきた

 

川の色も〝大井ブルー〟

 

昇泉橋

 

映画「ガメラ」のロケ地となった小山の吊り橋

 

至近距離を大井川鐵道が走る


 奥泉駅の先で道は二股に分かれる。左へいくと寸又峡。「死ぬまでに渡りたい絶景の吊り橋」と言われる「夢の吊り橋」まで10キロらしいけど、今回は「奧大井湖上駅の絶景」が目的地なので右の長島ダム・接岨峡温泉方面へ向かう。

 

道なりの左へ行けば寸又峡。この日は右の長島ダム方面へ


 その先に不気味な通行規制の看板がポツンとあった。時間差で通行止めとなるらしいが、地図がないので場所が不明。もしかしたら関係ないかもね、なんてこの時は軽く考えたけど、実はこれが後になって…という話はのちほど。

 

通行止めの看板


 県道は長島ダムの手前を左へ入り、川へ向かって豪快に下った後、長島ダムに向かって急坂を上り返す。実は帰りに気が付いたのだが、直進すれば平たんなまま長島ダムに出られ、そのままダムの上を通り抜けると(大型は不可)県道に合流するので、無駄に上らされたワケで非常に悔しいのだが、実はご褒美もあった。下り切った市代(いちしろ)橋からなにげに左手を見ると、急角度を一直線に上っていく道が見えた。なんじゃ、あれ? と思いつつ、あそこがルートじゃなくて良かったと、そのときは胸をなで下ろしたのだが、実はこれは〝絶景〟だったのだ。

 見えていたのは道ではなく、南アルプスあぷとラインの鉄橋。アプト式とは急坂を登り降りする急勾配用の鉄道で、日本では大井川鐵道のアプトいちしろ駅から長島ダム駅の区間でしか走っていない。この区間は90パーミル(初めて聞いたが、1000メートルで90メートル上るということらしい)なので、勾配でいうと9%。あの鉄橋は普通鉄道日本一の急坂だったのだ。

 

市代橋。遙かに見えるのが南アルプスあぷとラインの鉄橋

 

急勾配の南アルプスあぷとライン


 長島ダムから目指す奧大井湖上駅展望所までは3キロほど。上りが続くのだが、トンネルが多いせいか激坂などはなく、緩やか。右手の下の方に井川線のレールがあるらしく「物を落とすな」などと注意書きがあった。

 

長島ダム

 

長島ダム駅


 奧大井湖上駅展望所へは、やや下りとなったところの不動トンネルの手前を右に入る。何の表示もないし、下りなのでナビがなかったらそのまま行っちゃいそうだ。駐車場などのある逆側は整備されていたので、こちら側から入るのはあまり推奨されていないのかな。ただ、この不動トンネルは幅が狭く、帰りに気づいたのだが、大型車は譲り合ってなどと注意書きがあったので、自転車はトンネルを回避した方が良さそう。まあ、展望台を素通りするサイクリストはいないだろうけど。

 そして! 坂を下ると右手にあの絶景が現れた! 山に囲まれたエメラルドグリーンの湖。それを真一文字に横切る鉄橋。真ん中には湖に浮かんでいるような駅。それが一望!
 

奧大井湖上駅展望所からの絶景


 まるでジオラマのような風景だが、実際にそこに存在している。秘境の中にこつ然と現れた絶景。素晴らしい。駅があるのは島かと思っていたが半島だったのか。それにしてもよくあんな所に鉄道を引いたもんだ。ただね、展望所にベンチがあるのはありがたいが、ちょっと坂なので自転車が置きづらいのよね(^_^;

 

小径車のTyrell FCXでここまでやってきた


 奧大井湖上駅は観光用の無人駅で、湖は長島ダム建設によってできた人工湖の接岨湖。左右に伸びる鉄橋はレインボーブリッジというらしい。命名は東京のレインボーブリッジより先だったが、区別のため奧大井レインボーブリッジとも呼んでいる。駅から展望所まで歩いて来られるらしいけど、どうやって湖を越えるのか不思議で地下トンネルでもあるのかと想像したが、なんとそのレインボーブリッジの線路脇に遊歩道があり、そこを歩いた後、10分ほど山道を上ると展望所に出るという。遊歩道はフェンスに囲まれているが、そこを渡ると想像しただけで下半身がぞっとする。無理だな。自転車で60キロ走ってここまで来るほうがいい。

 さて、時刻は午前11時半過ぎ。予定では井川まで行くことにしていたけど、どうしよう。ここで引き返してもいいかな、暑いし、やっぱ小径車で上るの辛いし、とか思い始めたのだが…。

 

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 秋山菜々子は、神奈川で看護師をしながら一人息子の航太郎を育てていた。航太郎は甲子園常連校を倒すことを夢見て、大阪の新興校に進学する。菜々子もまた大阪に拠点を移すが…。『産経新聞』大阪版夕刊連載に加筆・改稿。

 ※早見和真(1977年神奈川県生まれ。桐蔭学園高野球部出身。2学年上に高橋由伸がいた。2008年、その野球部時代の体験をもとに執筆した「ひゃくはち」でデビュー。同作は映画化、コミック化されベストセラーとなる。14年「僕たちの家族」が映画化、15年「イノセント・デイズ」が第68回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞、テレビドラマ化され大ベストセラーに。19年「店長がバカすぎて」が20年本屋大賞ノミネートされロングセラー。20年「ザ・ロイヤルファミリー」が第33回山本周五郎賞およびJRA賞馬事文化賞受賞。ほかに「小説王」「かなしきデブ猫ちゃん」(絵・かのうりん)など。本作は25年本屋大賞2位)

 



●母は強し

 高校球児の母。それもシングルマザーなのにしっかりと育ててサポートし、甲子園のヒーローに。そんな苦労が報われる物語は毎年のように報道される。しかし、隠れたところにはまったく別のドラマがあった。控え選手だって、ベンチに入れずスタンドで応援する選手にだって、母はいるのだ。全員が息子の活躍を祈り、理不尽な事と戦い、屈辱的なことがあっても、2年4ヶ月の間、じっと耐えているのだ。

 冒頭の甲子園初出場が伝令だったというシーン。ベンチから出てきた息子に父母会の禁を破り、大声で声援を送る母。いきなり惹きつけられた。

 「本当は女の子のお母さんになりたかった」けど、それがいつの間にかしっかりと高校球児の母親となっていく。ラストはハッピー過ぎるような気がするけど、まーいいじゃない。その方が良かった。それにしても男の子のお母さんは強い。いや、女の子の母親だって強い。母は強し、なのだ。「アルプス席の父」ではこうはいかない。

 桐蔭学園野球部出身なので、自らの経験もあるのかなと思ったが、「2025年本屋大賞」にノミネートされた時、「話を聞かせていただいた元球児のお母さんたちにまず報告したいと思います! みなさんの無念を、憤りを、違和感を、ムカつきを、何よりも喜びをめいっぱい乗っけて書きました」とコメントしているので、しっかり取材した上での執筆だったようだ。

 え、となると、結構真実が混じってるのかな。その部分は高校野球の裏側をえぐっていくようで興味深かったけど。

 『産経新聞』大阪版の連載だったので大阪が舞台になったのかなと勝手に想像するが、逆にいうと大阪弁なので、何かいい感じに話が進んでいく気がした。大阪弁はこういうときに便利だね。

 で、さすが早見さん。ちゃんと腹を抱えて笑わせるシーンを用意してくれていた。

 

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 「奧大井湖上駅の絶景が見たい!」。そんな思いから2泊3日の静岡・大井川遠征を計画。東海・関東が梅雨明けし、一気に気温が上がって各地で40度以上の「酷暑日」が続出し、熱波が襲いかかってきた7月22日に出発した。もう、走る前からメチャ暑いぞ。

 小田急座間駅まで自走し、汗だくになりながら輪行準備。小田急小田原線で小田原駅へ行き、ここで新幹線に乗り換えて静岡駅へ向かう。新横浜から新幹線に乗ってもいいのだけど、乗り換えが多くて駅構内を結構歩く羽目になる。座間駅出発が一番歩く距離が少ないルートなのだ。なんせ今回の旅の相棒、小径20インチのホールディングバイク「Tyrell FCX」は10キロ以上あるのでね。

 

小田原からは新幹線で静岡へ


 小田原駅から新幹線に乗ったのは初めてだったが、いやぁ、インバウンドのあまりの多さにびっくり仰天。日本じゃないみたい。改札付近もホームも大きなスーツケースを持った外国人だらけ。どこへ行くんだろうと思っていると、新大阪行きのひかりにほぼ全員が吸い込まれたので、次は京都へ行くのかな。

 そのひかりの次にやって来たこだまに乗り、静岡駅到着は午前11時過ぎ。この日はここから旧東海道を今回の拠点となる島田まで走る。丸子宿〜宇津ノ谷峠(明治のトンネル)〜岡部宿〜藤枝宿〜島田宿で、距離は40キロほど。

 走り出したのは駿府城側とは反対の南口。こちらの方が出口まで近く、たぶん人が少なくて輪行解除しやすそうだったのでね。で、正解だった。府中宿には寄れないけど、ま、いっか。

 

静岡駅から小径車のTyrell FCXで走り出す


 静岡大橋で安倍川を渡り、JR東海道線を越えた先の小さな川を渡ったところからが旧東海道となり、すぐに丸子宿となる。日本橋から46里(184キロ)で、20番目の小さな宿場町だ。

 

静岡大橋


 丸子宿へ入った途端、小学生たちの下校とぶつかった。え? まだ夏休みじゃないの? うちの孫たちは前週の17日が終業式だったよ。静岡って遅いのかな。そう思って調べると、静岡はおおむね22日が終業式で、始業式は8月27日だった。う〜む、うちの孫たちの始業式は9月1日だぞ。神奈川より静岡の方が暑そうだけどなぁ。

 

丸子宿


 丸子下宿という道標がある付近は「宿通り」というそうで、当時をしのばせるような建物は残っていないが、大きな「屋号」を掲げた家が多く、宿場町の風情をなにげにかもし出して、なかなかいい雰囲気。

 

丸子下宿。この先がいい雰囲気


 丸子宿の西の端にあるのが「とろろ汁の丁子屋(ちょうじや)」。慶長元年創業の老舗だ。1596年なので関ヶ原の前ですな。店構えからして高そうだったし、自転車も置けそうもなかったので、ま、ここはスルーということで(^_^;

 

老舗の「とろろ汁の丁子屋」


 旧東海道は丁子屋の前のY字を左手に進み、丸子川を丸子橋で渡る。ふと川沿いの遊歩道を見ると、太平洋湾岸自転車道という道標。湾岸にしては離れ過ぎだし、どこへ向かうんだろう。不思議に思ったが、この日のテーマは旧東海道だったので深くは考えず。でもやっぱり気になったので帰宅後に国交省のページでルートを調べてみると、安倍川からは用宗へは行かず、丸子川沿いを内陸へ入り、宇津ノ谷を経由した後、朝比奈川を下り、焼津へ出るというものだった。大崩海岸の回避としか思えないが、なんでかな。

 

すぐそばに太平洋岸自転車道


 ところで「丸子宿」は当然「まるこ」と読むと思っていたが、丸子橋のそばにある道標にはアルファベットで「MARIKO」と書かれていた。で、丁子屋の前には「鞠子宿」とある。もしかして「まりこ」と読むのか。調べると、江戸時代は「鞠子宿」と書かれていたらしいのだが(丁子屋の前にある道標も「鞠子宿」となっている)、それがなぜ「丸子」になったかは、不明。

 

丸子はMARIKOなのか

 


 さて、そのまま丸子川に沿うように旧東海道を進み、二軒家からも国道1号には出ず旧東海道をひた走り、赤目ケ谷を過ぎると、道の駅宇津ノ谷峠。ランチは当然、名物の「峠のとろろ定食」(1250円)ですな(^o^) 「とろろ」が思いのほか多すぎてご飯が足りなかったので、次回行く機会があればご飯は大盛りにしよっと。

 

道の駅宇津ノ谷峠

 

バイクラック(^o^)

 

峠のとろろ定食(1250円)


 道の駅の先にあった道標にも「ようこそ丸子路へ」という文字に対し、「まりこじ」とルビがふってあったね。

 

1つの峠に4つのトンネル

 

左から平成トンネル、昭和トンネル、明治トンネル、大正トンネル

 いよいよ本日のメインイベント、東海道の難所のひとつ「宇津ノ谷峠」への上りが始まる。1つの峠に4つのトンネルがある珍しい所だが、目指すは最古参の「明治のトンネル」だ。

 

 まずは右へ大きくカーブし、陸橋で国道1号を越える。クロスする国道にトンネルが2つあり、手前の下り線が平成7年(1995年)完成の「平成のトンネル」、上り線が昭和34年(1959年)完成の「昭和のトンネル」だ。

 

 で、その先に現れたのが通行止めの看板。一番北にある、大正15年(1926年)に完成した「大正トンネル」付近が工事中らしい。「明治トンネルまでは行けます」とあるが、それを抜けた後に出る県道208号が通行止めとなっている。どうしよう。ま、行ってみてダメだったら引き返すか。せっかくここまで来たんだしねぇ。

 

通行止めのお知らせ


 宇津ノ谷は「間の宿(あいのしゅく)」といい、峠越えを控える旅人の休憩場所として茶屋が立ち並ぶ場所だったという。その町並みは今でも残っていて、当時の風景に思いを馳せることができる。丸子宿に続き、ここもいいなぁ。と、サイクリングの醍醐味に浸っていたのだが、町並みが途切れて右へカーブした途端に激坂が始まった。

 

明治トンネルは左

 

ここは宇津ノ谷

 

昔の町並みが今も残っている


 最大勾配は15%で、なんとかしのげるギリギリの線。ただ、300メートルほどと短いので助かった。平均勾配は9.8%。実際の峠は50メートルほど上なので当時は難所だったろうけど、トンネルのおかげでそうでもなかったかな。

 

明治トンネルの静岡側


 「明治のトンネル」は明治9年(1876年)に日本初の有料トンネルとして完成したが、当時は「くの字」に曲がっていたそうだ。なぜ? 詳細は不明だが、両サイドから掘削を進めたが合わなかったという測量ミス説が、時代からして何となく納得できる。ただ、明治29年(明治32年という説も)にトンネル火災が発生し、明治37年に修築工事が行われた際、静岡側の入口をずらしてまっすぐな形状に作り直したそうだ。そのため、現在では静岡口から岡部口まで綺麗に見通すことができる。

 レンガ造りでカンデラに照らされたトンネルは神秘的で歴史を感じるが、「くの字」のまま残っていれば、なお一層のレトロ感があった気がする。

 

歴史を感じさせるレンガ造りとカンデラ

 

明治トンネル岡部側


 トンネルを抜けると「明治の道」。それを下ると、県道208号にぶつかる。ここを左折してさらに下っても通行止めはない。どうやら通行止めは逆方向の大正トンネル付近だったようだ。明治トンネルは車両通行禁止なので「明治トンネルまでは行けます」という記述になったのかな。「歩行者は明治トンネル経由で岡部側まで行けます」などと補足して欲しかった。

 

ここは明治の道


 下り切ったところが岡部宿。普通の町並みだなぁと思っていたら、突如現れたのが「大旅籠柏屋(かしばや)」。国の有形文化財で、主屋が歴史資料館(有料)になっており、のぞき込んだら人が座っていたのでびっくり。どうやら「弥次さん喜多さん」だったようだ。隣が本陣跡で、ここだけ別世界だった。

 

大旅籠柏屋

 

弥次さん喜多さんが垣間見える

 

隣が岡部宿本陣跡


 藤枝宿の旧街道は商店街や民家が続く、こちらも現代の町並み。その所々に一里塚、常夜灯や追分の道標などが点在している。ストップアンドゴーの繰り返しだ(^_^;

 

藤枝宿大黒天

 

藤枝宿

 

志太一里塚

 

中世の古東海道との追分

 

 ようやく島田宿の一里塚跡に到着。この後はいったん旧東海道を離れて大井川へ向かって南下し、世界一長い木造歩道橋としてギネスに認定された蓬莱橋を訪れた。明治12年に島田宿と、対岸に茶畑として開拓された牧之原台地とを結ぶために架橋された。全長897.4メートルで、「やくなし=厄無し」の語呂合わせで縁起のいい橋として人気だという。

 

上青島の一里塚跡と松並木

 

島田宿

 

島田宿一里塚跡


 橋のたもとにあった茶屋で「煎茶ソフトクリーム」で体を冷やした後、通行料100円(小学生10円、未就学児無料)を払い、自転車通行禁止なので押し歩きで渡り始めたが、メチャ長い。当初は渡り切って対岸まで行くつもりだったが、せめて川が流れている付近でいいやと下方修正。それでも歩くのに飽きたのでその少し手前で引き返した。ログを見ると、半分もいってなかったみたい。ちなみにバイクラックがあるので、折り返すつもりなら自転車を置いていける。

 

蓬莱橋

 

ギネス認定の碑。後方は勝海舟の像

 

煎茶ソフトクリーム

 

蓬莱橋渡橋記念チケット

 

蓬莱橋

 

この付近でUターン


 蓬莱橋に戻り、大井川の河川敷にあった広い遊歩道を走ってみる。気持ちよく走れそうなサイクリングロードだと思ったが、「歩行者・ランナー優先のマラソンコース」だそうで「自転車の高速走行禁止(制限速度20キロ)」というお達しの看板があった。調べたら、大井川マラソンコース「リバティ」というそうだ。

 

大井川の河川敷へ

 

ここはマラソンコース


 道沿いには200メートルごとに東海道五十三次の宿標があり、蓬莱橋から東海道本線の鉄橋の先を離脱するまでの間に由比宿から見附宿まで続き、なかなか楽しませてくれた。

 

由比宿

 

興津宿

 

金谷宿


 河川敷から土手に上がり、旧東海道へと戻る。島田市博物館の駐車場近くにあったのが島田宿大井川川越遺跡モニュメント。蓮台(れんだい=川を渡る客を乗せた台)を4人の人足がかつぐ、なんとなくユーモラスなもので、蓮台に乗って写真を撮ってもいいそうだ。「箱根八里は馬でも越すが 越すに越されぬ大井川」。確かに。蓬莱橋でさえ渡れなかったもんな(T_T)

 

島田宿大井川川越遺跡モニュメント


 ここから島田側の旧東海道は、川越人足たちの仕事場や江戸時代の旅人が利用した施設を復元、保存している野外ミュージアム。なかでも川会所(かわかいしょ)はこの遺跡の中で唯一、江戸時代から残る建物なのだが、現在は移築工事中だった。ゆっくり通り抜けただけだったけど、当時の雰囲気がうかがえる道だった。

 

川越遺跡

 

川越遺跡


 さて、この日のライドもホテル隣にある島田宿本陣跡で終了。ちょうど「からくり時計」の下に碑がある。ちなみに「からくり時計」だが、1時間ごとに「島田大祭 帯まつり」で有名な大奴と鹿島踊りの人形が登場して踊りを披露するらしい。

 

島田宿本陣跡(左下に碑)とからくり時計


 静岡駅を出発した旧東海道のライド。見どころ満載で、走行距離はたった40キロだけど、所要時間は4時間12分。グロス平均速度はなんと9.6キロ。まあ、観光ライドだから仕方ないか(^_^;

 

本日のライド終了


 それにしてもルートインは神だなぁ。すんなりと自転車を部屋に入れさせてくれたよ。ありがたい。

 

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 夏の終わりの自転車乗りの風物詩、「直江津集合」まであと1ヶ月。

 

 

 


 今年走れば、2年連続4度目となるけど、年々暑さが厳しくなっていて年寄りにはしんどいねぇ。

 

 

 

 

 

 

 


 とりあえず、太平洋にはタッチしておくかと、江の島へ。

 

片瀬漁港から望む江ノ島


 さて、今年はどんなコースで行こうかな。

 

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