どーも。
ぺんとはうすヤマトです。

毎日更新29日目!

今日のちょっとした話!

野球を小中高の10年間やっていた。

あれは小学4年生の時
敗戦した試合後
監督が選手を集めて喝をいれた!


「お前達は努力が足りない。
ちゃんと毎日バット振ってるか?
一回手の平の豆を見せろ!」

そう言って全員の手の平の豆を見た!

素振りをやっていた人は
分かると思いますが
素振りを頑張っている人は
こんな手になっている!





だが選手全員の手に豆はなかった。
でも僕は、たまたま学校の休み時間に
友達と逆上がりの勝負をしていたお陰で
手に豆が出来ていた!!!

監督は俺の豆を見て
「ヤマトは凄いな!全員見ろ!これぐらいバット振らないと!次の試合スタメンや!」

補欠の俺は次の試合スタメンで
試合に出る事が出来た。

もちろん鉄棒の豆なのだ!
打てるわけがない。

でも周りの評価が変わった!

ヤマトは努力家!

嬉しかった!
みんなに一目を置いてもらえた!
快感が忘れられなかった!

俺は、その時を境に
鉄棒は勿論の事
素振りも毎日行う事にした!

野球がうまくなるために
努力をした訳ではない。
豆を見せて褒めてもらいたかった!

休み時間は定期的に鉄棒。
夜は素振り。

素振りは本来イメージが大切。

ピッチャーがどこのコースに投げてきたのか
カウントは追い込まれてるのか
点数の差は何点なのか
自分はどこにボールを飛ばすのか

色々意識した上でバットを振る!

それが試合で結果として現れる。

でも俺は違う。
ガムシャラにバットを振りまくる!
そう目標は豆を作る事!!!

いつ監督が豆を見てくれるか分からない。
俺は、この作業を続けた!

選手は時折俺の手の豆を見て
「ヤマトは凄いな!俺も努力しな!」

そう、言ってくれる。
これだ!これだ!
俺は努力を辞めなかった。

だが崇拝してくれた同級生の
態度が変わる事件が起きた。

忘れもしない。2002年。
当時小学6年生の俺は
相変わらず豆を作る努力をしてた!

するとTVの特集で
松井秀喜の密着番組がやっていた。

松井秀喜はインタビューで
恩師のミスター長嶋茂雄について
語っていた。

長嶋茂雄から素振りについて
日々徹底的に教わったらしい。



松井秀喜は素振りについて、こう語った。

「長嶋監督に言われたのが、手にマメができる選手はよくない。マメができるバッターはそれだけ余分な力が入っているからダメだというのが持論でした。力が入ると、バットのコントロールがダメになるから、握る力はバットをコントロールできるだけでいいと。」


俺はTVの前で衝撃を受けた。

ヤバイ!これはヤバイ!

頼む!同級生よ!

この放送を見てないでくれ!

次の日学校に行ったら同級生は
松井秀喜の特集で持ちきりだった。

みんなの冷めた目を
今でも覚えている。

それ以来、鉄棒をしていない。
無論バットを振る努力も辞めた。

野球少年よ!
素振りで豆が出来るのは
一流ではないらしいぞ!



2006年、ヤンキース時代の松井の手のひら。

それでは!また明日!