どーも。

ぺんとはうすヤマトです。

 

合コンで楽しんでて

2次会カラオケいくか!』

 

2人でデート中に

『もう一軒飲みにいこか!』

 

そんなセリフの後に容赦なく

飛び交ってくるセリフがある。

それは…

 

『終電なんで帰るね!ばいばーい!』

 

先日も33の合コンをしている時に

1人の女の子が終電で帰った。

家の遠い女の子で23時に店を出たのだ。

 

残ったのは男3女2

なんとか33でカラオケに行きたい俺は

残った女の子に友達を呼べないか聞いた。

 

すると、たまたま近くで

飲んでいる女の子が1人いて

店に来てくれる事になった。

 

しかし条件があった。

次の日予定があるため

 

【必ず終電で帰る!!!】との事。

 

俺は無理やり引き止めたりしない。

しかしベストは尽くそうと思った。

 

何もしないで指をくわえてるだけでは

成功しないし後悔すると思った。

 

俺はやる気スイッチを押した。

 

まずは状況を確認した。

 

場所は恵比寿。

その時の時刻は23時30分

女の子の到着時刻は23時50分

女の子の終電は0時48分

 

※店から駅まで徒歩5

 

要するに状況をまとめると

女の子が店に滞在できる時間は53

 

作戦タイムが許された時間は20

 

俺は中華料理店の席を立ち上がり

みんなに伝えた!!!

 

5人でチーム一丸となり

53分をあっという間に経過させ

終電を逃がしてもらい6人で

カラオケに向かおうではないか!』

 

※ドラマなら、ここで主題歌が流れただろう。

 

拳こそ上に掲げる者はいなかったが

同じ志をもった5人が集まっていた。

 

俺は話し続けた。

 

『自己紹介に13分ぐらい。残りの40分を

どうするかを考えよう!』

 

5人で考えていると…

 

4人のお客さんが

僕たちの後ろの席に座った。

なんと、その中に

DA PUMPのISSAがいた。

 

女の子2人がISSAを見るなり

俺に言ってきた。

『最悪話題が尽きたらISSA

10分は時間もつね。』

 

笑かすでない。

 

確かに俺は売れていない若手芸人だ。

なんの実績もあげていない

最下層の人間かもしれない。

 

しかし、有名人を利用するほど

落ちぶれてはいない。

こんな俺にもプライドはあるのだ。

 

そもそも、たった53分ではないか。

俺1人で十分だ!

 

女の子2人の発言で

芸人魂に火が付いた。

 

俺はみんなに伝えた。

ISSAの力は借りなくて大丈夫よ!

あとは、俺に任せて!!!』

 

女の子が俺を見る表情が

まぶしかったのは今でも覚えている。

 

作戦会議を中断して女の子の到着を待った。

 

数分後、女の子が登場。

めちゃくちゃ美人な子が来た。

テンションがあがり俺は話し出した。

 

序盤は予想以上に盛り上がり

53分は余裕だと思った。

 

しかし途中から来た女の子は

楽しみながらも時計をチラチラ見ていた。

 

俺は後半、畳みかけるはずだった

鉄板トークを話した。

場を盛り上げ尺も伸ばす事に成功した。

まずまずの展開だった。

 

中盤に差し掛かり

ここで問題が発生した。

前半飛ばしすぎたせいで

芸歴4年で培ってきたトークが尽きた。

 

これほどストックがなかったとは…

自分の腕のなさを痛感した。

 

 

しかし数分前に偉そうな態度をした俺は

もう引き返せなかった。

 

トークが尽きたなど

口が裂けても言えない。

 

頑張れ。俺。盛り上げるんだ!

 

盛り上げて終電を忘れさすのだ!!!!!

 

 

 

俺が、とった行動。それは…

 

 

 


 

 

ペキンダックを1羽を頼んだ!!!

 

トークで盛り上げる力がなければ

ペキンダックの力も借りる!!!

 

プライドなんて言葉は

俺の辞書にはなかった。

 

無論。最初にいた女の子が

俺を見る目が変わっていたのは分かった。

 

そらそうさ。

偉そうに『俺に任せて!』っと

言っていたのに

数分後には

ペキンダックに頼ってるんだからさ。

 

シェフがペキンダックをカットしている間に

なんとか次のトークを考えた!

 

終電まで残り10分。

あと少しだ。どうする俺。

 

考えに考えぬいた結果

 

トークテーマ

『DA PUMPのISSA

について10分話した。

 

最初にいた女の子は

完全に引いていた。

 

もうこの際

プロセスなんて関係ないのだ。

結果がすべてだ!!!

 

ボクサーだって勝つために

クリンチをするし

 

野球だって勝つために

敬遠もする。

 

それが俺の場合

 

合コンで終電を逃がしてもらうために

ペキンダックを頼むし

有名人を利用しただけだ。

 

同じだ!大丈夫だ!

そう自分に暗示をかけ

突き進んだ!

 


 

0時49分。

 

 

色々あったが無事

 

 

 



 

 

女の子の終電を逃がす事に成功した!

男友達は喜んでいた。

その笑顔を見て頑張ってきて

良かったと心底思った。

 

終電を逃がした女の子も

『えー終電逃がして最悪ー!』っと言っているが

 

もうそれはコント

『嫌がるフリ』であって

本心はカラオケに行く気

マンマンであった。

 

俺の頭の中では

もう既に王様ゲームの

イメージトレーニングが

始まっていた。

 

高ぶる鼓動を抑えながら

俺はみんなに言った!

 

『カラオケ行くぞーーー!!!』


迷わず50音の選択肢の中から

「お」を選択して


『おーーーーー!』


そうって言ってくれると思っていた。


だが、初めにいた女の子の1人が

まさかの一言

「ごめん。やっぱりタクシーで帰る!」



【いや、お前が帰るんかーーーーい!】



心の中で叫んだ!!!



引き止めたが目力が

本気度を物語っていた!


しかも残りの女の子も家が近いため

一緒に帰る事になり

タクシーで女の子3人は帰って行った。


俺はてっきり次、割り箸に触れる時は

王様ゲームで使う割り箸だと思っていた。

反省会をしながら食べるラーメンに

使う割り箸だとは思いもしなかった。


確実に敗因は俺だろう。


次、合コンをする時は

芸能人の力も

ペキンダックの力も

借りずに頑張ります!!!

それでは!