だんだん会話がなくなりました。
嘔吐と激痛で、
医療用麻薬が強くなりました。
手を握って、
背中擦って、
足揉んで、
そんな言葉の繰り返しに
なりました。
頸下がり症ですから、
ベッドの柵に顎を載せて
擦っていたら、
頸大丈夫、と
バスタオルを渡されました。
ああ、片手を顎の下にしているから、
大丈夫、と私。
でも、と家内。
バスタオルを柵に掛けて顎を載せました。
日中は、出産間近の次女が、
交代で、手を握ったり、
擦ったりしてくれました。
次女は、孫の幼稚園のお迎えに
合わせて帰りました。
夕方は、私が行きました。
夜は、交代で、長女が、20時過ぎまで。
次女と長女とは、
よく話していましたが、
そのうち、会話が少なくなり、
手、背中、足、トイレ、
といった言葉だけになりました。
では、また。