網膜剥離 その6
網膜剥離 その6
1つが、以前に触れた、
検察医とかなにか、手術に立ち会ったT大の准教授から、
目を使わない仕事に就くように言われたこと。
ま、それは、数日で自分の答えを出したので、吹っ切れた。
2つ目が、ベットでのトイレ。
頭を固定されて、
半身15度くらいだろうか、
角度は憶えていないが、持ち上げられている。
その状態でしなければならなかったとだけ書いておこう。
頭が、痛い。
痒(かゆ)い。
看護師さんに、頭がいびつになっている気がする。痛い。
と、言ったら、それはどうにもできないと。
痒いと言ったら、笑って、掻いてくれて、いなくなった。
掻くのは手は自由だから自分でも掻けるのに、
と思っていたら、戻ってきて、
頭を何かで拭いてくれている。
すーっとした。
消毒用のアルコールである。
気持ちが良い。
これで、どう?と言われたので、
気持ちが良くなったと答えたら、よかったと。
しかし、それからが。
暫くして、また、その痒さが襲ってきた。
そして、病院が静かになる、夜になって、
自分の頭皮がぴりぴりとひび割れていくような音が聞こえる。
あああ、頭から、ふけの雪が降っている。
そんな、日々の繰り返し。
では、また。