茶道・石州流発祥の禅宗のお寺、慈光院へ行ってきました。
慈光院を開いたのは石州流の開祖、大和小泉城主でもあった片桐石州です。
ここは「境内全体が一つの茶席」として造られたそう。
一の門をくぐって参道を歩き、次の茨木門をくぐって書院へ。
すばらしい名庭を眺めながらお抹茶とお菓子をいただくことができます。
木の根と石畳が印象的な参道を歩き、
美しい茅葺屋根の茨木門へ。
「茶席」への期待が高まります。
どこを見ても整然と清められて絵のようです。
禅の庭を眺めながら書院で一服いただきました。
お茶にお菓子、拝観料込みで1,000円。
観光地からはずれているため人も少なく
静かに贅沢な時間を過ごすことができます。
茶席に招かれた思いでいただきましょう。
お菓子は餡入り落雁の「割羽違(わりはちがい)」。
片桐家の家紋だそうです。
奈良の天理にある紋菓子・落雁の専門店でつくられています。
和尚さんのお話もお聞きすることができました。
茶室というのは最後の一間。
茶を一服差し上げるために亭主が一の門から茶室まで、
心づくしでもてなしていくことが茶の湯の本髄。
そのもてなしの場である慈光院は
寺であるがゆえすべてを残すことができた
日本で一番古い場であると。
境内の全てが茶席の造り。
なるほど〜しみじみと納得です。
350年以上も前から人々をもてなしてきた場です。
お庭をめぐり重要文化財の2つの茶室も拝見しました。
こちらは二畳台目の茶室「高林庵」。
現存する茶室で、時代・作者・形状等が証明できる最古の席だそう。
こちらは「高林庵」と陰陽で対をなす三畳の茶室「閑」。
ほの暗く静けさがあります。
逆勝手でした。
境内にある松はすべてどれも感嘆の枝ぶり。
松ラバーとしては大満足。
この松に会いにまた来たいと思うほど。
そして次は着物で来たいですわ〜、やっぱり。