忍性菩薩の遺徳を偲んで ① | ドット模様のくつ底

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7月12日(水)10時から

生駒市の竹林寺で行われました

忍性菩薩の祥月命日の法要に参加させていただきました。

 

 

 

法要は、

唐招提寺から竹林寺住職(唐招提寺長老・伝香寺住職)の

西山明彦長老と副執事長の石田太一師、

 

西大寺からは、同寺の主事であり

近くの圓福寺住職である中野祥圓師、

 

生誕の地、三宅町からは浄土寺の住職が

出仕されていました。

 

生駒市長が法要に参加されていたことからも

生駒市にとって重要な法要であることが拝察されます。

 

法要後は竹林寺の庫裏にて

法話がありました。

 

 

 

 

竹林寺は一般に行基菩薩のお墓があることで知られています。

忍性さんは極楽寺(鎌倉)、額安寺(大和郡山市)と、

尊敬する行基さんのお墓のある竹林寺に納骨をお願いしたのですよね。

本来は北枕で南を向いているはずのお墓ですが、

忍性さんのお墓は行基さんのお墓のある東を向いているのです。

 

鎌倉時代に叡尊上人のもとで修行し、慈善救済事業に尽力した忍性さん。

特に般若寺近くにある北山十八間戸を建て、ハンセン病患者などの救済を行ったことでも知られます。

 

唐招提寺の石田太一師が、

「忍性さんも自分の人生が、まさか映画化されるとは思っていなかったでしょう」とおっしゃっていたように、

後世の人々が遺徳を偲び、

このように法要を行うことや

映画化することなどにより、

今を生きる人として、

しっかりとその偉業を伝えていきたい人物だと私も思います。