『神様にほめられる生き方』 | ドット模様のくつ底

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奈良が好きなライターの瞬間ブッダな日々の記録。
福祉的な目線から心の問題を考えています。

日本人だけが知っている
『神様にほめられる生き方』

日本人だけが知っている 神様にほめられる生き方/幻冬舎
¥1,028
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神主
帝塚山大学特別客員教授

岡本彰夫氏のご著書です。

奈良の知恵袋であり、
私が尊敬している方でもあります。

大学を卒業後、春日大社に奉職。

「順風満帆な人生は仕上がりが悪い。
失敗の多い人生こそ、気づきがあり、
人の言葉も身に沁みます。

人生に迷ったとき、
もうこれ以上歩めないと思ったとき、
この本を手に取ってもらい、
生きるよすがにしていただければと念じています」

と序文にメッセージがありました。

神様のもとでご奉仕されてきた方による、
日本古来からの伝承や気づきから
現代人に知ってほしい幸せの掴み方を
ご自身の体験も交えて
お言葉にまとめられています。

幻冬舎さんがよくされている編集パターンですが

3~4ページごとに話がまとめられてあり、
その後、その教えを
端的な言葉で表現し、
振り返ることができるようになっています。

とても読みやすい構成なので、
言葉がすうーっと心の奥底に入っていくように
読むことができました。

印象深い言葉がたくさんありましたが、

一部をご紹介すると、

たとえば・・・

「瑞気(ずいき)を取り込むと幸せになる」

というタイトルの節では、

目に見えないものは存在しない。
はたして本当にそう言い切れるのでしょうか。
電波や音波は、目に見えないけれど存在します。
だから目に見えない世界が「ない」とは
断言できないわけです。

「瑞気」とは「めでたい気」「新鮮で、かつ美しい気」
という意味ですが、
昔の人は、この「瑞気」を
いかに家や体に取り込むかに苦心したものです。
~~~
「健全なる肉体には健全なる精神が宿る」
というのは西洋の考え方。
東洋では、
「魂を健全にすれば自ずと肉体も健全になる」
と考え、魂をいかに健康に活発化するかということを大切にしました。
~~~
家に「瑞気」を呼び込むのは、魂に活力を与えるための行為です。
~~~
現代人は目に見えることばかり大事にして、その本源を忘れています。
目に見えない魂、心に活力を与えると体も元気になるのです。
「祝う」ことが家を栄えさせる秘訣です。



「神の世とこの世をつなぐもの」

というタイトルの節では、

まとめのページで

「上へ上へと伸びるより、
奥へ奥へと歩みを進める」という

メッセージがあります。

「上昇志向には限界がある。
しかし、奥へ奥へと進む道には際限がない。」

とのこと。


道を追求していく人にとっての
大切なヒントになりそうな言葉ですね。


他にも私自身が直接お話させていただいたときに
教えていただいた伝統職人の技術のお話などもあり、
権さまの伝えたいメッセージが
たくさん込められた本であると思いました。

日本の心、文化とは何か。

自分の生まれ育った土地のルーツ、
日本文化の持つ真髄を学び、実感する。

それを自らの知として活かせる人になるためには、
良い教えがたくさん込められている本だと思いますので
おすすめいたします。

それでは、今日も皆様が健康で幸せに過ごせますように。