日本ではじめてのケーブルカー 生駒ケーブル | ドット模様のくつ底

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今日は生駒ケーブル(近鉄生駒鋼索線)について取り上げさせて頂きます。


近鉄生駒駅から宝山寺~生駒山上へと結ぶケーブルカーがあります。


こちらは日本ではじめて営業化されたケーブルカー(鋼索鉄道)線なんです。





↑ミケ


ブルもいるよ♪

それにしてもファンキー過ぎる。。。


ここ、笑うところじゃないよ~。



山上線でなく宝山寺線でキャラカ―に乗れるんです。

(ちなみに山上線はスイートとドレミというイラストが描かれた車両です)


近鉄生駒鋼索線は近鉄の前身である


大阪電気軌道の系列会社の生駒鋼索鉄道により、


宝山寺への参拝客を見込んで、山上線は生駒山上に建設された遊園地のための


アクセス路線として大阪電気軌道によってそれぞれ開業。


歴史は以下の通りです。

  • 1918年(大正7年)8月29日:生駒鋼索鉄道が鳥居前駅 - 宝山寺駅間を開業。
  • 1922年(大正11年)1月25日:大阪電気軌道が生駒鋼索鉄道を合併。
  • 1926年(昭和元年)12月30日:宝山寺2号線が開業し、鳥居前駅 - 宝山寺駅間複線化。
  • 1929年(昭和4年)3月27日:山上線 宝山寺駅 - 生駒山上駅間が開業する。
  • 1944年(昭和19年)2月11日:山上線が不要不急線として休止。
  • 1944年(昭和19年)7月:宝山寺2号線が休止(設備撤去)され、宝山寺線単線化。
  • 1945年(昭和20年)8月1日:山上線の運行再開。
  • 1953年(昭和28年)4月1日:宝山寺2号線運転再開(宝山寺線複線化)。
  • 2000年(平成12年)3月1日:宝山寺線で新車両ブル・ミケ運転開始。
  • 2000年(平成12年)3月6日 - 3月17日:山上線が車両入換工事のため運休。
  • 2000年(平成12年)3月18日:山上線で新車両ドレミ・スイート運転開始。宝山寺線 - 山上線各駅間の普通運賃を大人片道540円から350円に値下げ、その他の区間は280円に据え置き。普通券・回数券・団体券について、生駒駅を介しての鉄道線との通しの乗車券の発売を中止(連絡定期券は発売継続)。

(wikipediaより)



宝山寺と同じ真言律宗のお寺、大乗滝寺のご住職、

辻村泰範師に伺った開業の裏話によると、


宝山寺というのは大阪の商人の聖地であり、


財力のあるお寺であったそうです。


近鉄の前身である大阪電気鉄道は、

開業当初に資金繰りがうまくいかずにいたところ、


宝山寺に賽銭を融通してもらったことから、


お礼も兼ねてこちらのケーブルカーを敷設したとか。。。



大乗滝寺のご住職は現・宝山寺福祉事業団の理事長をされています。


西大寺が総本山であり、


皆さまがよく御存じのところを言いますと、

宝山寺が大本山で

大乗滝寺、元興寺、海龍王寺が西大寺の末寺となります。


ちなみに宝山寺の貫主が西大寺の長老であったりします。


宝山寺は大阪の商人からのたくさんのご結縁があり、

ご寄進をされるので、財力がありました。


(宝山寺の記事はまた後日。。。)


現・近鉄の経営難を助け、


戦後の混乱期から福祉関連の支援をされてきたお寺なんですね。


今では20以上の施設を抱える大きな福祉事業団になっています。