はち兵衛さんからコメントをいただきました。
「こういうはなしは好きでありやす♪」
あの長谷川良平投手直伝の投球術を会得されているだけに、
こういう話は好きなんでしょうね(笑)
さて、今日はキャッチャーの配球に関して少し書いてみます。
投手と言っても、それぞれの投手でレベルが違います。
プロ野球の投手と高校生では当然ながら違います。
あるいは、同じ高校野球の投手でも違います。
3年生のエースピッチャーと1年生のピッチャー・・
当たり前ですが、レベルが違います。
これらの投手に同じような要求をすることは、それは間違いです。
それぞれの投手のレベルに合った要求をしてあげないと、
良い結果は出せませんからね。
では、配球の基本的な考え方とは・・
① 相手打者を無視して、投手のことだけ考えて決める。
② 相手打者の強い所、弱い所を考慮して決める。
③ 試合状況を考えて決める。
一番簡単で、投手に負担が掛からないのは①です。
若い投手というか、まだまだ未熟な投手に対しては、①のように
相手打者の弱点などは考えず、投手の投げやすいように、
投手のことだけ考えて配球を決めるやり方です。
個人的には、高校生投手の大半は①で良いと思っています。
高校時代の鈴木クン(中日)には、①しかやらせていません。
そして、ある程度レベルが上がって、コントロールの精度も
高くなったら、②のような部分が多く入ってくるでしょうね。
③の試合状況に関しては、走者一塁で内野ゴロを打たせて、
ダブルプレーを取りたいとか、接戦で後半に入り長打だけは
打たれたくない場面とか、そういうことを考慮して配球を決める
ということです。
以上のように、配球と言っても色々な条件が重なり合っています。
まだまだ経験の浅い未熟な投手に対して、②や③のことを多く
組み入れて配球を決めたら、投手がついて来れませんからね。
私が高校のピッチングコーチをしていたとき、キャッチャーに
指示していたことは・・
「投手のレベルに合わせて、必要以上に高い要求をするな」
「経験の少ない若い投手や、これから大きく育てたい投手に
対しては、より簡単な配球にしなさい。そして、打たれたら・・
キャッチャーの責任!それがキャッチャーというものだ」
こういうことを言っていました。
もちろん、チームの監督さんには理解を得ていました。
いずれにしても、配球というものに・・これが正解!
というものはありません。
マウンドで投げている投手のことを思い・・
チームの勝利を思い・・
キャッチャーの出す一球一球のサインには、それなりの意味が
込められているものでなくてはなりません。
だからこそ・・
打たれたり、負けたりしたら・・
大変、悔いが残ります!
「あのとき、違うサインを出していたら・・」
キャッチャーというのは、
「間違ったサインさえ出さなければ・・
打ち取れるし、勝てる!」
それがキャッチャーだと、私は思っています。
以上、43回目の「塾長vsはち兵衛」でした。
MAKOTOチャン(キャッチャーって、面白そうだけど・・)
誠クン(でも、みんなあまり成りたがらないポジションだよ)
MAKOTOチャン(監督さんに、よく怒られそうだしネ〔笑〕)
誠クン&MAKOTOチャン(ピッチャーからも、チームメートからも・・
そして、監督さんからも・・
みんなから信頼されないと、
良いキャッチャーには成れないよ!