2018年に「エビス銀座」に関する記事で「エビス銀座の1本裏にあやしい道があったがまたの機会に」と書いていたが、その後放置していた。
※「恵比寿の思い出:エビス銀座 その1」
「恵比寿の思い出:エビス銀座 その2」
よくよく考えてもみればたいしたネタがなかったから、というのが放置の理由だった。
ただ、強烈に覚えているのが、父に夜散歩に連れていってもらった際、時々「黄色い雨を見に行こう」とわざわざその通りに行った事。
今もラブホテルが建ち並び、往時の雰囲気があるけれど、昔も子供を連れて通るような道ではなかったと思う。
しかし、1軒の焼き肉屋のショウウインドーに見事な噴水みたいな機械仕掛けのオブジェがあり、幼少期の私がそれを初めて見た際に「黄色い雨」と言ったのだそうだ。
もちろん、初めて見た時の事は覚えていない。
それは、2m程の1枚ガラスの中にあり、てっぺんから糸をつたって液体がしたたり落ちるものだった。
行けばしばらく私はそれを眺めていた。
きれいだ、と見とれていた。
しかし、いつまでもそこにいるわけにもいかず、父に連れられ、先を進む。
進んだ先のつきあたりには今もある「喫茶 銀座」があり、そのあとはエビス銀座と合流するのだった。
六本木ミッドタウンにその「黄色い雨」に似た、というより同じ仕掛けなんじゃないかと思われるものがあった。
巨大な吹き抜けにそれはあり、圧倒される。
でも、もっと色が黄色だったなあ、と感じるのはもしかしたら思い出補正なのかもしれない。
六本木ミッドタウンの写真撮影:2007年