今日、銀座で複雑な気持ちになった。

この春、某有名東証一部上場企業の方が東京から某地方にご栄転になった。
その方は40代アタマ。
その方が前回お見えになった時、私は彼に、
「○○(某地方)は御社にとって中核をなす、大切な場所ですよね、
 そこへの転勤ということなら、それはとてもご栄転、なのですよね?
おめでとうございます」
というような内容のことを話した。

その時そのお客様は私には何も言わなかった。
後でママに、
「やまとは○○へ行かれるということは、ご栄転ですよね、と言っていたが、
 なんでそんなこと知ってるんだ??やまとは誰か○○に知り合いでもいるのか??
だとしたら、やまとは俺の会社で誰を知っているんだ??」
とメールしてきた。

銀座のホステスたるもの、某会社を知っていれば、その会社がどんな形態で、というか、
どこに基盤があってとか、中核をなすのがどこでとか、それぐらい知っていて当然。

それなのに、そのお客様は、銀座の女の子がそういうことを知らないと思っている。
そして、それはきっと、そういう女の子としか会って話して、付き合っていないからなような気がした。
いや、色々聞くと、、、確かにそのようだった。

もう少し年上のお客様に同じことを言うと、
「そうなんだよ。わかってくれてるね」
と返ってくるもんだ。

要は、今時の若いホステスとしての知識や勉強の足りなさ、
そして今時の若いお客様の、銀座の世界への知識や勉強の足りなさ。

今までそれで心通っていたことが、その知識こそ大切だったことが、
最近になって若い世代のお客様が来るようになって、
勉強も努力も無い若い女の子達が入ってくるようになって、
何か今までのものが崩れかけているということ。
嘆かわしく、非常になげかわしく思った。

時代はどんどん変化してゆくし、環境も自分もどんどん変わる。
もちろんそれに合わせていかなければならないし、
合わせていくつもりだけど、
あるべきものが無くなっていくことの切なさは
多分、私だけが感じていることではないと思う。

銀座に沢山の女性の先輩がいらっしゃいますが、
そのあたりをどのように感じているか、
とてもおうかがいしたいと思う今日この頃です、、、。

今日はとても複雑な気持ちで帰りのタクシーに乗りました。