今日は今年5月22日に行われた野辺山ウルトラマラソンのことを書いてみたいと思います。


(大会ホームページ)

https://www.r-wellness.com/nobeyama/ 




コースについて


初めてのウルトラマラソンということもあり、あまり下調べをすることなくレースにのぞみました。

印象に残っているのは山を二つ越えたことです。
一つ目は前半の八ヶ岳横岳中腹、二つ目は79 km 地点の馬越峠です。

特に二つ目の馬越峠は精神面、身体面ともに極限の状態だったと思いますが、なんとか降り切ることができたと思います。
上りは精神面との戦い、下りは足の痛みとの戦いでした。80 km付近の下り坂では大腿四頭筋が悲鳴(激痛)を上げる中、一歩一歩足を進めなければなりませんでした。幸いにも自分より速いランナーに無理やりついて行って降り切ることができましたが、一人だったら精神的に走ることもできなかったんじゃないかと思います。

楽しかったポイント

各エイドステーションは常にお菓子やドリンクが充実しておりとても楽しかったです。
エネルギー切れを起こさないように常に食べ続け、水分もしっかり確保していました。
トイレにも欠かさず行き、走ってる最中に尿意を感じて不快にならないように気をつけました。
しかしトイレに並んだ時間を合計すると1時間くらいは並んだかと思います。笑

困難に感じたポイント

85キロから95キロが足の痛みと精神との戦いでした。足の痛みについては一歩歩くだけで大腿四頭筋に激痛が走り、ひざ関節も痛みがあったと思います。歩くだけで精一杯でしたが、ここも少し速いランナーのペースに合わせて無理やりくっついて行き、5 kmぐらいは引っ張ってもらってなんとか凌ぐことができました。もし自分一人孤立してしまっていたら完走はできていなかったのかと思います。
「もう走れそうもない」とどうしようもなくなったら、他のランナーさんにくっついていくことをお勧めします。激痛による精神的脆さを無理やり追いやって、着いていくだけに集中することができます。

完走した後に残るもの

ウルトラマラソンへの参加には参加者分のそれぞれのストーリーがあると思います。
ですから一概に「〇〇に感動した」ということを言葉で表せません。

私の場合はレース終盤98 km 地点で子供のように泣いてしまいました(多くのランナーが涙するそうです)。

いろいろな感情(それまでの人生の事などなど)が絡まり、ただただ涙が止まらなくなりました。そして半年前からウルトラマラソンを走ると決めて無事に完走ができることへの安心感、安堵感のようなものがありました。

走り終わった後は、自分への自信みたいなものが身に染みて残りました。
それはお金でも買えないし、誰かに与えてもらえるものでもない確かな自信でした。

終わりに

今回30歳を目前にして初めてウルトラマラソンに参加しました。以前フルマラソンを走った時は「もう走らなくていいや(フルマラソンは)」と思ったのですが、ウルトラマラソンに関してはまた走りたいと自然に思うことのできる大会でした。

人それぞれ走ることについてはペースやトレーニング頻度も違うかと思いますが、シンプルに「身体を動かすこと」や「気軽にジョギングをすること」の楽しさを改めて感じさせてくれる大会でした。


一分一秒を争うレースとは違い、真剣ながらも「長い道のりをみんなでより楽しもう」とする雰囲気やゆるさがとても親しみやすいマラソンだと感じています。


マラソン大会は時に苦行のように感じることもあるかもしれませんが、それは大きな間違いでマラソンや人生を苦行たらしめているものは自分自身である、と言うことに気付けた時、きっとジョギングライフや本物のライフが楽しくなっていくだろうと思います。


ちなみに記録は

13時間32分33秒でした。



それでは。


ありがとうございました。